中国共産党の全国人民代表大会と政治協商会議が開催され国民生活はさらに悪化
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文/北京の大法弟子

 【明慧日本2024年4月20日】北京の初春は、気温が摂氏0度前後です。昨日の午後、私は法輪功迫害の真相を伝える活動に出かけ、帰宅途中に公園の近くで2人組を見かけました。 2人は公園の入り口にある長いベンチに座って、お弁当(冷えた饅頭とカリフラワー)を食べているところでした。不思議に思ったので「どうしてここで食事をしているのですか? こんなに寒いのに、お弁当を開けたら冷めてしまいますよね? 温かい水を飲むと、体が少し暖まりますよ」と声をかけました。2人は互いに視線を交わし「温かい水を用意してくれたらうれしいです。私たちはここから離れることはできません。24時間ずっと見張りを続けなければいけないのです」と言いました。私は「あなたたちは夜寝ていないのですか? 夜、誰もいない時に何を見ているのですか?」と言いました。2人は「寝させてもらえず、公園は寝る場所もなく、誰かが抗議の横断幕をかけるのも許されず、放火でも起きたら大変だと恐れています」と言いました。

 その時、私はようやく2人とも赤い袖章を付けていることに気づきました。袖章には「文明指導(訳注:公共マナーの指導)ボランティア」と書かれていました。私は突然理解しました。また中国共産党(以下、中共)の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議が開催されるからなんだ! 詳しく尋ねると、2人は本当に北京で開催される中共の会議のために地方から雇われた臨時労働者であり、誰かが北京に来て冤罪を訴えることを恐れて監視していました。

 私は2人が気になったので「近くのスーパーで温かい惣菜と豆乳を買ってきて、カロリーと栄養を補給しないと、夜間の気温は零下になるので、ここに一晩いたら寒いでしょう?」と言いました。2人は「ありがとうございます! 私たちは地方から新しく来たので、どこに行けばいいのかもわかりません」と言いました。

 時間がなかったため、私は2人を手伝うことができず、無念のまま立ち去りました。

 中共が会議を開けば、人々は苦しみます。ここ数日で聞いたこと、見たこと、そしてここ2年間の自身の経験を思い起こし、精進し着実に修煉し、真相を伝え、多くの人を救いました。

 2023年の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議開催前のことを振り返ると、全国各地で多くの法輪功学習者(以下、学習者)が嫌がらせ、連行、不当な家宅捜索、拘留などの迫害を受けました。当時、私は用事があって家にいなかったため、私が住んでいる地域の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官が自宅に監視カメラを設置しました。管理事務所の当直職員によると、国保の警官たちは玄関ドアを叩かずに、直接私の玄関ドアに監視カメラを設置したとのことでした。私がそれを知った後、国保の警官たちの行為を暴露すると、彼らも違法行為であることを認識したのか、その後、私の家の玄関ドアに設置されていた監視カメラは撤去されました。しかし、その後、私が行方不明になったことが分かると、警察は私の親戚の家を何度も訪れ、嫌がらせを行いました。親戚が警察の行為を批判すると、警察は親戚もまとめて逮捕するぞと脅し、上からの命令で彼らの任務だと主張しました。

 今年開催される全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の前に、社区のグリッド(訳注:管轄区域内の住民の情報を収集し政府機関に報告する行政単位)責任者が私に電話をかけてきたのですが、電話番号を変えていたので繋がりませんでした。その後、グリッド責任者は私の住んでいるマンションの管理事務所に電話をかけて、私の行方について尋ねました。私たちのマンションの管理事務所の職員たちは、ほとんどが法輪功に関する真相を知っており、法輪功を学ぶ人は皆善良な人だと理解していました。彼ら(訳注:管理事務所の職員たち)はグリッド責任者に「わかりません、私たちもかなり長い間会っていませんから」と言いました。社区のグリッド責任者はやむなく帰りました。

 数日前、子供たちが田舎から帰ってきた時に、駅で北京に入る人々を厳しく取り調べていると言っていました。北京行きの列車の待合室が特別に設置されました。北京行きの待合室では長蛇の列ができ、一人一人が厳しく調べられるだけでなく、車内に乗り込んでも荷物を一つ一つくまなく調べられ、車内全体が混乱に陥りました。子供たちは泣き、大人たちは叫び、乗客の荷物は床に散乱し、罵声があちこちで飛び交いました。人々は皆、大小様々な荷物を持っており、通路を塞いでいて、一歩進むのも困難なほどでした。ある人が「中共の全国人民代表大会と政治協商会議が開催されると国民生活はさらに悪化する」と言いました。ある人は「どうして、武器を持たない一般市民をそんなに恐れるのか?」と言いました。ある人は「奴らが腐敗し切っているからだ。今や官吏に汚職しない者などいない。彼らは心にやましいことがあり、人々が追い詰められて反乱を起こすのではないかと恐れているのです」と言いました。

 法輪大法は善を行い、良い人になるように人々に教え、学習者は健康になり、家族も恩恵を受けます。しかし、中共によって24年以上迫害されています。法輪功の修煉を堅持したために迫害された善良な人々は数え切れないほどいます。法輪功を修煉する人の隣人や親戚も恩恵を受け、学習者が善良な人々であり迫害されていることを知っています。多くの人が福報を得て、3年間の大きな疫病を何事もなく乗り越えました。しかし、真相を知らない多くの人々は、中共による法輪功迫害が自分とは関係ないと考え、善良な人々が迫害されているにもかかわらず、何の行動を起こさず、声を上げず、黙々と自分の生活を送っています。しかし、今、彼らはようやく悟り始めました。

 数日前、私は学校の入り口で、老夫婦が孫を迎えに来ているのに出会いました。老夫婦は「今は子供を迎えに来るのも2人が必要だ。共産党の指導の下で、悪い人が多すぎるからだ。汚職役人は金があると何でもやってしまう。法輪功学習者の臓器が足りないから、学生の臓器を買っているという話もあるんだよ。それから、誰かがウィーチャットでこんなことを伝えていたよ。今は人を殺す時だって、銃を持って家を一軒一軒回って殺していくらしい。何かあったら電話で連絡して、誰かがドアをノックしてもドアを開けてはいけないよ!」と言いました。

 確かに、中共は無神論を唱え、長年にわたって真・善・忍を信じる善良な人々を迫害してきました。これは天理に反する行為です! 現代社会は様々な問題に直面しており、それは家庭や個人の生活にまで深刻な影響を与えています。街中には監視カメラや警備員が溢れかえっていますが、人々は生活にますます不安を感じていると言います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/10/474049.html)
 
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