師父とともに過ごした懐かしい日々(四)
■ 印刷版
 

文/中国・大連の大法弟子

 【明慧日本2016年5月24日】(前文に続く)

 四、大連での第二期講習会

 大連で第二期講習会を開くチャンスを得ることは、容易ではありませんでした。本来他の都市で講習会を開く予定でしたが、地元の主催者側はうまく段取りすることができませんでした。師父が改めて計画を立てられた時に、私はちょうど隣で話を聞いていましたが、大連で再び講習会を開くよう、お願いしました。大連の第一期の講習会は地方から200人あまり集まりましたが、地元の学習者は500人くらいしかいませんでした。2回目の講習会はもっと受講者が増えるはずだと師父に提案すると、師父は私の意見を聞いてくださり、大連の第二期の講習会は7月1日からと決まりました。これは師父の人を救い済度する慈悲の心でした。

 ある日、わが家で古い学習者が受講料について師父に尋ねているのが聞こえました。第一期の講習会の受講料は50元でしたが、受講料のほとんどを地元の気功協会に渡すと、残りはほとんどなくなり、経費も足りないぐらいでした。今回の講習会の受講料について、師父は古い学習者は半額にするとおっしゃいました。スタッフの学習者が費用について尋ねたところ、師父は厳しい表情で「どうしてこのようなことを言うのですか? 私たちが何のために来たのかわかりますか? 法を伝えるためです! 法より重要な事は何もありません! お金を多く取ろうと考えてはいけません! 学習者が皆お金を持っているわけではありません。今回は新しい学習者は前回と同じですが、古い学習者は半額の25元です。気功協会に渡す分はこれから相談すればいいです」とおっしゃいました。

 師父のお話を聞いて、涙が流れるほど感動しました。他の気功師は金儲けばかり考えて1日2日の講習会で数百元をとり、いたるところで豪遊し、高級ホテルに泊まり、車で送り迎えを受け、取り巻きに囲まれています。私たちの師父はインスタントラーメンを食べ、簡素な宿泊施設に泊まられ、車で送り迎えを受けることもなく、周りのスタッフの学習者も大小のカバンに沢山の本を詰めて持ち歩き、全国各地を周り、9日間で10回の講義を行いますが、50元しかとりません。それでも今回、古い学習者は半額にします。全世界でこのような人が他にいるでしょうか。師父、本当にお疲れ様でした!

 第二期の講習会はある国営企業のホールで行われました。本来の収容人数は2700人ですが、師父が講習会を開くことを聞いた古い学習者と地元の人も皆申し込みました。仕方なく、立ち席を増やし3000人を収容しました。大法の法理から考えると、この企業が大連市で最も高い収益を上げているのには理由があります。法輪大法の講習会はここで開かれ、学習者はここで心性の交流会を開き、この企業に勤める学習者も多く、企業の幹部の多くも学習者です。大法の恩恵を受け、この企業の経営状況は大連でトップクラスです。

 講習会の前日に大連市の軍の高級幹部から電話がありました。北京の上司から李先生が大連で講習会を開くので、家族のためにチケットを数枚購入するよう頼まれたそうです。その人は我が家を訪れ、北京の上司とその家族は既に師父の説法を聞いたことがあり、功法は非常に素晴らしく体の変化も大きかったので、大連に来て再び説法を聞きたいと言いました。もし可能であれば、チケットを多めに購入して自分も参加したいと言いました。1年後、師父が再び大連を訪れた時、私がその人に講習会を開くことを伝えると、喜んですぐに講習会に来ました。師父の前では姿勢を正して礼儀正しく、帰る時に師父に敬礼し、感謝しました。私はその人を見送るときに「あなたは生涯を軍隊で過ごし、今は軍の政治委員を務めていますが、本当に仏法を信じていますか? 李先生を信じていますか?」と尋ねたところ、彼は「信じています! 李先生の威徳はあまりにも大きく、いかなる人であっても李先生の前では比較できません」と言いました。この話を聞いて、私は感動しました。まさにその通りで、本当にいかなる人であっても師父の威徳と比較することはできません。

 講習会が始まる前に、古い学習者から受講証を渡されました。渡された受講証のうち、200枚は師父が自ら作られたものも入っていました。この古い学習者は、師父が自ら作られた数枚の受講証を取り出して、私に渡しました。私は自分用の1枚を残して、他の人にその受講証を渡しました。この受講証には師父の印鑑が押されていて、今でも大切に保管しています。

 鄭州での講習会を終えて、師父は大連に来られました。鄭州での講習会で起きたことは、多くの学習者が知っていて、師父の説法の中でも言及されました。大連で師父はこの出来事について詳しく説明してくださいました。師父が説法された時、非常に大きい恐竜のような動物が邪魔をしに来ました。突然強風が吹いて卵程の大きさの雹(ひょう)が会場の天井に穴を開け、停電になり講習会を中止せざるを得なくなりました。学習者は師父に懐中電灯を渡しました。この出来事は地元の新聞にも記事として取り上げられました。師父はその動物があまりにもひどすぎる、自分の身の程を知らず、敢えて大法を伝えることを破壊したのを見て、その動物を捕まえました。あの動物は普通の人から見ればかなりの力を持ち、普通の人ならそれを退治することは出来ませんが、師父の前では何者でもありません。師父は大手印を行い、それを制御されると、その動物は非常に小さくなり、師父の手に掴まれペットボトルに入れられて、水に溶かされた後、ゴミ箱に捨てられました。師父が法を伝えてから、一部の妖怪や魔と鬼は、あらゆる隙に乗じて邪魔をしようとしましたが、最後には自ら滅亡することを選びました。

 師父は済南から飛行機で大連に来ようとされましたが、邪魔が大きく、強風と大雨で飛行機が飛べなくなりました。そのため、師父の到着する日程が予定より遅れました。大連の講習会を予定通り開くことができるかどうか、全て未定でした。各地から問い合わせの電話が次々と来ていました。突然、師父と同行のスタッフたちは予定を変更し、煙台から船で来るという知らせを受け取りました。

 このことは誰にも知らせていないのに、なぜか港に100人あまりの学習者が集まり、ある人は「李洪志先生が大連に来られることを熱烈に歓迎します」と書かれた横断幕を広げていました。沢山のカメラが船の到着を待ち構えていました。一部の学習者は船に乗って師父を迎えに行きましたが、大部分の学習者は外で列をなして待っていました。皆秩序正しく並び全てが順調に行われていました。船がゆっくり港に近づくと、船の名前は「新世紀」でした。偶然なのか、それとももっと深い意味があったのかわかりませんが、師父は確かに新しい世紀を切り開いておられます。師父は船の出口に立たれました。これほど大勢の人が師父を歓迎して待っているのを見て、最前列に立っている他の乗客も自ずと師父に道をあけました。多くの人は「どのような人物が来られたのですか?」と驚きながら尋ねていました。

 学習者たちは皆、喜んで小躍りし、拍手していました。師父もお喜びになり、皆に手を振られました。皆師父を囲みながら、港の外に案内しました。こんなに沢山の学習者が来たのを見て、師父は「これはあなたが按排したのですか?」と私に尋ねられました。私は「これは按排でなく、皆がこのことをどこかから知って、自ら集まってきました」と笑いながら答えました。

 宿泊場所について、誰がお金を出すにしても、師父は高級ホテルに泊まることを厳しく禁じられ、一般の小さいビジネスホテルである武漢ホテルに泊まることにしました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/5/318463.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/11/23/153791.html)
 
関連文章