苦難の中でも師父を信じてひたすら前を向いて歩む(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年7月6日】(前文に続く)

 四、二度目の上京 真相を伝える

 北京から帰った後、私は法を学び続け、内に向けて原因を探しました。大量の学法を通じて、大法は私に方向を示し、師父は私に大きな力を与えてくださいました。私は身支度を整え、大きな白いシャツを買ってきて、黒いマジックペンで前に「法輪大法は素晴らしい!」と書き、後ろに「中共を脱退して平安を保とう!」と書きました。そして大法の本を何冊かカバンに入れて、2度目の北京行きの列車に乗りました。

 2006年7月1日、真夏の陽射しが照りつける天安門広場はまるでオーブンのようでした。今回は中南海陳情弁公室に行かず、直接天安門広場に行きました。

 私は、小さな記念品を売る女性に「どこに行けば陳情できますか?」と尋ねました。女性は「何を訴えるのですか?」と聞いたので、私は「妻は法輪功を修煉したため、省の『610』に連行されました。妻は良い人です。なぜ良い人を捕まえたのかを尋ねに来ました」と答えました。

 女性は、天安門広場の巡査を呼んで来ました。巡査は私のカバンをチェックし、文字が書かれた白いシャツと大法の本を見て、私を車に連れて行くと白いシャツを手に持たせ、大法の本を抱かせて写真を撮りました。

 その時、数人の記者もいて、私の写真を撮りました。私は彼らに「私がなぜここに来たかというと、私の地区の『610』の人は、法輪功を修煉する善い人を連行して、どこに監禁しても家族に知らせません。妻の行方が分からないので、ここに来て政府に訴えています」と伝えました。

 また、「私の家族3人とも修煉しており、私たちの家庭は『真・善・忍』の家庭です」と言いました。

 私が言い終わった後、巡査は車で私を前門派出所に連れて行きました。応対してくれたリーダーのような警官が、「あなたがこれらのものを持って天安門に来たのには理由があるでしょう?」と言いました。

 「私は政府が、なぜ良い人を捕まえたのかを聞きたいだけです」と答えました。「妻は優秀な小学校の教師で、30年間毎日のようにまじめに教え、夫にも子供にもやさしく、親孝行もしています。病気治療と良い人になるために法輪功を修煉したことで、連行され監禁されました。彼女のどこが悪いのですか? 今、どこに監禁されていますか? 生きているかどうか、私にはわかりません。夫の私はどうすればいいのですか?」と問い詰めました。

 すると警官は、「あなたが1人で陳情しても、大した役には立たないし、無駄足を踏んでおり、無駄な努力をしているのではありませんか?」と言いました。私は「どうして無駄足を踏むことになりますか? 私がここに来たのは、大法の良さと迫害の真実を伝えに来たからです。そして、人々に『法輪大法は素晴らしい!』を教えに来ました。たとえあなた一人だけが聞いたとしても、法輪功を修煉する人は皆良い人で、法輪大法はとても素晴らしいのだと分かって、良い人の迫害に加わらなければ、私は価値があり、来た甲斐があると思います」と話しました。

 その時、彼はなぜか急に机に伏したのです。しばらくしてやっと顔を上げたのですが、目に涙を浮かべていました。私の善意が彼に伝わり、彼の分かる一面が目覚めたのでしょう。私もとても感動し、師父のご加護に感謝し、涙が溢れてきました。

 一人の生命を目覚めさせ、大法を知らせることができ、今回来たのは無駄ではありませんでした!

 警官は電話を取り、私の省の「610弁公室」に電話して、私の妻の情報を調べてくれました。相手が「この人はいません」と答えると、彼は激怒して直接、省長室に電話をかけました。「貴省の『610』の担当者は、人を捕まえたのに行方が分からないとは、どういうことですか? 当事者の夫が天安門広場に来て事実を訴え、奥さんを探しに来ました。速く調べて、早く返事をしてほしいです!」と言いました。

 彼は受話器を置くとこう言いました。「彼らはすぐに返事をするから、焦らないでください。一人で来たし、社会的な影響もなかったので、処罰免除の書類を書きますから、持って帰りなさい」

 しばらくして、向こうから返事がありました。妻は今、私の省の労働教育所に入れられているとのことでした。彼は我が省の北京事務所に連絡すると、私をそちらの招待所に手配しました。翌日、本社の公安部の車が来て、私を北京から本社に迎えました。

 私が今回北京に行って陳情したことで、会社に大きな影響を与えたそうで、公安部の責任者は名指で注意されました。彼らは私に「保証書」を書くように圧力をかけました。それに対して、私は「何を保証しますか? 今後良い人をやめて、悪い人になることを保証するのですか?」と問い詰めました。

 一人の記録係の警官が怖い顔をして「あなたが書かないなら、私はあなたを『虎の椅子』(一種の拷問)に座らせる!」と脅しました。私は一瞬にして立ちあがり、厳正に「あなたが私に『虎の椅子』を座らせるなんて、私の師父は承知しません!」と言いました。すると、警官の態度はすぐに弱くなり、「あなたの師父はすごい! あなたの師父はすごい!」と繰り返して言いました。これは大法師父の威厳さをこの目で見させてくださったのです。師父はいつも私のそばにおられ、私を見守り、守ってくださっているのです! 師父と大法を真に信じていれば、危難が来た時、師父は助けてくださいます。警官らの背後にある邪悪が一気に滅び、すぐに無事になりました。その後、私は彼らに大法の良さと迫害の実態を詳しく伝えました。さらに、北京の警官の処罰免除の書類もあることで、彼らは私をどうすることもなく、私を職場に戻して通常通り出勤させました。

 2度上京して陳情する中で、師父のご加護のおかげで、私は大法の威厳さを実証し、大法のことを伝えることができました。

 妻を救出することはできませんでしたが、他の空間で大法弟子を迫害する邪悪な要素を取り除き、世の中の悪い人を震え上がらせ、妻への迫害を減少させ、そして、他の同修への更なる悪事を働く勇気をなくすことができました。妻は、解放されて家に帰るまで他の迫害を受けませんでした。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/6/28/445085.html)
 
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