黒竜江省:迫害された法輪功修煉者の家族が一家離散
■ 印刷版
 

 【明慧日本2012年1月10日】黒竜江省肇東(ちょうとう)市に在住の法輪功修煉者・董鵬さんと、中共(中国共産党)当局による懲役9年の不当判決を下され、妻の於麗波さんは8年間にわたって迫害された。董さん夫婦は1998年に結婚してすぐ迫害に遭い、この13年間、離れ離れの生活を送り、当局に相次ぎ不当拘禁や拷問などで苦しめられてきた。

董鵬さん

於麗波さん

董さん夫婦

 1999年、董さんは妊娠3カ月の妻とともに信仰の自由を訴えるために上京したが、2人共、肇東市の留置場へ移送された。

 2000年2月、董さんは北京へ法輪功の正当性を訴えるため陳情に行ったが、地元の肇東市まで追い返され、地元の公安局で身柄を拘束された。続けて、ひどい暴行や拷問、留置場での不当拘禁を受けた。

 2001年6月、すでに1年4カ月にわたって、監禁を強いられてきた董さんは、さらに内容不明の書類に強制的に署名をさせられ、2年の労働教養処分を受け、綏化労働教養へ送り込まれた。

 2002年4月18日、同じく修煉者の張誌国さんは自宅で一部の家財を没収された後、頭から布をかけられて連れ去られた。拘禁場所で冷水をかけられ、「鉄製の椅子」に座らされて拷問を3日連続で受けた。10月、懲役9年の不当判決を下され、黒竜江省呼蘭刑務所に収容された。

http://www.minghui.org/mh/article_images/2006-3-4-msj-kuxin-58.jpg

拷問器具:「鉄製の椅子」

 2002年10月、董さんは呼蘭刑務所で「三書」を書くよう迫られ、暴行や睡眠のはく奪を強いられた。1年後、修煉の意志を堅持してきた董さんは、また同じ目的で顔を暴行され、鼻から血が大量に流れ出るまでエスカレートした。

 こうして、董さんは2年の労働教養処分、懲役9年の不当判決で監禁を強いられたため、やつれて見る影もなく、髪の毛が真っ白になり、体が極度に衰弱した状態で、無実を晴らせずに死ぬ寸前となった。一方、於さんは 妊娠7カ月のときに一度釈放を許されたが、子供を生んでまもなく、懲役8年の不当判決を宣告され、黒竜江省女子刑務所に収容された。

 董さん夫婦は刑期が終わり家へ帰された。2011年5月1日、やっと子供と一緒に3人で住めるようになったが、於さんは8年もの獄中生活を送ったため、重病を患い苦しい生活を強いられた。この圧力のもとで重度のプレッシャーを感じ、心身ともに限界に達し、健康の回復が見込めなかった。これにより、病気で体が骨と皮にまでやせこけて、肉体的、精神的にひどく衰弱した於さんは、2011年11月、病にかかり死亡した。享年わずか39歳であった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/23/249738.html)     更新日:2012年1月12日
 
関連文章