【明慧日本2023年5月5日】甘粛省蘭州市在住の法輪功学習者・張萍さん(54歳女性)が、2023年4月7日、法輪功への信仰を理由に、城関区裁判所で違法に開廷された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
2023年4月7日、城関区裁判所は張さんに対しての審理を行った。張さんは蘭州市第一拘置所での拷問により、やせ衰え、非常に衰弱し、髪も白くなっていた。
拷問のイメージ図:足かせを付けられる |
審理には2人の弁護士が出席し、そのうちの1人が裁判長によって張さんの代理人として指名され、張さんのために有罪答弁を行うよう指示された。張さんの家族は裁判所が任命した弁護士に会ったとき、張さんの家族はその弁護士に必要がないから帰るように頼んだ。もう1人の弁護士は張さんの家族に雇われて張さんを弁護した。
張さんの弁護士は、「中国では法輪功を犯罪とする法律はないと主張し、法輪功に関する資料はすべて張さんの私物であり、自宅にそれらの資料があることで誰にも危害を加えたわけではありません」と述べた。
張さんは自身の弁護を試み、「真・善・忍」という普遍的な原則に基づいた信仰を実践する上で法律に違反していないと主張したが、張さんの弁護は劉裁判官によって繰り返し中断された。
甘粛省信託投資会社の元従業員である張さんは、2022年5月9日、街で人々に法輪功迫害の事実を伝えた際に、蘭州反カルト偵察分遣隊のメンバーによるドローンの計画的な使用によって確認され、バスを降りた後、蘭州市公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行された。同日張さんの自宅を家宅捜索された。
5月11日、張さんは蘭州市九州第一留置場に送られた。5月16日、そこで法輪功の功法を練習したため、張さんは警官らに「背穿」(跪く姿勢で、両手を後ろに回して手錠をかけ、足かせをつけ、そして、足かせと手錠は長さ10cmの8号ワイヤーで繋がれる。しゃがむことも立ち上がることも横になることもできない状態になる)というひどい拷問を20日間受けた。その間、張さんは毎日、少量の水しか与えられず、トイレにいくときは人の補助が必要となるが、それも許されなかった。
5月24日、蘭州市城関区検察庁で張さんの逮捕が許可された。2022年6月8日、張さんは留置場の第十三隊に移された。6月24日から、張さんは警官に長時間しゃがむ姿勢を強要され、苦しめられた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)