【明慧日本2025年1月9日】吉林省柳河県(りゅうかけん)在住の法輪功学習者・李俊蘭さん(女性)は、法輪功を実践したため、2024年12月6日に裁判にかけられた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の詳細
2023年9月27日に、李さんは柳河県警察署の警官に不当連行された。警察は、通化市の長流拘置所に李さんを14日間拘留した。李さんは2023年10月10日に保釈された。
1年後の2024年8月3日、警官が李さんに電話をかけ、2023年の連行時に押収したパソコンを受け取るように告げた。李さんの娘は李さんと一緒に前進派出所に向かった。警察は李さんの娘に先に帰るように言い、書類に署名したらすぐに母親を帰宅させると約束した。しかし、これは嘘で、李さんはその日帰宅しなかった。李さんの夫は2024年8月23日に派出所に行き、李さんの釈放を求めたが、警察は李さんの事件はもはや彼らの所管ではないと言い、柳河県検察庁に提出した。
2024年12月6日、柳河県裁判所は李さんに対しての裁判を行い、李さん本人も自己弁護をした。
李さんは、有罪答弁をするよう指示された裁判所任命の弁護士を使うことを拒否した。検察官は、李さんが「真・善・忍」という言葉が刻まれた装飾品を配布したことで法律違反を犯したと告発した。李さんは、中国には法輪功を犯罪とする法律はなく、法輪功を実践し、人々に法輪功について伝えることは憲法上の権利であると述べた。裁判長は審理を延期し、後日判決を下すと述べた。
過去に受けた迫害
2015年9月24日、李さんは法輪功迫害を発動した元中国独裁者・江沢民を刑事告訴したため連行された。当時、李さんの娘はまだ小学生で、夫は1人で娘の育児に苦労していた。
2016年10月28日に、李さんは再び連行され、同年11月8日に保釈された。
2017年5月頃、警察は自宅で李さんに嫌がらせをした。
2018年3月22日に、李さんはパスポートを申請するために地元の派出所を訪れたが、却下された。李さんは帰宅したが、その日の午後に連行された。地元の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)3人の警官が捜索令状を提示せず李さんの自宅を家宅捜索した。その後、李さんの父親と李さんの娘は国保に行って李さんの釈放を求め、李さんはその夜解放された。
2020年7月28日に、李さんは連行され、数時間後に自宅が家宅捜索された。李さんは9月4日に保釈された。10月27日の朝、柳河県国保の責任者が李さんに電話をかけ、出頭するよう告げた。李さんは出頭し、警官らから尋問を受けた。彼らは李さんの勤務先を尋ねたが、李さんは答えることを拒否した。その後、彼らは李さんにオンラインでいくつかの書類に記入し、署名するよう命じた。李さんは再び拒否し、その日のうちに帰宅を許可された。
11月17日、警官が李さんに電話をかけ、法輪功を放棄する声明に署名するかどうか尋ねた。李さんは拒否した。
2020年12月25日と2021年5月8日に、警察は2回も李さんに嫌がらせをした。警察は2021年6月10日頃には李さんの母親にも嫌がらせをし、李さんの居場所を尋ねた。
2021年12月22日に、警察は李さんを連行し、15日間拘留した。李さんは2022年1月7日に帰宅した。
李さんは数年間、嫌がらせや連行、不当に拘禁され、恐怖に怯えて暮らし精神的ストレスは極度に達し、入院して6~7万元近く費やした。李さんの夫は失業中で多額の借金をした。李さんの夫は生活費を稼ぐために働きに出なければならず、娘は親戚の家に身を寄せた。