米国下院 中国共産党による臓器狩り禁止法案を可決
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 【明慧日本2023年4月13日】(明慧記者王英編譯報道)2023年3月27日、アメリカ合衆国下院は、中国共産党(以下、中共)による、法輪功学習者や良心の受刑者からの臓器摘出を禁止する法案を可決した。この法案の発起人の一人であるアメリカ・ニュージャージー州の連邦下院議員クリス・スミス(Chris Smith)氏は、法案の審議中に次のように述べた。「国家支持による中共の生体臓器狩りは、中国共産党にとって大きなビジネスであり、減少の兆しはまったく見られない」

 また、スミス氏は「中国共産党の指導の下で、毎年、平均年齢28歳の若者が6万人~10万人も冷酷に殺害されている。生体臓器狩りは人道に反する罪であり、想像に絶するほど残忍である」と述べた。

 彼は次のように指摘した。「大規模な臓器摘出の対象は、法輪功学習者やウイグル人などが含まれており、平和的な坐禅や運動により、優れた健康状態が彼らの臓器摘出の標的となっている」

 スミス議員は、ジェフリー・ニース卿(きょう)が司会する法廷で、中国の良心犯から摘出された臓器について世界初の独立した法的分析を行ったことを紹介した。ニース卿は、自分の言葉を証明し、多年にわたって中国で大規模な臓器摘出が行われてきたことを示した。ニース卿は、法輪功学習者とウイグル族が集団絶滅罪のターゲットになっていると述べた。

 スミス氏は「私たちは行動を起こさなければいけない。同僚たちに対して、果敢な行動を起こす必要があると言いたい」と述べた。

'图1:二零二三年三月二十七日,新泽西州众议员克里斯•史密斯在众议院辩论该法案时发言。(美国众议院视频截图)'

3月27日、ニュージャージー州選出の連邦下院議員クリス・スミス氏が法案審議中に演説する姿。(アメリカ下院のビデオ映像より)

 当日、下院は413票対2票でH.R.1154号法案、つまり生体臓器狩りを止める法案を可決し、中国共産党が支援する器官摘出に関与する人々を制裁することになった。この法案と先の証言によると、法輪功学習者とウイグル族が臓器摘出のターゲットになっていると述べた。

 該当法案では、臓器摘出に関与した者には最高で20年の禁固刑、最高100万ドルの罰金、財産の購入やビザ取得の禁止などの刑罰が課されることになった。

  この法案は、新ジャージー州の共和党議員クリス・スミス(Chris Smith)、共和党テキサス州議員マイケル・マコール(Michael McCaul)、マサチューセッツ州議員ビル・キーティング(Bill Keating)、北カロライナ州議員キャシー・マニング(Kathy Manning)によって提出された。

'图2:宾夕法尼亚州国会众议员苏珊•威尔德在众议院辩论该法案时发言,支持史密斯提出的制止活摘器官法案。(美国众议院视频截图)'

ペンシルベニア州のスーザン・ワイルド下院議員は、スミス氏が提出した生体臓器狩り禁止法案を支持する発言を行い、議院での討論の様子。(米国下院のビデオ画面からのキャプチャー)

 ペンシルベニア州の議員スーザン・ワイルド(Susan Wild)は、スミス氏が提出した臓器摘出禁止法案を支持し、次のように述べている。「この措置を支持できたことを嬉しく思う。今後数カ月間、スミス氏と協力して、多くの重要な人権問題に取り組みたいと考えている。2022年の国務省人権報告書によれば、良心の受刑者から臓器を強制摘出する中国共産党についての報道は不安を招くものである。これは受け入れられないことであり、絶対に許されないことだ。そのため、国務省はこの重要な問題により深く関与する必要がある」

 ワイルド議員は「この法案は臓器摘出の恐ろしい犯罪を暴露し、国務省がこの問題についてより強力で詳細な年次報告を行うよう呼びかけている。定期的な評価だけでなく、器官摘出や販売に関与する個人に対して制裁を課す必要がある。どこで迫害が起こっても、私たちは真摯に対処するべきである。この精神に基づいて、私はこの立法を支持し、すべての同僚にこの法案を支持するよう呼びかける」と述べた。

 共和党トム・コットン(Tom Cotton)議員や、民主党議員クリス・クーンズ(Chris Coons)など、十数人の上院議員もこの法案の上院版を提出した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/28/458250.html)
 
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