(明慧日本)安徽省合肥市に在住の法輪功修煉者・鄭徳明さん(66歳)は、2011年12月13日、中共(中国共産党)当局のル陽区裁判所によって、秘密裏に裁判を受けた。
鄭さんは合肥鋼鉄第3工場を定年退職した元職員である。鄭さんは法輪功の修煉を放棄しないという理由で、中共当局から様々な迫害を受け続けてきた。2000年の元日、鄭さんは公園で法輪功の功法を行ったという理由で、中共当局から不当に3年の実行判決を下された。その後、鄭さんは法輪功の修煉をしているという理由で、中共当局から不当に7年の実行判決を言い渡され、巣湖刑務所に収容された。
2011年12月13日、ル陽裁判所は鄭さんの家族に通知せず、鄭さんに対して秘密裏に裁判を行うことを計画したが、この情報は鄭さんの家族の知るところとなった。13日の朝8時頃、鄭さんの家族と友人20数人は法廷の前で待っていた。8時半、鄭さんを乗せている車が法廷の前に到着した。鄭さんの家族と友人は鄭さんと半年ぶりの再会を望んだが、10数人の警官に暴力的に追い出され負傷する人もいた。鄭さんは手錠にきつくかけられ、手首からは血が出ていた。鄭さんは「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と叫んでいた。
法廷で、鄭さんは「法輪功は正法です。法律上、我々国民には結社と出版の自由があります。私は『法律の実施を破壊した』という罪に問われていますが、私は一体、何の法律に違反したのか教えてください」と、堂々と自己を弁護した。裁判員と控訴人は証拠を提供できず、裁判官は休廷を宣言した。その場で鄭さんの家族は鄭さんの無罪釈放を求めたが、相手にされなかった。鄭さんの家族は鄭さんと近くで会おうとしたが、警官に止められた上、暴力を加えられ鄭さんの孫娘が負傷した。
その日、もう一人の法輪功修煉者・朱維英さんの家族も同じ裁判所に駆けつけた。朱さんの家族は、朱さんが鄭さんと一緒に連行されたため、鄭さんと同じ日に裁判を受けると思っていたが、情報によると、朱さんはすでに秘密裁判を行われた後だという。警官はかつて、2008年に朱さんをル陽区洗脳班へ収容した際、朱さんの脳に障害を持つ息子も一緒に洗脳班に入れた。朱さんの息子は虐待されショックを受け、しばらくして死亡したという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)