ルーマニア人:『轉法輪』から多く受益している(二)
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文/ルーマニアの大法弟子 

 【明慧日本2025年3月11日】(前文に続く)『轉法輪』の初版発行から30周年を迎えるにあたり、ルーマニアの法輪功修煉者たちは、李洪志先生が『轉法輪』の中で述べられた「真・善・忍」の原則に従って修煉し得た体験を語り、この本がどのようにして彼らの生活を改善し、今もなお彼らの生活をより良くし続けているのかを伝えています。

 『轉法輪』を読み、生命のうちの善を引き出す

 アンカさんは法輪大法を修煉して23年になります。彼女が法輪大法のことを知ったのは、カンフーを教えている友人からでした。その友人は法輪大法について理解を深めた後、「本物を見つけた」と何度も彼女に言いました。そこで彼女は好奇心を抱き、友人から『轉法輪』を借りることにしました。

图1:安卡(右)和她的丈夫。安卡表示自己非常幸运,能够成为全世界数以千万计受益于《转法轮》这本书的一员。

アンカさんとご主人

 「今でも覚えていますが、本をリュックに入れ、歩いて帰宅したとき、なぜか幸福感に包まれ、人生が良くなる予感がしました」とアンカさんは言い、本を読み終えた瞬間、それが本当に素晴らしい本だと感じたと話しました。

 「この本がいかに私の内心の素晴らしい部分に直接触れ、それを展示してくれたかを感じました。その部分とはつまり、金持ちであろうと貧乏であろうと、成功していようと失敗していようと、人に尊敬されようとされまいと、幸せであろうと不幸であろうと、人間はずっと良い人でいなければならないと考えているところです。それは私がずっと渇望していたもので、人生で最も重要なことだはっきりと分かりました。なぜなら、それこそがあなたがこの世を去るときに持っていけるものだからです」

 

 本を読み終えた後、彼女が真っ先に思ったのは、自分の行動を本当に変えるにはどうすればいいかということでした。一人っ子として生まれ、両親から過保護を受けて育った彼女は苦労に慣れておらず、人生の困難や精神的な苦痛から逃れるためにアルコールに頼るようになっていました。何度も禁酒を試みたものの、少しでも気分が悪くなると、すぐにお酒に手を伸ばしてしまっていました。

 「『轉法輪』を読んでから、苦難には目的が伴うことがわかりました。重要なのは、苦難をどのように乗り越え、どうやって恨みや怨恨、苛立ちを持たずに苦痛に耐え抜くかということです」。この原則に従って行動し、さらに煉功を通して、彼女は身体が徐々に浄化されていきました。やがて彼女はお酒を飲む必要性を感じなくなり、完全に断酒することができました。

 「私は強い人になりました。苦しみに耐え、それを受け入れることができるようになりました。しかも、その過程で理性を奪われることなく、苦痛の中で自分を見失うこともなく、常により良い人間になろうと努力し、真・善・忍の原則に同化しようと努めてきました」

 この精神面の強靭さがやがて身体面の強さへと変わり、アンカさんは自分の体がより健康になったことに気づきました。以前は、気温が下がるといったちょっとした環境の変化があると、彼女はすぐに体調を崩し、全身に力が入らないと感じていました。しかし今では、「体全体がとても強くなった」ように感じ、どんな環境の変化にも左右されることなく、日常の仕事を支障なくこなせるようになりました。

 いざ出産となったとき、彼女の健康状態の改善が大いに役に立ちました。「私の食生活があまり健康的でなく、サプリメントも一切摂っていなかったにもかかわらず、すべての医学検査において最適の数値が示され、医師も驚いていました。私は34歳と36歳のときに何の問題もなく自然分娩で出産し、出産に対する恐怖もなく、妊娠中や分娩時、そして産後もずっと精神の安定を保っていました」

 現在46歳のアンカさんは、難民の庇護申請を支援する弁護士として働いています。彼女は、『轉法輪』という書物から恩恵を受けた世界中の何千万人もの人々の一員になれたことを、とても幸運に思っています。

 「この先、どんな困難やつまずきがあっても、そして私がより良い人間になれるかどうかも関係なく、私は必ず法理から良い答えと解決策を見つけることができると思います」

 この宝の本の導きで、私は家庭内暴力のサイクルから抜け出すことができた

 ダイアナさんにとって、『轉法輪』は、幼少期に経験した不幸な出来事を深く理解する手助けをしてくれる本であり、人生の意味に対する答えを与えてくれた本でもありました。彼女と姉は崩壊した家庭で育ち、両親がもたらす多くの苦痛に耐えてきました。父親はアルコール依存症で、暴力的な傾向もあり、そのような夫と暮らすうちに母親も暴力的になりました。姉妹はしばしばその怒りの矛先となっていました。

图2:黛安娜正在阅读《转法轮》。

『轉法輪』を読むダイアナさん

 「13歳のとき、父が亡くなりました。長年にわたる虐待と暴力を経て、私が自身を見つめ直したとき、父のことやその振る舞いを強く憎んでいましたが、驚くことに、多くの点において私は父にそっくりだと気づきました。私は他人やその感情、自分の行動が周囲に与える影響などに無頓着で、不快に感じた際、しばしば暴力的になっていました」

 彼女はまた、自分自身の考えや行動だと思っていたものの多くが実は、「他人、および状況の繰り返し」にすぎず、世の中の事物は見かけほど永遠ではないことに気づきました。「そのころ、私は自分にこう誓いました。今生において、何が起ころうとも、必ず真理を探し求め、本当の自分を取り戻す努力をしていきます」

 青春期に入ったダイアナさんは、真理を探し求める中で葛藤し続けていました。両親がそうであったように、彼女はなぜ人々が互いにこれほどまでに残酷になれるのかと理解できず、消沈していました。父の死後、母親は新しい恋人と付き合い始めましたが、その男性もまたアルコール依存症で、家庭内暴力の連鎖は続きました。最終的に、彼女は家族と和解することができたものの、それでもなお、なぜ人間はこれほど多くの苦難の中で生きなければならないのかと、人生に対する多くの疑問が残りました。

 25歳のとき、ダイアナさんは初めて『轉法輪』を読む機会を得ました。「私の思考は大きな衝撃を受けました。私の生命の意義に対するあらゆる疑問、たとえば、なぜ私たちはここにいるのか、なぜ衆生は苦しむのか、どうすれば苦しみから抜け出せるのかなど、この本を読むことで全ての答えが見つかったのです」

 「長年にわたり、私はずっと精神修養法を探し求めていましたが、表面的だったり、複雑すぎたり、あるいは視野が狭すぎたりといったものばかりで、心から納得できるものはありませんでした。しかし、この本にはすべてが含まれていました。シンプルで明確でありながら、その法理は計り知れないほど深いものでした」

 それから8年間、ダイアナさんは「真・善・忍」の原則を日常生活の中で実践し続けてきた結果、精神的にも肉体的にも健康になり、人間関係や職業倫理も改善しました。何より重要なのは、両親による家庭内暴力が彼女の人格や成長に与えた負の影響を乗り越えることができたのです。

 

 「これは、私には到底返しきれないほどの貴重な贈り物——私の魂の救済です。大法に出会わなければ、私は両親のようになっていたのかもしれません。この家庭の業力はあまりにも大きくて、誰もがその苦難を代々受け継ぐだけで、今までこの負のサイクルを断ち切ることができる人は一人もいなかったでしょう」

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/2/19/490803.html
 
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