夫が濡れ衣を着せられ、ショックを受けた妻は死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年2月12日】(内モンゴル=明慧記者)内モンゴル自治区赤峰市敖漢旗の法輪功学習者・張国成さん(以下、学習者)は、2022年7月に警官らにより不当に連行された後、地元の裁判所から懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡された。打撃を受けた張さんの妻・盧連利さんは、2022年10月30日に亡くなった。享年65歳。

 明慧ネットの一部の統計によると、1999年7月から現在(2023年2月8日)に至るまで、内モンゴルで少なくとも83人の学習者(盧連利さんを含まれない)が中国共産党(以下、中共)に迫害されて死亡し、全国で少なくとも4905人の学習者が迫害により死亡したことが判明した。中共が情報を厳しく封鎖しているため、この数字は氷山の一角に過ぎないと言える。

 1999年7月に、中共による法輪功への迫害が始まった後、張さんと盧さん夫妻は、真・善・忍の信念を貫いたとして、現地の610弁公室の警官による嫌がらせや家宅捜索を頻繁に受けていた。以下は、張さん夫妻が受けた迫害の事実である。

 2002年の旧正月に、中共の関係者は張さんの家に行き、扉に貼ってあった「法輪大法は素晴らしい」と書かれた対聯(ついれん)を剥がした。

 2002年10月28日、張さんは警官に連行され留置場に拘禁された。妻・盧さんは、洗脳班に連行されて、しゃがんだままの姿勢を強制され、手錠をかけられて殴られ、睡眠を剥奪されるなどの拷問が31日間にもわたって続いた。その間、中学生の娘は一人ぼっちになり、近所の犬の吠える声を聞くたびに「また警官が来た」と怯えていた。

 2003年1月20日、張さんは再び留置場まで連行され、8カ月以上不当に拘禁された後、3年間の労働教養を強いられた。迫害の結果、張さんの血圧が230/140mmHgに上昇したため、労働教養所は張さんを受け入れなかった。それで、警官らは張さんを赤峰市洗脳班に連行し、迫害を加えた。

 2019年10月18日午前、張さんは野菜市場で恵州派出所の警官らにより派出所まで連行された。直後、警官は張さんの家の鍵を奪い、張さんが留守にしている家に押し入り、法輪功の書籍および多くの私有物を押収した。当日の夜7時過ぎ、警官は張さんを病院に運んで検査を受けさせた際に、張さんの血圧が高すぎることが判明したため、保証人を立てて尋問を待つという条件付きでの保釈を許可した。

 2020年、検察庁から電話があり、張さんは検察庁までに来るように言われた。長女が同行して検察庁に着くと「案件が検察庁に届いたので、判決を下す」と言った。そのため、張さんは放浪生活を余儀なくされ、年金の支給も停止された。

 敖漢旗の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と派出所の警官は、あちこちで張さんを探し、何度も張さんの自宅に押し入り、長女の家も捜索した。ある日の夜、妻・盧さんが家にいたので、警官は再びドアをノックしに行ったが、盧さんはドアを開けなかった。すると、警官は鍵屋を呼んで来てドアをこじ開けて入室したが、張さんが見つからなかったため、その夜のうちに車で張さんの実家や親戚の家に行き、捜索した。

 2022年7月、70歳になったばかりの張さんは、次女の自宅で警官に連行された。その後、現地の裁判所から懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡されたが、現在、控訴している。

 夫は濡れ衣を着せられ、妻・盧さんはショックで体調を崩し、2022年10月30日に娘の家で亡くなった。夫・張さんは、現在も敖漢旗留置場に拘禁されている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/9/456601.html)
 
関連文章