滴る水の別世界:湧水の印象
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 【明慧日本2023年6月21日】日本における水結晶の実験は、ますます広く知られるようになっています。『水からの伝言』という写真集の中で、いくつかの注目する湧水の写真があります。

「三分一湧水」の結晶

 上記の図は、「三分一湧水」の水のものです。「三分一湧水」は日本の山梨県北杜市にあります。この湧水は戦国の世に、下流の三方の村々に三分の一ずつ平等に配分するため、時の国主である武田信玄の命令により分水マスの中に三角柱が建てられたことが名前の由来です。この結晶の各角にも、三つの角があります。

奈良県吉野郡天川村五代松鍾乳洞付近から湧く「ごろごろ水」の結晶

 この結晶図は、奈良県吉野郡天川村の鍾乳洞から湧き出る「ごろごろ水」によるもので、洞窟の前を通ると、洞窟の奥から小石が転がるような音が「ごろごろ」と聞こえることから、いつしか地元の人々から「ごろごろ水」と呼ばれるようになりました。大峰山参りの行者たちがこの水で喉を潤し、古くから「佛水秘水」と呼んでいました。結晶図から、この神秘的な洞窟の入口と、「ごろごろ」とした澄んだ水のイメージを見て取ることができます。

広島の標高500~700mの高山に湧く水の結晶

 これは、広島の標高500~700mの高山にある湧水の結晶です。雪の結晶によく似ていませんか? 地理的な知識がなくても、水の結晶から、私たちはその水源と周囲の環境が分かるのです。

 今から1200年前、弘法大師が日本全国を行脚していたとき、ある地域で奇病に苦しむ人が多くいました。そこで、弘法大師が岩を砕いて温泉を作り、その湧水が皆の病気を治したのです。 こうして、弘法大師の行く先のあちこちに、たくさんの温泉ができました。

神奈川県の
弘法の清水」の結晶

広島県の
「弘法の清水」の結晶

 上記の二つはそれぞれ、神奈川県と広島県にある「弘法の清水」です。二つの土地はずいぶん離れていますが、湧水の結晶は驚くほどよく似ています。地下では繋がっているのでしょうか?

 これらの写真を見て分かることは、一滴の水の結晶が湧水全体の形態を映し出し、その源や環境の全体像を記録しているのです。水がまるでホログラフィック写真のようです。レーザーイメージングを知っている方は分かるように、ホログラフィック写真はたとえバラバラに分かれていても、どの小さな破片でも元の写真の全貌を映し出すことができます。上記の結晶も同じ原理です。

 これらの情報はいつまで記録されるのでしょうか? 時間の経過や環境の変化によって消されてしまうのではないでしょうか? それは今後、私たちがさらに深く掘り下げていく価値のある問題です。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2003/2/25/45205.html)