文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年9月28日】先日、インターネットサイトで興味深い記事を見た。記事によると、中国本土では小中学校の新学期を控えて、保護者らは学校側から生徒の制服や牛乳、さらには保険までも「自由意志」で購入するよう求められたことを受け、相次いでネット上で不満の声をあげている。学校側は「自由意志」だと主張するが、保護者が購入に協力しなければ、子供は入学できないか、学校で差別を受けることになる。その情けない小細工の数々を知ると、悲しくなるばかりだ。
記事には動画のスクリーンショットが添付されており、校外からお弁当を持参した子供たちが、炎天下の校内グラウンドに座って昼食を取ることを余儀なくされている様子が映っている。学校側は、室内で食事を取ることができるのは、学校給食を注文した生徒だけだと明確に規定しているため、そのようにしている。しかし対外的には、学校側は、保護者らから受けた注文は「自由意志」によるものだと主張している。
こう言う人がいる。「学校には、あなたが『自由意志』で動くようにさせる方法がいくらでもある」、「その『自由意志』による行動の結果、泣き寝入りを強いられ、歯を打ち落とされても血と一緒に飲み込むしかないのだ」
私から見れば、このような「自由意志」の事例はまだ些細な事柄だ。なぜなら、学校給食を注文していない子供たちは室内で食事をする権利を奪われたものの、校内で食事をとることはまだ許されているからだ。このレベルの虐待は、学校が利益のために教師として備えるべきモラルを踏みにじる汚い行為の一つにすぎない。多くの保護者がいまだに気づいていないかもしれないが、中国国民(多くの幼稚園児とすべての学齢児童を含む)はとうの昔に、もっと大きな「自由意志」による行動を強要されている。それは、「自由意志」のもとで中国共産党(以下、中共)の組織に加入し、党のために自らのすべてを捧げるという誓いを立てさせられたことである。今の中国では、赤いスカーフを着用しない子供は少なく、生徒が共青団に入らなければ、教師はプレッシャーを受ける。いくら優秀な人材であっても、共産党に加入していなければ、多く得ても当然の就職の機会を奪われてしまう。しかし、共産党の組織に加入する際の「自由意志」と称され、実質的に強要されて誓いを立てた結果は、極めて恐ろしいものである!
今の中国本土は災害に満ちている。なぜだろうか? すべては中共の「天と闘い、地と闘い、人と闘う」政策が招いたことだ。災害で多数の死傷者が出たとの報道を目にする度に、「自由意志」の文字が目に浮かぶ。亡くなった人たちは中共が唱える「自由意志」の犠牲者だと私は考えている。災害は中共を収拾するためにやってきている。しかし、大人であれ子供であれ、人々は「自由意志」で中共のために自分の大切な命を捧げることに同意したのだ。死者には子供もいるそうだ。彼らは組織に加入していないのに、なぜだろうか? 子供の運命は保護者次第なので、保護者の行動が子供の福と禍に直結する。それに、少年先鋒隊もれっきとした中共の組織であり、その赤いスカーフは党のマークである。幼稚園での教育も、幼児に対する赤化思想の教え込みと洗脳なのだ。
中国では、人々が「自由意志」によってできることはないだろうか? ある。それは法輪功が迫害されている実態を知り、中共の一切の組織から脱退することである。それは心の底からの「自由意志」であり、自らの命が救われるための「自由意志」である。中共が口にしている「自由意志」は、実は強制である。中共が自らの生命の代表だと認めてしまえば、「天が中共を滅ぼす」大淘汰から抜け出すのも難しくなるだろう。