「マレーシアのための発正念」を緊急停止しよう
■ 印刷版
 

文/山東省済南市の大法弟子

 【明慧日本2025年4月30日】最近、済南市の特定のメールボックスに、あるメッセージが投稿されました。その内容は概ね次の通りです。「習近平がマレーシアに行く予定で、中共の圧力により、マレーシアが数十名の学習者を逮捕しました。学習者はこの件について正念を発してください」。差出人は「マレーシア佛学会」となっていました。

 メッセージを見た同修は事実を確認せず、メッセージの真偽を確かめることもなく、すぐに何枚ものコピーを印刷し、各地の学法グループに配布しました。済南市の大法弟子はこの件に関してすぐに行動を開始し、マレーシアのために正念を発し始めました。

 この件に関して、私自身の見解を述べたいと思います。

 まず、メッセージの出所から見て明らかに明慧ネットからのものではありませんでした。明慧ネットの同修は何事も特定の少数の人にしか知らせないような不透明なやり方は決してせず、決して個人的に特定のメールボックスに内密に連絡して中国の同修に海外のために正念を発するよう求めることはありません。また、マレーシア佛学会からのものでもありえません。私の分析では、マレーシアにいる中国出身の同修によるものと考えられます。(編集者注:佛学会は、発正念を求める一連のメッセージがマレーシア佛学会から発信されたものではなく、難民としてマレーシアに滞在している中国人学習者が、各地の学習者に自分たちの言い分に従って行動するよう指示するために、あちこちにメッセージを送っていることを確認しました。マレーシアにはかつて佛学会が登録されていましたが、現地の宗教的および政治的な理由により、登録は取り消されています)

 発正念を求める一連の連絡はすでに済南市の同修の修煉を深刻に妨害しています。特に、法を学ばない学習者の同修は、よく考えず、法に照らし合わせて行うべきかどうかを判断せず、何か事が起こると人心、常人の観念、常人の情で対処し「同修が発信したものなら必ず従うべきだ」と考えてしまいます。中国の大法弟子としての神聖な使命を忘れ、心が浮き草のように流れに身を任せています。また、海外の環境は国内よりもさらに危険であると考え、海外のためにさらに力を入れて正念を発するべきだと考える同修もいます。

 中国の学習者が海外のために正念を発すること自体は非難されるべきことではありません。しかも、法を正す口訣は影響力の範囲が非常に広範で奥深く、常人の考えをはるかに超えており、人心や常人の情で理解できるものではありません。(編集者注:マレーシアに行った中国人の難民は、マレーシア政府と中国政府の性質の違いを理解していません。一方はイスラム教徒の政府であり、他方は中共の赤い悪魔の政府です。マレーシアの警察と中共の警察を正しく区別することもできていません。対立は人を救うことではなく、人を救うための障害を作り出す行為であり、自分自身の偏った見方を示し、法に則って法を認識できていないことを証明しています)。

 別の側面から見ると、1999年に中共による迫害が始まって以来、当時迫害の首謀者であった江沢民が何の正当な理由もなく大規模で残酷な迫害を強行し、様々な国で迫害事例が発生しましたが、どの国の佛学会が中国の同修に発正念による支援を求めたでしょうか? 香港や台湾でも迫害は起きていたはずです。 支援を求めましたか? 米国でさえあれほど大きなことが起きたのに、米国佛学会が中国の学習者に正念を発するよう求めましたか?

 「どうせ正念を発するのだから、とにかく発すればいいんだ」と考える同修もいます。しかし、同修の皆さん、そうではありません! そのようなやり方は法に則っていません! 中国の同修は、中国の十数億の人々を救い済度するという重大な責任を担っているのです! 全世界の大法弟子が行っていることは、中国の同修が受けている迫害を軽減するためであり、中国こそ最も重要で中心的な出来事が起こっている場所なのです。

 大法弟子は世界の隅々、あらゆる国に広がっており、それぞれが自身の使命を持っています! 今日マレーシアのために正念を発し、明日ベトナムのために正念を発し、明後日また他の国のために正念を発する。中共の指導者がどこへ行こうと、その都度その国のために正念を発するというのはあまりにも受動的であり、これでは中共の意のままに操られているようなものです。

 迫害が始まって以来、中国から海外へ渡った学習者はすでに多く、さらに近年亡くなった学習者もいるため、中国の同修の数は減少しています。そのような状況で、またマレーシアのためにわけもわからず正念を発していたのでは中国の環境は弱体化するのではないでしょうか? 中国の衆生はどうなるのでしょうか? 皆さん、よく考えてください。

 私が覚えているのは、2020年11月に師父が新経文『大統領選』を発表された後、済南市の一部の協調人がトランプ氏のために正念を発するよう求め、正念の内容を印刷して配布したことです。その年、トランプ氏は落選しました。

 中国から国際社会に出た中国同修の皆さん、どうかこれ以上このような情報を中国に伝えないでください。私たちにはそれぞれの使命があるのです! 師父が中国の大法弟子のためになさっている修煉の按排を誰も妨害してはなりません。このような現象は必ず食い止めなければなりません。今は通信が非常に発達しており、数日のうちに山東省の各都市に広まり、そして中国全土に蔓延するでしょう。

 法に則っていないことを、本来注力すべき中国の状況から離れて他の場所に向けて行ってしまうならば、非常に危険です。中国の環境はまだ抑圧されています。行うこと全てを中国の現状にしっかりと置き、自身の歴史的使命をしっかりと果たさせなければなりません。実際、全ての迫害の指令は最も邪悪な存在がいる北京から来ています。私たちは邪悪が存在する北京に向けて強大な正念を発するべきです。責任が誰にあるのかを追及するよりも、自らの過ちを認識し、正しい行いに立ち返って事態を収拾することが重要です!

 法に則っていないところがありましたら、同修の皆さんのご指摘をお願いいたします。


 編集者注:難民としてマレーシアにいるいわゆる「中国からの難民」は、かつてマレーシア佛学会の名義を騙り、同様の情報を米国などの各地の学習者に送りつけ、皆に一方的に指示しようとしたり、米国政府に対して何らかの行動を起こさせるように扇動したりしていました。多くの学習者はそれを見抜いて相手にしなかったのですが、中には根拠のない噂をすぐに信じて飛びつく人もいました。そして今「中国からの難民」は不適切な情報の発信や扇動といった行為を中国各地に向けて行っています。もし彼らが自称するように、生死を恐れず、正念が強いなどというのであれば、大法弟子の存在と活動を強く求められている中国を逃れて、なぜマレーシアなどへ行くのでしょうか? 本当の学習者であるならば、なぜ法の要求に従わないのでしょうか? 自分の考えた通りに勝手に行動し、事を大きくしないと気が済まないのでしょうか? なぜ各国の修煉環境を尊重する気持ちが全くないのでしょうか? 本当に心を静めて理性的に対処できる学習者であれば、一連の不適切な行為を見抜くのは難しくありません。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/29/493080.html
 
関連文章