文/韓国の大法弟子
【明慧日本2024年8月21日】韓国・忠清北道の報恩市にある松林に囲まれた「愚堂古宅」は、100以上の部屋を持つ韓国初の改良韓屋で、当時最高の大工さんによって宮殿風に建てられました。また100年の歴史があり、1984年には韓国の「国家民俗文化財」に指定され、一般公開されて以来、多くの観光客が訪れています。
70歳を迎えた洪英姫さんはこの家の女主人です。この古い邸宅と同じく、彼女にも特別な物語があります。
100以上の部屋がある韓屋「愚堂古宅」 |
「善行をすることが一番の幸せである」
洪英姫さんの夫の曽祖父である愚堂氏は貿易商で、地元の大富豪でした。彼が貨物を積んで海に出ると、たとえ悪天候であっても波風は次第に静まり、10年間商売を営んでいた間も順風満帆で、一度も大きな嵐に遭ったことはありませんでした。洪さんは、それは曽祖父が善行を重んじていたからだと言いました。
「お爺さんはいつも善い行いをし、徳を積んでいました。不作の年には、彼は税金を払えない人の代わりに税金を納め、同時に借家人の田租を免除しました。お爺さんへの感謝の気持ちを表すために、三つの郡の民は世帯ごとに箸とスプーン1セットずつを寄付し、韓国最大の鉄製の功徳碑を建てました」
屋敷に掲げられている「為善最楽」の額 |
また、屋敷には「為善最楽」と書かれた額が掲げられており、善行を喜びとする屋敷の持ち主の道徳理念を物語っています。洪さんは、「お爺さんは国が滅びても文化は滅んではならないと言っていました。彼は定期的に当時の最も学識のある人を家に招いて講義をしてもらっていました」と付け加えました。
妹が変わった
このような100年の歴史がある旧居を維持管理していくことは、容易なことではありません。洪さんにとって一番大変なのは、自分の虚弱体質です。母親と同じく、生まれつき体が弱い彼女は栄養剤やサプリメントも消化できません。病気の時に薬を飲んでも効き目がなく、ただただ時間が流れていく中でその苦痛に耐えるしかなく、消化不良のため、ほんの少ししか食べていないのに、空腹を感じませんでした。
ある日、洪さんは妹に会いました。妹はあまりにも大きく変わっていて見間違えるところでした。妹も洪さんのように生まれつき体が弱く、毎日横になっていなければ必ず座っていました。彼女は早速妹に元気になった秘訣を尋ねました。妹は「私のアパートの向かいに法輪功の煉功場があって、玄関先の距離ですが、お金を取らないので、習い始めて1~2カ月で体調が良くなりました」と言いました。
法輪功を修煉し始める
洪さんは最初、妹から聞いた話を気に留めませんでした。しかし、体がますますやせ細り、手足がしびれ、敷居を跨ぐのもやっとのところまで弱くなった彼女は、藁でも掴みたいと、法輪功を修煉することに決めました。
2003年10月、妹は洪さんに法輪功を学ぶサイトを教え、動画を見ながら自分で学ぶように言い、法輪功の主著である『轉法輪』を贈りました。
法輪大法の修煉を始めて健康になった洪英姫さん |
洪さんはこう振り返りました。「動作を学んだ翌日、朝起きると、すがすがしくて、とても幸せな気分でした。不思議なことに、私は普段読書が大好きなのに、『轉法輪』を読むとついつい居眠りをしてしまいました。しかし、2回目を読むときには、まるで鏡の表面の埃がきれいに洗い流されたように、文字の一つ一つがしっかりと目に入ってきて、眠気もなく、頭も冴えていたので、私は縮こまったまま、8時間かけて一気に『轉法輪』を読み終えました。それ以来、『轉法輪』を手放したことはありません」
「修煉前は偏頭痛がひどかったのですが、煉功して1日目に治りました。身体の多くの不調の症状も、修煉とともにいつの間にか消えました。例えば、足に力がなくてじっと立っていられなかったことや、心臓が弱くて遠くに行けず、走れないなどの現象は消えました」
法輪功の第二式の功法を煉る洪さん |
真の希望を見つけた
法輪功を修煉した後、洪英姫さんの性格は大きく変わりました。彼女はこう説明しました。「以前は観光客に何かを聞かれると、私はドアをさっと閉めて奥に戻り、いつも自分だけが正しいと思い、人と会話を交わすことを嫌がっていました。しかし、修煉後のある瞬間から、他人を思いやるようになり、度量も大きくなって、人を包容できるようになりました。以前は絶対に我慢できなかったことも、今は軽く見て、心が穏やかになりました」
洪さんは健康面でも劇的な変化を経験しました。例えば、以前は走れず、走ると心臓が破裂しそうになるほど苦しかった彼女は、法輪功を修めてからかなりの距離を走れるようになりました。また、車酔いのため、1回の乗車で3日間も病んでいた彼女は、今は十数時間の飛行機に乗り、7〜8時間バスに乗っていても何の問題もありません。
彼女自身はこう感嘆しました。「自分の体に起きた不思議な変化を見て、驚きの言葉は開けられた水門から出る洪水のようでした。本当に不思議でした! 奇跡です。本当に奇跡です! 健康になった今、私はまるで別世界に住んでいるようです。ですから、私は法輪功を人と分かち合いたくて、観光客にも喜んで法輪功を紹介しています」
彼女はさらにこう付け加えました。「法輪功を修煉する過程で、人は優しさを持って生きていくべきだとひしひしと感じました。もし法輪功を修めていなかったら、私はどうなっていたでしょうか? 想像もつきません。絶望していたときに、希望を与えてくれた法輪功にとても感謝しています」
洪英姫さんは、真善忍の原則に従って生きていけば、きっと生活を変えることができると考えています。彼女は軽く微笑み、「人々が真の健康と真の幸せを手に入れられることを願っています」と言いました。