【明慧日本2023年4月28日】アイルランドの学習者は、約1万人の中国の法輪功学習者(以下、学習者)による「4.25」平和陳情が行われてから24周年を迎えたことを記念して、4月22日、ダブリン市内中心部で集会を開き、中国共産党(以下、中共)による学習者への残酷な迫害の停止を呼びかけた。
午後、風雨にさらされながらも、粘り強く法輪功迫害の実態を伝える学習者の姿に、通りすがりの多くの市民たちは深い感銘を受け、携帯電話で写真を撮ったり、学習者に話しかけたりした。そして、迫害の真実を理解した人々は署名して、学習者の迫害に反対する活動を支持した。また、法輪功の煉功拠点の情報を尋ねて、法輪功を学びたいと申し込んだ市民もいた。
足を止めてパネル資料をじっと見ている通行人たち |
「4.25」は道徳的な記念碑を建てた
アイルランド法輪大法学会の劉会長は、「1999年4月25日、北京で1万人以上の中国の学習者が自発的に陳情を行いました。中共に厳しく支配された社会で、このような平和陳情が行われたのは初めてのことで、道徳的な記念碑を建てました。過去24年間、各国の学習者たちも4.25の精神を守り続け、平和的かつ理性的に迫害に反対してきました」と述べた。
集会でスピーチをする法輪大法学会の劉会長 |
数日前、アイルランドの学習者・李松原さんの母親である岑華教授が、真・善・忍の信念を貫いたとして北京当局に不当に連行され、拘束された。劉会長は、「岑教授は最初の被害者ではなく、最後の被害者でもありません。彼女は迫害された数百万人の学習者の縮図に過ぎません。中共は24年間で、法輪功に対する迫害の完璧なシステムを構築しました。数百万人もの学習者が連行、監禁、睡眠剥奪、拷問、精神的な破壊などの迫害を受け、甚だしきに至っては生きたまま臓器を摘出されたことさえあります」と述べた。
劉会長はアイルランドの善良な人々に、中共による24年間にわたる学習者への迫害を共に制止するよう呼びかけた。
母親・岑華教授の救出を呼びかける
4月25日は、アイルランドの学習者・李松原さんにとっても特別な日である。李さんの母親・岑華さん(元対外経済貿易大学准教授)は24年前、全国各地の学習者と共に国務院の陳情部門に行き、天津で不当に連行された学習者の釈放と法輪功書籍の合法的出版を求めた。
集会でスピーチをする李松原さん |
李さんは、「天津で起きた連行事件を知った後、母は陳情部門に行って真実の状況を反映させるべきだと感じました。組織する人はいなかったのですが、4月25日、母は朝早く府右街に行き、他の学習者と同じように静かにそこに立っていました。当時、警官がカメラを持って撮影していたそうです。おそらく学習者全員の顔を記録したと思います」と振り返った。
当日、当時の朱鎔基首相は学習者の代表と応対し、学習者の要望を受け入れた。しかし、わずか3カ月後、中共による法輪功への前代未聞の迫害が始まり、今日まで続いている。
今年4月14日、岑華教授は法輪功を学んでいるという理由で、中共当局に連行され、李さんの88歳の祖母も一緒に連行された。その後、李さんの祖母は認知症と記憶喪失のため、解放されたが、岑華教授は北京の朝陽区留置場に拘束された。中共当局は、今なお家族との面会を禁止している。
「私はここに、アイルランド政府、メディア、善良な人々に救いの手を差し伸べ、(中共当局に)私の母を直ちに解放するよう切望します」と李さんは呼びかけた。
風雨の中で、人々は学習者の迫害に反対する活動に声援
マークさんは傘をさして、李さんの母親の迫害の話を聞いて、「とても胸を痛めています」と言った。以前、マークさんは中共が信仰団体を迫害していることを知っていたが、法輪功については初めて知ったという。中共が生きたまま学習者の臓器を摘出したと聞いて、彼は思わず「これはひどい、署名を集めているのですか?」と尋ね、自分の署名を通してこの血まみれな迫害を止めさせることを望んだ。
署名して学習者を支持する人々 |
ロージンさんは、学習者と長時間話した。ロージンさんは中国で3カ月間働いたことがあり、その間に外国人の同僚2人が当局から何の理由もなく連行されたのを目撃した。その時、会社が保釈金を払ってから解放すると告げられた。これを経験したロージンさんは、中共の邪悪さを認識することができたという。真・善・忍を信仰する学習者が残酷な迫害を受けていると聞いて、ロージンさんは悲しくなったが、「意外ではない」と言った。
資料に載せている学習者の座禅する写真を見て、瞑想療法士のロージンさんは興味を示し、法輪功のウェブサイトと連絡先をメモして、嬉しそうに帰った。