【明慧日本2023年8月22日】オーストリアの一部の法輪功学習者(以下、学習者)は7月15日、ウィーンのシュテファン広場に集まり、中国共産党(以下、中共)による24年間に及ぶ法輪功への残酷な迫害を伝え、迫害の制止を呼びかけた。迫害の実態を知った人々は中共の罪行を非難し、反迫害への支持を示す署名を行った。
当日は快晴だった。学習者は拡声器を通して、1999年7月20日に当時の中共党首だった江沢民が学習者に対して、「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」という迫害政策を実行する政令を発布したことを人々に伝えた。また、学習者は法輪功の五式の功法を実演し、オーストリアの政府要人による反迫害を支持する声明を読み上げた。
シュテファン広場での学習者による活動の様子 |
オーストリアの政府要人が声明を発表し、学習者の反迫害を支持した
オーストリア国会議員のファイカ・エル・ナガシ氏は声明の中で、「信仰を理由に他者を迫害することは、深刻な人権侵害である。我々は、過去24年間にわたる学習者への弾圧と残虐な迫害を明確に非難し、被害者に援助を提供する。これは一種の全体主義体制である。中共は投獄、拷問、暴政などの恐ろしい行為を通じて、批判的な声を封じ込めている」と述べた。
エル・ナガシ氏はさらにこう述べた。「人々(法輪功学習者)の意志と抵抗が何年も何十年も弱まっていないことは立派である。彼らは自分たちの信仰と功法から力を得て、この忘れられがちな話題(中共による迫害)を世間に認識してもらうために努力している。彼らの努力によって、私たちは違法な臓器売買について知った。しかし、それは、法輪功学習者に対する犯罪行為の一部に過ぎない。彼らは恣意的に拘束され、拷問され、中傷もされている」
エル・ナガシ氏はまた、「皆さんのたゆまぬ努力に感謝する。そのおかげで、私たちは深刻な人権侵害とすべての被害者の運命に関心を寄せることができた。皆さんが力と自信に満ちることを祈ります。私は、仕事の範囲内で皆さんを支持し続けていく」と述べた。
オーストリア国会議員のペトラ・ヴィマー氏は声明の中で、次のように述べた。「平等の権利、生命の権利、人身自由の権利、人格を辱める刑罰や拷問を受けない権利は、世界中のどの国においても言わずとしれたことである。残念なことに、中国の法輪功学習者はこれらの権利を奪われている。彼らは個人の信仰と価値観のために迫害され、拷問され、殺されている」
「私は、拷問や労働教養所、違法な臓器売買によって亡くなった法輪功の修煉者とその家族のことを常に気にかけている。国際社会が注目することで、これらの問題に対する人々の認識を高めることができ、それによって中国政府にこれらの行為を止めさせる圧力を強めることができる」
「法輪功学習者が真実に関する包括的な情報を提供するために行ってきたことに感謝する。また、中国(そして世界中)のすべての人が結果を心配することなく、自分に合った信仰を修めることができることを願っている」と声明を締めくくった。
写真展示が人々の心を打った
活動の当日、学習者は法輪功が世界中に広まっている状況、および迫害の残酷さを写真を通じて人々に伝え、現場で拷問の実演も行った。
多くの通行人は、拷問や生体臓器摘出に関する展示パネルの情報を注意深く読んでいた。時折、学習者により詳しい情報を尋ねる人もいた。ある男性は、迫害がまだ続いていること、中国では学習者が不当に逮捕され、強制労働をさせられ、精神的・肉体的な拷問を受けていて、甚だしきに至っては生きたまま臓器を摘出されていることを知ると、震えながら、「クレイジーだ!」と言った。
写真展示と、拷問の実演 |
人々が写真展示パネルの情報を読んでいる |
通行人が学習者に迫害の実態を尋ねている |
人々が法輪功の反迫害を支持するための署名を行っている |
中国人は迫害の実態を知った後、三退を選んだ
上海から来たあるカップルは当初、迫害の実態に関する資料の受取りを拒否し、代わりに学習者にイベントに参加することでいくらもらったかと聞いた。学習者は、自分は自発的に大法を広めることを行っていて、あなた方夫婦が中共の嘘を信じないことを願っていると答えた。
その後、この学習者は法輪功の「真・善・忍」の基準について説明し、自分の状況も伝えた。元々中国で会計士として働いていた学習者は法輪功を修煉していて、上司から厚い信頼を受けていたが、インターネットに法輪功が迫害されている情報を投稿したため、警察に逮捕され、強制労働や拷問も受けた。また、この学習者は、中共による生体臓器摘出の罪について、夫妻は「悪事をし尽しているこの党はいずれ報いを受けるだろう。あなた方夫婦が自らの未来のために正しい選択をすることを願っている」と言った。夫妻は、最後に三退に同意し、学習者と友好的に別れた。
ある若い中国人観光客は学習者に、法輪功とは何か、そして中共がなぜ迫害するのかと尋ねた。迫害の実態を知った後、彼は法輪功を学びたいと言い、『轉法輪』という本を購入したいと言った。学習者は彼に、オーストリアでネットからダウンロードし、中国に持ち帰ることができると教えた。
その日、もう1人の中国人青年も三退した。
市民「真・善・忍が世界中に広まることを願っています」
イベント中、迫害の実態を知った市民は次々と学習者に感謝の意を伝え、反迫害を支持する署名を行った。トルコから来た、ウィーンで博士課程を履修中の若いカップルは、中共による迫害について聞いたことがあるが、それが24年間も続いていることは知らなかったという。彼らは中国の学習者に心からの声援を送った。
イタリアから来た女性は、中共の法輪功への迫害を知り、「あまりに醜い行為です!」と言い、真、善、忍が世界中に広まることを願っていると述べた。
ある男性は迫害の実態を知った後、「共産主義は恐ろしすぎます! これは世界で最も致命的なイデオロギーです!」と言った。
あるアメリカ人男性は「自分はキリスト教徒で、中共が世界に与えている影響は非常に悪いと思う。中共を本当に理解している人がまだまだ少なくて、世界中の人々が早く目を覚ますことを願っている」と話した。