「4.25」平和陳情について 二家族が迫害の物語を語る
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  【明慧日本2021年4月30日】(明慧記者・英梓 オタワ報道)カナダの首都オタワに住む二家族5人の法輪功学習者(以下、学習者)は4月24日の正午、オタワ中国大使館の前で、22年前の「4.25」平和陳情を記念し、法輪功への迫害を停止させるよう呼びかけた。

22年前の「4.25」を記念し、迫害停止を呼びかける学習者

 コロナのため、カナダのオンタリオ州は外出禁止令を実施しており、屋外での集会は最大5人に制限されている。当日、かつて迫害を受けた二家族の5人の学習者は、オタワのすべての学習者を代表し、中国大使館の前で、22年前の「4.25」平和陳情の真実を伝えると同時に、法輪功への迫害を停止するよう呼びかけ、中国共産党(以下、中共)が香港の法輪功活動拠点を破壊した行為を非難した。

 多くの車両がイベント会場を通るとき、クラクションを鳴らして支持を示し、また、学習者たちを祝福する通行人もいた。

 嘘偽りの宣伝を制止するためにCCTVに陳情したことで、無実の罪に陥れられた

 中国東北から来た王(ウィリアム・ワン)さんと3人の家族は、法輪功を修煉したことでかつて中共に迫害された。彼はインタビューで、「4.25」平和陳情について話した。

 1999年7月初旬、CCTVは迫害に協力するために、武漢テレビ局が制作した法輪功を誹謗中傷する番組を放送する予定だった。この情報を得た天津、河北、地林、遼寧、黒龍江省など各地から500人以上の学習者が次々とCCTVに来て、放送を停止するよう陳情し、王さんも参加した。

 王さんは当時の事を思い出し、「事前に公安で仕事をするある同修からこの情報を知り、私と数人の同修は事実を明らかにし、そして法輪功の恩恵を受けた体験を伝えるためにCCTVに行きました。テレビ局に到着すると、全国各地から来た十数人の同修を見かけました。当時、受付担当の人は私たちの口頭での報告を聞いた後、身分証明書の番号を求めました」と語った。

 しかし、思いも寄らず、それから1カ月もたたないうちに、今回の陳情は「中国中央テレビ局への攻撃」とされ、「4.25」平和陳情は「中南海を包囲した」という無実の罪に陥れられた。中共はこれを法輪功迫害の口実として、CCTVで繰り返して放送した。

 迫害が始まった後、王さんは再び北京に陳情に行ったため密告され、不当に拘束された後、地元に強制送還され、50日以上不当に拘禁された。

 王さんはカナダに来てから、毎週中国大使館で平和的な抗議活動を続けた。「海外で、中共に向かって迫害を停止するよう声を上げることは、とても得難い機会です。私たちはより多くの人々に中共の邪悪さを知らせ、人々が学習者の大きな善と大きな忍を理解して正義を選んでほしいのです」と言った。

 シニアエンジニア「特殊な時期こそ、立ち上がって声を上げるべき」

22年前の「4.25」の真実を語り、同時に迫害終結を求める学習者

 汪洋さんは多国籍コンピューター会社のシニアエンジニアで、「真・善・忍」を信仰しているとして中国国内で迫害され、不当に労働教養を科された。

 その日の大使館前での平和的な抗議について、汪さんは次のように述べた。「三つの理由があります。一つ目は、中国国内の迫害は依然として非常に深刻です。今年最初の3カ月で、414人の学習者が連行され、そのうち37人が迫害により死亡しました。迫害を止めるために立ち上がって声を上げる必要があります。二つ目は、『4.25』は重要な日であり、正義のために声を上げる必要があります」

 三つ目の理由について、汪さんは「ここに来た私たち二家族は、ともに中国国内で中共による残酷な迫害を受けました。現在、中国国内の学習者は同じような迫害に直面しています」と語った。

 汪さんは「現在コロナの状況下で、中共はすべての抗議者が消えることを望んでおり、あらゆる手段で人々を沈黙させようとしています。このような時こそ、私たちは立ち上がるべきであり、続けて呼びかける必要があります」と述べた。

 学習者の忍耐強く平和的、かつ冷静的な抗議活動について、汪さんは「当時の『4.25』から今日まで、法輪大法の正しい信念のもと、学習者は不公平な扱いの前でも善良な心で行ってきました。古くから『邪は正に勝てない』という言葉があり、堅忍不抜の善良こそ、最終的な勝利を勝ち取ることができます。キリスト教徒は300年の迫害を受けましたが、結局、正義が邪悪に勝ちました」と語った。

 「制止しなければ、迫害はあなたのところにやってくる」

 汪さんは「中共に向けて声を上げなければ、邪悪がさらに進みます。ですから、国内外を問わず、人々が立ち上がって反対してこそ、邪悪を抑制することができます」と述べた。

 汪さんは香港を例にとり、「香港はもともと自由の象徴でした。しかし、近年、中共の狂気の抑圧により、香港の自由は衰退しています。たとえば、数日前、法輪功の活動拠点で起こった中共による暴動行為、それに大紀元新聞印刷工場の破壊行為は非常に邪悪です。私たちが立ち上がって声をあげなければ、中共の邪悪は香港から世界の各地域に広がり、各地とも同じような暴力と理不尽な行為に直面することになります。ですから、私たちは世界中の人々に中共の悪を見極めさせなければなりません。さもなければ、このような迫害はあなたのところにやってくるのです」と呼びかけた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/26/423851.html)
 
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