新華社は、なぜ信用できないか?(一)
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明慧日本)

  中国共産党の宣伝システムにおける新華社の役割

  新華社は、中国共産党がコントロールしている国家レベルの通信社であり、中国大陸で法律的に定められたニュースの監視・管理機構でもある。新華社は、他のメディアの運命を左右できる権利を持つ。正常なメディア業界では、これはありえないことである。この事実は、中国共産党の宣伝システムにおける新華社の主導的な役割を物語っている。

  毛沢東は、「新華社は、世界を管理すべきだ。全世界に我々の声を聞かせるのだ」というスローガンを作った。

  中国共産党は、メディアと世論を封鎖して、中国人が外部の真実を理解することを妨害してきた。数十年間、中国共産党は中国五千年の文化を破壊して、人間が人間としてあるべき文化と倫理基準に基づいた生き方を否定してきた。

  文化と精神の空しさを埋めるため、政治運動を通じて、農民に無神論・唯物論・進化論・闘争哲学を教え、歴史と真実を歪め、人々が共産党の思惑どおりに世界を認識するようにさせた。そのため中国人は共産党の道具となり、共産党の統治を疑うもせず受け入れるようになった。新華社は、そのような中国共産党メディアのリーダーなのである。

  新華社は、中国共産党のため嘘を報道する歴史をたどってきた

  武器とペンは、中国共産党の二つの生命線である。レーニンは、これら闘争手段を「恐怖主義」、「意識形態」と表現した。中国共産党は、ソ連共産党の邪悪なイデオロギーを受け継いで、「騙し」をうまく運用した。

  1951年、劉少奇は率直に「我々の党は、創立された頃から、全党が宣伝活動に参与して来た。……将来もその必要がある」と話した。中国共産党の宣伝機器は、中国人に対する洗脳と共産党文化の建設に重要な役割を果たした。(『共産党文化を解体する』の三:引き入れの手段(上))

  新華社の前身は、紅色中華通信社(『紅中社』と略する)であり、紅軍の長征中は新聞台と名乗り、延安で新華社と改名した。中国共産党が政権を握った後、新華社は北京に入り国家通信社になった。新華社は、国務院の部レベルの機構である。

  異なる時期に農民を洗脳する必要がある場合、必ず新華社から始まり、新華社が主題を決めたのち、他のメディアに転載させた。新華社の歴史は、中国で発生した事件を報道する歴史というより、中国共産党の指示に従い嘘を報道した歴史である。

  新華社国内部主任の張万舒氏は、「天安門事件」に関する本を書いた。この本は、1989年4月14日から6月10日までに起きた出来事を記述したものである。中には、6月4日、新華社の編集会議で編集者らが泣き出した光景をも記録している。共産党の宣伝のために働いている人たちは、「書き出した嘘は、血まみれになった事実を隠すことはできない」ことをよく知っていた。

  新華社がうそをつく常套手段

  2009年8月15日、新華社は社説を発表して西洋メディアを批判した。西洋の一部の「メディア従事者ら」が職業モラルを守っていないというものであった。新華社の嘘はかなりレベルが高く、文章を用いて他人を攻撃することが非常にうまく、常套手段を羅列するだけで、人を陥れることができる。

  例えば、「公正な立場と平等の原則に背き、嘘を伝播したり、技術手段を利用して真実をゆがめたり、歴史と現実を無視して、何らの装飾なく露骨に虚言を吐く。また、事実、自己のイメージ、メディアの職業モラルも考慮することなく、偏見と恨みを伝播した」

 
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/17/206667.html)     更新日:2011年12月17日
 
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