山東省の楊勇さん 不当な判決に対して控訴
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 【明慧日本2024年9月22日】山東省済南市在住の楊勇さん(52歳男性)は、法輪功への信仰を理由に、当局に懲役2年の不当連行を言い渡された。楊さんは控訴したが、元判決が維持され2024年8月6日に山東省刑務所に拘禁された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 事件の経緯

 2022年5月10日、楊勇さんは姚家(ようか)派出所の警官らに自宅で連行され、パソコン、プリンター、法輪功の書籍や情報資料を押収された。警察は「ある男性が、2022年4月12日に楊さんが自宅アパートで法輪功の資料を配布する様子を自宅の監視カメラに録画していた」と主張した。警察は楊さんを保釈する前に5,000元の保釈金を強要した。

 2022年7月、警官は楊さんに数回電話をかけ、刑事拘留届に署名するよう警察に出頭して、書類に楊さんのサインをするよう告げたが、楊さんは応じなかった。楊さんはまた、刑事拘留されないように、または正式な逮捕状を発行されないように要請を提出した。その資料を受け取った警察は楊さんを刑事拘留のために再び拘留すると通告した。その後、楊さんは家から離れて暮らした。地元で新型コロナウイルス感染症が繰り返し発生したため、警察は楊さんの案件を一定期間保留し、その後楊さんは帰宅した。

 2023年2月14日に、警官は楊さんを拘留するつもりで再び楊さんに電話をかけた。仕方がなく、楊さんは近くの日照市で暮らしていた。

 3月7日に、楊さんは友人と車に乗って帰宅していたところを連行された。済南市と交通警察は身分証明書を確認するために彼らを呼び止め、済南拘置所に連行した。その後、歴下区(れきかく)検察庁は楊さんの逮捕を許可し、楊さんの案件を天橋区検察庁に移送した。

 楊さんの家族は2023年8月に裁判所に、家族弁護を申請し、関連手続きを提出したが、裁判官は明確な回答を出さなかった。

 2024年3月21日、楊さんの家族は楊さんの弁護士を雇い、弁護士から楊さんの家族に電話でこう伝えた。「裁判官は、もし楊さんの家族が弁護士ではない楊さんの弁護人になった場合、法廷で法輪功に関連して発言したことはすべて、この案件の手がかりとなり、楊さんの家族まで連行する可能性がある」

 翌日の3月22日、裁判官は弁護士に対し、楊さんの訴訟のオンライン審理が3月28日に予定されていると通告した。弁護士と楊さんの家族はいずれもオンライン審理に抗議し、対面での審理の変更を要求した。公聴会は4月7日に変更した。

 4月7日の公聴会で、裁判官は楊さんに対する起訴を裏付ける十分な証拠がないと判断し、さらなる証拠を求めて事件を検察に差し戻したが、わずか3日後に楊さんの弁護士に通知が届いた。裁判所は、別の公聴会が4月24日に予定されていたことを明らかにした。その日、裁判官は最終的に楊さんに懲役2年の不当判決を言い渡した。

 楊さんは済南市中級裁判所に控訴したが、同裁判所は原判決を維持する判決を下した。楊さんの家族は2024年8月12日に楊さんが山東省刑務所に移送されたという通知を受け取った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/23/481140.html)
 
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