【明慧日本2012年12月19日】河北省唐山市に在住の法輪功修煉者・趙さんは去年2月25日、人々に「神韻公演」を収録したDVDを配布したことを理由に、1年9カ月の不当判決を宣告され、河北女子労働教養所に拘禁された。
趙さん
その6カ月後、趙さんは迫害に抗議するため、集団で辛い労働強要を拒否した。この抗議に対して、大勢の法輪功修煉者が罰として拷問を加えられた。そのたびに、モニターのない個室で監守らは先の尖った電撃棒を趙さんの首や唇、顔に押し付けて電撃した。このように、修煉者の意志を放棄するよう強要された趙さんは、部屋に電撃棒の放つ臭いと肉の焦げた匂いが満ちるまで拷問され続けた。
それにも関わらず、趙さんは施設のルールを覚えることも拒否した。監守らは趙さんに更なる拷問を強化するために、施設内の工場に監禁した。その工場からは監守らの罵声や殴る音が聞こえ、趙さんの苦痛の叫び声が施設構内に響きわたった。
趙さんは3カ月間にわたって虐待や暴行、一連の拷問迫害を加えられたことで、筋萎縮症、行動困難、身体に障害をきたし、普通に生活ができなくなった。
瀕死状態に陥った趙さんは、立つことも困難なほど極度に衰弱していたにもかかわらず、施設側は、故意にほかの受刑者と趙さんを隔離し、趙さんのことが外界に漏れないよう画策した。結局、今年3月14日、趙さんは、家族との面会が許されるまで、治療を受けることができなかった。12月15日、施設側は家族に出所による治療を求められ続けた最後、趙さんが死ぬことで責任を追求されることを恐れ、趙さんを釈放した。
拷問を加えられた後の趙さん
この迫害により、体は骨と皮になるまで痩せこけ、肉体的、精神的にひどく疲れた趙さんは、無念な思いを晴らせないまま12月15日に、死亡した。享年わずか40歳である。
情報筋によると、生前の趙さんは、拘禁中、激しい嘔吐が数回もあり、死後の遺体は皮と骨ばかりに痩せこけ、死因は他殺だと疑わずにはいられない異様な箇所が多々あったという。しかし、河北女子労働教養所では、多くの修煉者が、肉体と精神を共に迫害されており、彼女たちの食べ物や水の中には、詳細不明の薬物が混入されていることから見ると、趙さんの死は毒物が原因かと思われる。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)