【明慧日本2023年6月16日】韓国の有名な予言書『格庵遺録』(キョガムヨロク)の第五章「末世論」には、「早く群れを離れる者は自分の牛が群れに加えられ、遅く群れを離れる者は危険である」という文があります。これは、「中国共産党(以下、中共)組織から速やかに離脱する者は生き残ることができるが、遅れて離脱する者は危険に直面し大変なことになる」という意味です。なぜ「離れる」と「離れない」でなく、「速く離れる」と「遅く離れる」なのでしょうか。
筆者は、この文には次のような意味があると考えています。中共から離脱しない場合、必然的に中共とともに淘汰される運命にあることは明らかです。ここで強調されているのは、中共から離れる意志はあるが、決心がつかず「様子を見よう」といった態度をとる場合には「危険な状況」に直面するということです。なぜこのように言っているのでしょうか?
例えば、ある人が海に落ち、10日後に溺れ死ぬとします。その10日の間に1日だけ救出のチャンスが訪れ、救われるはずでしたが、そのチャンスを逃し、最終的に溺れ死んでしまう結果となりました。この場合、彼が救われる可能性があったのはその1日だけであり、10日間ではありませんでした。中共の党員の中には、彼を救うために『九評』を見せたり、真相を語ったりする人がいて、彼も多くのことを理解しましたが、中共から離脱する機会を掴むことはありませんでした。
大淘汰が訪れるまでに数カ月、または数年あるかもしれませんが、その後に再びこのような機会が訪れることは難しいかもしれません。したがって、その人にとっては、救われるチャンスは貴重な一度きりしかありません。「大紀元」では厳粛な声明の中で、「邪なものによって印を押された人々よ、この一瞬を掴んでください」と述べています。したがって、『九評』を見たり真相を聞いたりしても、すぐに党から離れられず躊躇する人々が、非常に危険な状況にあるのはこの為なのです。