アジアの座禅文化に惹かれ、イタリア人が大法修煉の道に入る(写真)
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 【明慧日本2016年10月20日】彼は太い眉毛に、ほっそりとした目、唇にはいつもおだやかな微笑みをうかべ、地中海の暖かい日差しを感じさせてくれる人です。彼は修煉して2年目のダヴィデさんです。今年22歳で、イタリアのミラノに住んでいます。彼がどのようにアジア文化と関わりを持ったのかについて、長年の経験を語ってくれました。

'图:二十二岁的意大利青年大卫(Davide)修炼法轮功已经两年了。'

修煉を始めて2年目の22歳のイタリア青年ダヴィデさん

武術から座禅、それから修煉に

 ダヴィデさんは現在ミランの大学で社会学を学んでいます。彼は子どもの頃からアジアの文化に興味と関心を持っていました。東洋の武術を十数年間学び、日本の武道も学んだことがあります。成長するにつれて、彼は体を動かすスポーツに満足できなくなり、やがて座禅に興味を持ち始めました。

 ダヴィデさんは「私は18歳のとき、同じ考えの高校の友達と一緒に座禅していました。教えてくれる先生はいませんでしたが、ただ単に自分たちで静座していました。座禅が好きな理由は、私たちにも説明できません」と語りました。

 高校を卒業し、仲間はそれぞれ人生の道を歩み始めましたが、その中の1人がダヴィデさんと係わりを持ち続けました。その友達はオランダの大学に進学し、法輪大法を知り、修煉者になりました。

 ダヴィデさんは、彼は当時何かを捜し求めていました。私も同様に何かを探し求めていることを知っていましたので、私に『轉法輪』をくれました。私はあまり気にせず『轉法輪』をそのまま放置してしまいました。おそらく当時の私にはまだ機縁が来ていなかったのかもしれませんと、当時を振り返りました。これは4年前の出来事で、ダヴィデさんがもらったのはイタリア語版の『轉法輪』でした。

 十数年前『轉法輪』はすでに数十種類もの言語に翻訳されていました。イタリア語版もそのうちの一つです。現在、イタリアにいる法輪大法学習者たちはほとんどが現地の人々です。彼らはイタリア語版の法輪大法の書籍を勉強しています。

 それから2年後、ダヴィデさんは2年間も放置していた『轉法輪』が読みたくなりました。それは彼の友達が大きく変化したのを目にしたからです。ダヴィデさんは微笑みながら「友だちはタバコや酒をやめ、性格も穏やかになり、生活に対する態度もポジティブになりました。勉強も熱心になり、その結果、成績も良くなりました」と言いました。

 友だちのポジティブな変化は、ダヴィデさんの心を揺さぶりました。彼は「『轉法輪』は、もしかしたら素敵な本なのではないか」と心の中で思いました。ちょうどそのころ彼は農場にいたため、そこには都市の喧騒(けんそう)がなく、大自然の静けさの中で、心を沈めて読書するのには最適でした。このような環境の中でダヴィデさんは『轉法輪』を読み始めました。

 ダヴィデさんは『轉法輪』を一週間かけてじっくりと読み終え、修煉をすることを決心しました。ミラノに戻り、彼は現地の煉功点を見つけました。彼は「その時から、私は修煉しようとはっきり心に決めました」と話しました。

心性を修め、迫害停止を呼びかける活動を両立させる

 修煉を始めて数カ月後、ダヴィデさんは自分に起こった変化を感じました。彼は「法輪大法は私の人生観を変えてくれました。私は明るくなり、良い人、さらに良い人になろうとしています。私は本当に心性を高めたいのです。初めて『轉法輪』を読んだ時からそう思っていました」と話しました。

 法輪功が中国で、迫害を受けていたため、ダヴィデさんは修煉したばかりの頃から迫害停止を呼びかける活動に参加していました。彼は「私たちはミラノで毎週土曜日に、市の中心で市民や観光客に法輪功の素晴らしさを伝えています。法輪功学習者が中国で不法に受けている迫害を暴露し、迫害停止を呼びかける活動に賛同する人たちの署名を集めています。ときには中華街に行って、そこの華僑の人たちにも法輪功が不法に迫害を受けている真相を伝えています」と話しました。

 彼はさらに授業の合間を利用して他の国に行って、法輪功学習者の活動を援助しています。たとえば先日、彼は同修たちと一緒に十数時間も車に乗って、欧州協議会前で、議員たちに中国共産党が行っている生きている法輪功学習者から臓器を摘出し、臓器売買をしていることに反対する署名を呼びかける活動をしました。

 これらのことはダヴィデさんが当然やるべきことです。ダヴィデさんは「これほど素晴らしい功法が迫害されるのは、許されることではありません」と話しました。

 迫害停止を呼びかける活動でダヴィデさんへの試練もありました。数カ月前、迫害停止を呼びかける活動のプロジェクトにおいて、私が一部の仕事を担当したとき、他の修煉者との間に意見のすれ違いが生じました。しかし、これらは心性を高める上でよい機会であり、よい出来事でした。

身近な人に法輪大法を伝える

 20歳を過ぎたダヴィデさんは、進んで大法を自分の同級生に伝えました。彼は「大学で法輪大法を伝える機会がたくさんありました。私の大学には、修煉者がもう1人いました。私たち2人は一部の先生にも中国共産党が行っている法輪功に対する迫害を伝えました。彼らは理解し応援してくれました。私たちは大学で迫害を暴露するビデオを放映するつもりです」と語ってくれました。

 ダヴィデさんの両親は修煉していませんが、ダヴィデさんを大変支持しています。ダヴィデさんが中学生のとき、信仰に関心を持ち始めたときから、両親に相談をしていました。現在、お母さんは修煉していませんが、ダヴィデさんに勧められて『轉法輪』を読み始め、ダヴィデさんが修煉することや迫害停止を呼びかける活動に参加することを快く応援しています。彼女は何回も神韻の公演を見て涙を流し、感動し、喜んでいました。

 今では、ダヴィデさんはもはや修煉における入門者ではなくなりました。彼はさらに深いものを感じました。ダヴィデさんは「私が法輪大法を修煉し始めたとき、興奮していました。まるで何かの力に押されたかのように、進歩は早かったのです。人とのトラブルも苦にならず、最初の頃、修煉はいとも簡単に感じていました」

 修煉して2年が経つ頃、ダヴィデさんは修煉の難しさを感じ出しました。ダヴィデさんは「始めたばかりのときと異なり、今の修煉は奥深いものを理解することが必要で、表面に留まって居てはいけません。そして、最初の興奮が収まってからも、修煉を続けなければなりません」と話しました。

 ダヴィデさんは今後の人生の進むべき道について、大学院に進学するか、就職するか悩んでいます。しかし間違いなく確かなのは、「何をするにしても、修煉の道をどこまでも貫ぬき通して、続けることは間違いありません!」と言います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/10/6/335961.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/10/7/159447.html)