【明慧日本2024年12月21日】山東省東営市の法輪功学習者・王凡さん(49)、杜建新さん(50)夫妻と傅健さん(46歳男性)が、2023年11月29日、東営濱海公安局の濱南分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官によって連行され、1年間留置場に拘禁された。その間、3人は3回にわたり裁判にかけられた。
今年7月3日午後、3人は、東営市の東営区裁判所で不当裁判にかけられた。法廷では、当事者たちの自己弁護と弁護士による弁護もなかった。10月16日、3人は東営区裁判所で2回目の裁判が開かれた。当事者たちと弁護士は無罪を主張し、裁判は1日中続いた。10月21日、東営区裁判所は、また3人に裁判を行った。法廷で当事者たちと弁護士は引き続き、無罪を主張した。
杜さんと妻の王さんは、ともに龍口市遠洋海運会社の職員だった。中国共産党が法輪功を迫害してきた25年間、夫妻は法輪功を学び続けているため、何度も連行と拘禁され、労働教養処分、判決、拷問、金銭の強要、給料を差し引かれ、降格の処分、解雇などの迫害を受けた。
傅さんは、濰坊市の寿光巨能熱発電所の職員である。顔立ちはハンサムなだけではなく、非常に心優しい、純粋な人だと知られている。傅さんは、軍隊から除隊して発電所に就職し、何度も「模範労働者 」の受賞をしており、会社の上司から同僚までの賞賛を受けた。
2023年11月29日午前6時30分、東営市公安局、勝利油田濱海公安局および管轄の派出所は、警官を出動させ、十数人の学習者を連行した。その中には、1カ月間拘留された者、半月間拘留された者、洗脳班に拘禁された者もいた。杜さん、王さん、傅さん、張愛泉さんの4人の法輪功学習者は、濱海留置場と東営市留置場に拘禁された。警官は、いわゆる「専門チーム」を設立し、学習者たちに濡れ衣を着せた。学習者たちは誠実で、連行しやすいため、毎年年末になると、公安局はノルマを達するために、多くの学習者を連行し、人数を補充していることを検察院と裁判所の関係者は明らかにした。
王さんと杜さんの家族は弁護士を依頼したが、弁護士は杜さん夫妻と面会する権利を奪われた。夫妻は留置場に拘禁された最初の2カ月間、尋問を受けることはなかった。しかし、警察は一方的に多くの大量の証拠を捏造し、濡れ衣を着せた。すでに洗脳班で錯乱するほど迫害されていた学習者の劉純栄さんは、署名を強要された。
憲法の第35条と第36条には、「市民は言論、出版、集会、結社、行進及びデモの自由を有する」「国民は、信教の自由を享有する」と書かれている。 刑法第251条には「国家機関の職員が違法に国民の信教の自由を奪い、少数民族の風俗習慣を侵害した場合、情状が重大であれば、2年以下の有期懲役または拘留に処する」と書かれている。
司法関係者による法輪功学習者への迫害と濡れ衣(冤罪)は、それ自体がすでに違法である。劉さんが東営の洗脳班で5日間迫害された後に、全く意識はなく、自分で考える能力を失った状態で、サインするように強要されたのだ。
劉さんは、さらに白紙にサインするよう求められた。つまり、担当者がこの白紙にどんな内容でも独断で記入することができるのである。担当者たちは、これらの供述が無効であることを知っていたにもかかわらず、いわゆる「証拠」として持ち出した。このような法執行官の目的はただ一つ、事件を大きくすること、手柄を立てること、政治的な功績を残すこと、功労賞や昇進に有利なようにすることである。この場合、劉さんの供述は無効であり、法に違反して得られたものである。
劉さんの案件はすでに裁判所に移された。劉さんが洗脳班で迫害されている間、劉さんを監視していた人は、すでに精神に問題があることを知っていた。職員が劉さんに供述書に署名するよう強要しているときのビデオもある。これらの違法なものが確認されれば、この案件にかかわったすべての人は功労賞を受けることができないだけでなく、解任される者も出てくるだろうし、ましてや刑事責任を問われるかもしれない。
王さん、杜さん、傅さんの3人の法輪功学習者は、現在も濱海(牛荘)留置場に拘禁されているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)