ハルビン市:万家労働教養所、前進労働教養所における迫害の実態
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――労働教養所から報告された事実

 

 【明慧日本2012年6月25日】前進労働教養所は2003年、ハルビン市万家労働教養所から独立した女子労働教養所で、ここの警官の多数は万家労働教養所から選抜された。万家労働教養所は国際的にも悪名高い収容施設であり、前進労働教養所の管理手法と迫害手段は、万家労働教養所の方法を継承している。また、前進労働教養所に拘禁されているのは、ほとんどが法輪功修煉者である。

 2012年5月14日の時点で、56人の法輪功修煉者が拘禁されている。前進労働教養所は、市政府と市労働教養部門の直接的なコントロールの下、法輪功修煉者を迫害している。市政府は、労働教養所の所長・隊長に法輪功修煉者への洗脳・転向を奨励し、転向率による評価方法などにより、迫害を強化している。

 前進労働教養所の所長、第1隊長、元第2隊長、現任第2隊長らは直接法輪功修煉者への迫害に加担し、しかも手段は極めて悪辣である。 

 第1隊長・王敏は、入所した法輪功修煉者全員を迫害し、転向に応じなければスタンガンで電気ショックを加え、日常的に殴る蹴るの暴行を加えており、法輪功修煉者を残酷に苦しめている。王敏は自己顕示と利益のため、法輪功修煉者に強制労働を科し、機械のように割り箸の包装をさせ(割り箸は消毒されていない)、朝7時半から夜7時まで働かせ、ノルマを達成できなければ寝所まで持ち帰らせて、完成するまでやらせている。また、ノルマを達成できなければ、刑期を延長したり、立つ姿勢を強制したりしている。 

 元第2隊長の王暁偉は在任期間中、自分の権威を示すため、新しく入って来た法輪功修煉者の前で、威圧的な態度を取り、修煉者全員が被害を受けた。王暁偉は法輪功修煉者に規則・報告の言葉などを暗記させ、もし法輪功修煉者が従わなければ、すべて3階のある部屋(監視系統なし)に送り、彼らの思うままに迫害し、その実情を知る人はいない(24時間法輪功修煉者を監視するため、前進労働教養所の中で至る所に監視制御器がある)。  

 2011年11月4日、王暁偉は相前後して7人の法輪功修煉者を3階の部屋に送り、恐喝したり殴ったりした。うち4人はスタンガンで電気ショックを受け、身体中が傷だらけになった。しかも一晩中眠ることを許されず、翌日午後3時に7人は監房に戻された。  

 2012年2月27日〜3月24日の間、教養所の規則を暗記しない張さんと方さんの2人の法輪功修煉者は、3階の部屋に送られて1カ月近く迫害された。3人の警官は交代で2人の修煉者を迫害した。最初は2人を手錠で鉄の管にはめて、数日後に、張さんと方さんに終日しゃがむように強制し、睡眠も許さなかった。少しでも動くと、そばの監視人が口汚く罵り、殴ったり蹴ったり暴力を加える。普段は洗顔などを許さず、トイレも制限する。2人の法輪功修煉者は断食して迫害に抗議し、10日間後、体がやつれて、下肢が腫れた。警官は自分らの悪行が見つからないよう、3月24日に2人を1隊に返した。現在、張さんと方さんは未だに前進労働教養所に拘禁されて迫害を受けている。 

 現在の第2隊長・霍書平は2012年3月19日、万家労働教養所から2隊長に就任し、27日に2隊でつま楊枝の生産を始めた。2隊のすべての修煉者につま楊枝を詰める作業を強制させた。当日、1人の修煉者が作業を拒否したため、事務室に連れられていった。霍はスタンガンを取り出して脅迫したが、修煉者はまったく動揺しなかった。結局、1カ月間立たされ、毎日10時間以上立つ姿勢を強制され、皆が作業を終えてから帰らされた。

 4月6日、所長・葉雲が食堂に来て検査した時、霍は方さんという法輪功修煉者に報告書の言葉を暗記させた。方さんは拒否したため事務室に連れられ、有無も言わせずスタンガンで電気ショックを加えられ、方さんの右腕と手は負傷した。霍は2隊の修煉者にトイレと食事以外、つま楊枝を詰める作業を強制させた。修煉者の中には50、60代の女性が多く、長期にわたり煉功することも許されず、労働させられ、皆が積み重ねて腰痛や筋肉痛になり、高血圧などの病状が現れたにもかかわらず、作業を強制されている。作業場はとても寒く、5月になっても厚い冬着を身につけていて、作業以外に自由に動くことは一切できない。 

 前進労働教養所での生産利益は、警官らにボーナスとして分けられている。労働教養所内の強制作業は年中稼働し、休みの日がない。メーデーの日は休んだが、修煉者達は自由行動を許されず、大広間に集められて1日中座らされ、監房で休むことはできなかった。教養所では修煉者は厳しく監視され、お互いに会話でもするとすぐ叱責され、しかも定められた範囲を離れてはならない。迫害(宿題・規則の暗記・報告書の暗記・作業)に対して、従わない修煉者は閉鎖的空間に隔離される。それらの修煉者には、毎食スープしか与えられず、スープの中には油すらない。サラダ油は警官たちの平焼きやケーキに使われている。法輪功修煉者・張さんは毎朝5時30分に起きて、平焼きやケーキ作りをさせられている。また、教養所では学法、煉功を許されない。足を少し組むだけでも、すぐに非人道的な扱いを受ける。法輪功修煉者はよく身体検査を受けさせられ、間もなく出所する修煉者であっても、服を全部脱がされてチェックされる。これまで免れた人はいない。

 労働教養所は上級部門に迎合するために、法輪功修煉者を100パーセント転向させたという虚偽報告書を作る。所長から隊長、看守まで、口を開くと「おれ達は暴力機関だ。おまえ達は管理に従わなければならない。おれ達が使ったのは強制手段だ!」と言っているという。 

 以上は、多くの事例の氷山の一角にすぎず、他にも多くの法輪功修煉者が受けている迫害の実態は労働教養所によって覆い隠され、人々には知られていない。 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/6/17/258967.html)     更新日:2012年6月26日
 
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