香港の法輪功学習者が「4.25」記念 勇敢に迫害事実つたえる精神を継続
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 【明慧日本2025年4月28日】1999年4月25日、1万人以上の法輪功学習者(以下、学習者)が北京の国務院信訪弁公室(陳情受付部署)に平和的な陳情に赴き、天津市公安当局に拘束された学習者の釈放を求めた。2025年4月、香港の一部の学習者は横断幕を手に記念撮影を行い、「4.25」平和陳情26周年を記念した。学習者たちは、「4.25」の平和的な陳情は学習者が勇気を持って中国共産党(以下、中共)による法輪功迫害の実態を語る精神を体現しており、この精神をこれからも継続していきたいという。

「4.25」平和陳情を記念して記念撮影する香港の一部の学習者

 学習者の体験談

 香港の学習者・楊さんは、1999年から法輪功の修煉を始め、今年で26年目になる。信仰を堅持したため、中国本土で違法に6年以上も拘束され、その間、信念を放棄させるために拷問を受けた。26年前の「4.25」の出来事を振り返ると、今でも深く心に刻まれているという。

 「1999年4月25日、私は中国本土の故郷にいました。もともと学習者たちと一緒に学校の教室を借りて学法をしていましたが、学校が政府からの通達を受けて突然、教室の貸し出しを拒否しました。それがとても印象に残っています」と話す楊さんは、「私たちはもともと、とても嬉しい気持ちで学法に向かっていたのに、天津市で法輪功学習者が不当に連行され、それに対して北京の学習者たちが陳情に行ったと聞きました。『法輪功はこんなにも素晴らしいのに、なぜ私たちにこんなことをするのか?』と私は心の中で思いました。だからこそ、私たちには事実を伝える義務があり、『私たちは良い人間であり、潔白である』とはっきり伝えなければならないと思ったのです」と話した。

 法輪功を称賛する香港人

 26年の歳月が流れ、楊さんは「ますます多くの人が中共による中傷の虚言を見抜き、法輪功に対する態度が敵視から称賛へと変わってきた」と感じている。彼女は、不動産の仕事をしている関係で、先日客様に物件の案内をした際、「真・善・忍」と書かれた服を着ていた。するとお客様が、「あなたをとても信頼できます。あなたの背中にある『真・善・忍』の文字を見ました」と話してくれたという。

 この言葉を聞いた時、楊さんは「1999年から今日まで、長年にわたり法輪功学習者が一言一行を通して、法輪功が素晴らしいものであることを世間に伝えてきています」と話す。彼女は、「法輪功の修煉者が『真・善・忍』を実践することは、どの社会にとっても百利あって一害なしです」と話した。

 近年、香港社会の環境は大きく変化し、多くのデモや集会活動が制限されるようになった。しかし、楊さんは「今は以前とは状況が違っていても、香港の法輪功学習者は依然としてグループ煉功や迫害の実態を伝える活動を堅持しており、これからも自分たちの方法で『4.25』を記念していきます」と語った。

 彼女は、「この精神は継続すべきだと思います。『4.25』は学習者たちの勇敢な精神、そして恐れない敢然たる精神を体現しています。みんな正義のために、迫害の実態を語るために立ち上がったのです」と述べた。

 26年間にわたり、学習者が絶え間なく迫害の実態を伝え続けたことにより、多くの香港市民が修煉者の誠実さ、優しさ、寛容さを目にし、法輪大法の素晴らしさを理解するようになった。

 「4.25」の活動に参加した学習者る馮さんも同じような感想を持っている。「今では多くの香港人が法輪功について知っています。最近は、若い人たちも私たちの迫害の実態を伝える新聞を手に取って読んでいます。以前は年配の方が中心でした」と彼女は語った。また、街頭で新聞を配っている時によく市民から「あなたたちは素晴らしい!」と称賛の言葉をかけられるという。

 「4.25」平和陳情の経緯

 1999年4月11日、中共中央政法委員会書記・羅幹の義理の弟である何祚庥(か そゆう)が天津教育学院の雑誌に法輪功を攻撃する文章を発表した。これに対し、一部の天津市の学習者は天津教育学院付近で座り込みを行い、不実な内容の訂正を求めたが、警察による不当な殴打や連行に遭った。そして市政府の関係者が「公安部がこの件に介入しており、問題を解決するには北京に行くしかない」と学習者に伝えた。

 1999年4月25日、情報を聞いた1万人以上の学習者が、憲法で保障された陳情の権利を行使し、中南海付近にある国務院信訪弁公室へ陳情に訪れた。学習者の代表5人が国務院に入り、政府関係者と会談し、不当に拘束された天津市の学習者の釈放、法輪功関連書籍の合法的な出版、そして合法的な煉功環境の保障を求めた。

 当時の国務院総理であった朱鎔基は、国家が人々の煉功活動に干渉しない方針を改めて強調し、天津市公安局に対して拘束していた学習者を釈放するよう指示した。この日の夕方、天津公安当局は不当に拘束していたすべての学習者を釈放し、北京で陳情していた学習者は静かに現場を後にした。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/27/493025.html
 
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