中国法会|年金を取り戻す過程で人を救う(二)
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 【明慧日本2023年12月5日】(前文に続く)

 三、真相を伝える範囲を広げる

 年金を取り戻す過程では、いかにして相手が真相を知ることができ、受け入れられ、理解するかということに重点を置いてきました。当初は本当に大変で、消極的でした。あるときパソコンを開いたとたん、「師父がすでにすべてを段取りした」という一文が目に飛び込んできました。師父が手配してくてくださったのだから、私は前に進まなければならないと悟りました。もし師父が経済的迫害を段取りなさっていなければ、私はそれを認めず、否定し、師父が按排した道を歩むべきです。私は魔難に耐えるためにここにいるのでもなく、魔難をなくすためにここにいるのでもありません。師父が法を正し、衆生を救うことを手伝うためにここにきたのです。

 私は年金問題の関連部門だけでは足りないと感じ、他の部門の幹部も訪ねるべきだと考えました。質問するついでに彼らに手紙を届け、真相を知ってもらうことができます。例えば、民政局では、私はすでに数年間給料をもらっていなかったので、補助金があるかどうかを尋ねた機会に真相を伝えました。そこで、別の部門に尋ねるように言われ、私はいう通りにしました。

 私は婦人連合会にも行きました。相手は「私はただの主任で、力になれない」と言いました。私は「そうとも限りません。上の方に伝えたらどうでしょうか。市委員会の会長は誰ですか?」と尋ねると、彼女は教えてくれました。私は自分の状況を話し、資料を渡しました。二度目に行ったとき、彼女は特に熱心で「前回くれた資料は全部読んだよ」と教えてくれました。新しい資料を渡すと、彼女は断らず、喜んで受け取りました。

 一時期、省の視察チームが地元に来たことがあり、私は彼らに会いに行き、請願書を提出しました。それから、政法委員会、教育委員会、学校、労働組合、婦女連合会、全国人民代表大会、中国人民政治協商会議、裁判所、司法局、民政局などに、あらゆる手で資料を提出し、郵送しました。これらの政府部門には私の年金問題とは関係のないものも含まれていますが、とにかく範囲を広げ、真相を伝え人々を救うことに基点を置いていました。

 師父は「表面から見れば、大法弟子は迫害に反対していますが、実は大法弟子の最大の責任は衆生を救い済度することです。これは法を実証することの真実の現れでもあります」(『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』とおっしゃいました。

 表面上は私が助けを求めていますが、実際には私が彼らを救っているのです。私は手紙を郵送したり、直接家を訪ねたりして、基本的な大法のことを話してから、私は部門ごとに(幹部を)訪ねました。本人に直接手渡しするために、本当にいろいいろな紆余曲折がありました。

 あるとき、一人の局長の家を訪ねた時、警備員に「ビラの配達ですか?」と聞かれました。彼らは私の後についてきて、私は局長の住むコミュニティに入ることができませんでした。2度目の訪問の際、私はわざわざ警備の部屋に行き、「ご苦労様です。冷たい飲み物をごちそうしましょうか。局長の家の番号を教えていただけないでしょうか」と聞きました。そして、警備員が調べるのを手伝ってくれて、局長の家が見つかりました。私が電子門の前で待ち構えていると、一人の女性が出て来ました。以前、私は彼女に大法の真相を伝えたことがあります。彼女に局長の家について尋ねてみたら、「私の家の向かいです」と教えてくれました。私はスムーズにコミュニティに入ることができ、局長の家のドアに資料を貼ることができました。それが局長への最初の手紙でした。

 またあるとき、私は局長のドアをノックしました。彼は「入らなくてもいい、私一人しかいない」と言いました。私は少しの隙間だけドアを開けてくれるように頼みました。(ドアの隙間を隔てて)彼に大法のことを話し、三退を勧めました。彼は年金のことをどうにかしてくれることに同意しました。帰り際に、私は持ってきた資料と大法のパンフレットをドアの隙間から彼に手渡し、読むように促しました。

 また別の機会に、私は彼のオフィスに資料を届けに行きました。彼から「私の家のドアに貼ってある資料は全部あなたがやったのですか」と聞かれ、 私は「はい」と答えました。「うちの部門に届いた手紙も全部あなたからですか」と彼はまた聞きました。どうしてそう思うのかと聞くと、彼は「あなたが来てから、このような手紙を受け取るようになったのです。それまではなかったから」。 私が「読みましたか」と聞くと、彼は少し笑って「読んだよ」と答えました。「どうかお願いします」と私が言うと、彼は「人力資源と社会保障局に行ってみたら」とアドバイスしてくれました。オフィスにいた他の幹部たちは「(修煉をやめる)保証書を書かないと」と横から口を挟みました。私が「どの法律が規定しているか見せてください」と言うと、その人は「ネットで調べてあげるよ」と言いました(未だに見せてもらっていません)。私は「法律にはそんな規定がありません。法律には、いかなる状況下でも年金を取り上げてはいけないと規定しているのです。これは違法なのです」と言いました。彼らが法律に詳しくないため、私は彼らの不明点を明かすべく再び手紙を整理して送りました。

 手紙を郵送する過程で妨害されることもありました。私は宅配業者からの電話で、警察署と公安局が法輪功の資料を郵送する人がいるという通報を受けて宅配業者に行ったと聞かされました。電話の相手の女性は恐怖で声が震えていました。私は宅配業者の本社を訪ね、「私は法を犯していないし、身分証明書も持っています」と話しました。4人の宅配業者のスタッフに真相を話し、彼らの三退を手伝い、彼らの恐怖心を取り除きました。

 その後、私は内に向けて探してみました。私には面倒がる心、迷惑をかけられることを恐れる心、安逸心などの人心が見つかりました。それらを取り除くために発正念をしました。また、現地の同修たちにも、すべての妨害要素を取り除くために発正念してもらい、全体的な協力は非常に強力なものとなりました。

 四、魔難の中で師が守ってくださる

 年金を取り戻すことを通して人々を救う過程では、しばしば妨害と魔難がありますが、師父がいつも慈悲深く見守ってくださり、悟らせてくださったおかげで、すべてがうまくいきました。

 私が初めて人力資源と社会保障局に行ったとき、何人かの若者に資料を渡し、真相を伝え、三退を勧めても、彼らは聞く耳を持ちませんでした。若者の一人は、私を通報しようと動画や録音までしていました。しかし、私の話を何回も聞いて、真相が分かった他の人は、盗撮者を止めました。後日、そのことを私に話してくれたので、私は「あなたは真実が分かって良いことをしたのだから、きっと良い報いが得られるでしょう」と言いました。しばらく前、彼は「大病を患い、当時は歩くこともままならず、入院しても回復しなかったが、今はすっかり良くなりました」と言い、再会した時、彼はよく「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」と唱えていることを話してくれました。私が修煉者の基準に立って、他者を配慮して行動したため、師は私の魔難を解決し、悪いことを良いことに変えてくださいました。

 私が真相の手紙を書くことを始めようとしていた時、階下の人からトイレの水漏れの苦情を言われました。しかし、家のどこを探しても漏れた箇所が見つかりませんでした。その後、大工に頼んで階下の隣人の留め具を解体しても見つからず、石工や水道屋に頼んでも水漏れの原因が分かりませんでした。暖房のパイプを止めてもダメで、水道の本管を止めてもダメで、さらに給湯管を止めてもダメでした。いったいどこで漏れているのか、いつから漏れているのか、全く見当がつきませんでした。ふと、自分の修煉に何か問題があるに違いないと思いました。私は絶えず内に向けて探し、学法と発正念を増やし、師父に助けを求めました。私はさまざまなパイプに「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしいです」と伝えました。すると、水漏れがピタッと止まって、水道屋も不思議がっていました。私はついでに彼に大法のことを話しました。

 しかし、数日後、また水漏れが起こり、私は再び内に向けて探しました。自分が法をあまり多く学んでいなかったことが見つかり、発正念の時間も増やしました。それからというもの、今になっても再び水漏れしたことがありません。家族も大法の奇跡を目の当たりにしています。私は、真相を伝える活動を行う過程で法を多く学び、発正念を多くしなければならないと悟りました。人心があれば、問題が起こりやすくなります。着実に修煉し、真に修煉してこそ、突然のトラブルに直面しても師父の教えを思い出すことができ、間一髪で正念を保つことができるのです。

 ある時、私は政府部門に向かう途中で、ある配達の若者に道を尋ねました。帰り道にまた彼に会いました。これは縁のある人だと思い、彼に大法のことを話しました。話している時、彼は無心に携帯電話をいじっていたので、録音されたのではないかという恐怖心が生じてしまいました。しかし、そんなことであきらめるわけにはいかず、私は話し続け、かなり長い時間話しました。彼は「そろそろ行かないと」と言って、足早に去っていきました。 それからというもの、私は恐れる心で落ち着かず、師父に頼みました。帰り道、法を暗唱しました。そして、どんな執着があるのか、内に向けて探してみました。家に帰ってから、2時間発正念を続けました。翌日、私は気が楽になり、通報される恐れが自分から去ったと感じました。 師父が再び解消してくださったのだとわかり、同時に私の多くの人心も取り除かれました。自分の疑心がそれほど大きなものだとは気づきませんでしたが、実はやはり迫害への恐怖心によるものです。

 真相を伝える過程で、心が不安定になることがあり、手紙を書くのも時間がかかるため、法を学ぶ時間が限られ、発正念する時も心が落ち着かず、人心が出てくることがしばしばありました。家にいるときは思想業が邪魔をし、外に出ると身体の違和感がありました。目には見えないが、別の次元で善と悪の戦いが繰り広げられているのを感じました。私は師父の法を思い出しました。「いかなる心も放棄し、何も考えず、ただ大法弟子として行なうべき全てを行なえば、全ては既にその中にあります」(『ワシントンDC国際法会での説法』)私は何度も何度もこの法を暗記し、自分のすべてを師父の按排に委ね、心を放下すると、楽になりました。

 また、聞く耳を持たず、無理難題を押し付ける人にも出会いました。私は師父のご加持を求め、相手の主元神と別の空間で善解するように願いました。また、この件に関わったすべての人、私の手紙を読んだり、聞いたりした人が私に会った時、善の念を持ち、善の縁を結ばれるように師父にお願いしました。

 ある日、法を暗記していると、「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」(『精進要旨ニ』「妨害を排除せよ」)に対して更なる深い理解を得て、法にできないことはないのです。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/14/467918.html)
 
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