蘭州市の金怡均さん 不当に懲役3年の実刑判決
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 【明慧日本2023年10月17日】(甘粛省=明慧記者)蘭州市の法輪功学習者・金怡均さん(49歳女性)は、1年6カ月間不当に拘禁された後、2023年8月11日、蘭州市城関区裁判所により不当に懲役3年と罰金5,000元を言い渡された。金さんはすでに蘭州高等裁判所に控訴した。

 金怡均さんが連行され、罪を着せられる経緯

 金さんは蘭州市七里河区西湖通りの工大コミュニティに在住。2021年9月10日、西湖通りの工大コミュニティおよび金さんの自宅周辺にあった4枚の法輪功を中傷する看板が、誰かに撤去された。工大コミュニティの党書記・巴娟娟がエレベーターのカメラ映像をチェックしたところ、金さんが9月10日の朝5時頃にエレベーターに乗っていたと判断し、金さんを「器物損害罪」の容疑で派出所に通報した。

 2021年9月24日、七里河区小西湖派出所の警官・馮宇晨と党書記・巴娟娟らが金さんの自宅に侵入し、金さんを七里河留置場に連行した。7日後の10月2日、金さんは蘭州市第一留置場に拘禁された。

 七里河区小西湖派出所の所長の王継飛らは「業績」を上げるため、金さんの判決が確定するように手を尽くした。まず、エレベーター内のカメラ映像を甘粛法制大学の司法鑑定センターに「鑑定」してもらった。証拠不足のため、彼らは、金さんが2012年に刑務所に出向いて、冤罪を終えた学習者を迎えたことで1年の労働教養を科されたことと、2021年5月13日に友人の家を訪問した際に連行され、15日間拘束されたことを「証拠」として加え、七里河区検察庁に提訴した。2021年12月30日、七里河区検察庁は本案件を城関区検察庁に渡した。2022年4月22日、城関区検察庁は金さんの案件を蘭州市城関区裁判所に引き渡した。

 2023年4月7日午後、城関区裁判所は金さんに対する裁判を行ったが、裁判官・張瓊鴬は「証拠」を3回繰り返し読んだだけで、休廷を宣告した。

 2023年8月11日、蘭州市城関区裁判所は金さんに懲役3年と罰金5,000元を言い渡した。

 蘭州第一留置場で受けた拷問

 金さんはもともと蘭州市のある法律事務所の弁護士であるが、法輪功を学んでいるとして、蘭州市司法局が2013年以降に、毎年の実務証明書検査を拒否しているため、金さんは弁護士として仕事ができなくなった。 2021年以来、蘭州市七里河区政法委(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室の関係者らは、金さんへの嫌がらせを続け、「三書」を書かなければ、強制的な措置をとると脅迫した。

 金さんは2021年10月2日に蘭州市第一留置場に拘禁された後、ずっと刑務所の規則を暗記せず、点呼の際にしゃがむなどの指示に従わなかった。そのため、大隊長・李鵬は受刑者に指示して、金さんの両手を背中に反らして手錠をかけた。背中に手錠をかけていた15日間、受刑者らは24時間金さんを眠らせず、目を閉じることも許さず、金さんを蹴ったり、髪の毛を引っ張ったりした。また、金さんは水汲みも歯磨きもできなくなり、喉が乾いて水を要求したが、彼らは水も与えてくれなかった。金さんは今なお蘭州市第一留置場に拘禁されている。

酷刑演示:背铐

拷問の再現:両手を背中に反らして手錠をかける

 現在、蘭州市留置場に拘禁されている法輪功学習者の中には、金怡均さん(懲役3年、控訴中)、張萍さん(懲役5年、控訴中)、周月珍さん(懲役3年、控訴中)、崔建萍さん(懲役4年、二審中)、楊卉さん(懲役1年4月)、李亜さん(懲役4年6カ月)、崔承香さん(10月5日病院に送られた)、劉桂芳さん、謝桂芳さん、王琳さん、祁玉蓮さん、劉菀秋さん、劉磊さん親子を含む13人がいる。

 また、2012年6月に6年間の冤罪を終えた元中学校教師の魏周香さんも、蘭州市留置場に拘禁されたことがあり、最近、再び懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、2023年9月に甘粛女子刑務所に拘禁されたことが判明した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/14/467103.html)
 
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