2017:新旧交代 極めて危険である(上)
文/聖縁
【明慧日本語2017年5月7日】大法弟子全体の修煉の時間は師父に何度も延長して頂きました。多くの弟子はそれを大切にし、絶えず精進していますが、一部の人は時間が経つにつれて緩み、正法修煉の時間が延長されることに半信半疑になり、怠惰するうちに中士まで落ち、甚だしきに至っては圓満成就に対しても動揺し、正法修煉を放棄または大法に反対する側に走りました。これらはすべて師父や法を完全に信じていないことによる結果です。遡れば、その根源は旧勢力が中華神伝文化を破壊し、現代人の大法を認識することに妨げをもたらしたからです。
師父は『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」の中でこのようにおっしゃっています。「なぜならば、この歴史は全部新たに按排されたからです。多くの預言も含め、それが後期段階で合っているかどうかに関わらず、邪悪を震え上がらせ、世の人々にヒントを与える作用があり、世の人々を警告し目覚めさせることができます」。また、師父は「誰であっても見えたことは既に変えられたことです。たまたま幾つかのことが現実と同じであっても、それも按排の中で必要があるから、そのように按排されたのです。これだけのことに過ぎません」[1]ともおっしゃっています。
正法修煉の時期に保留されたそれらの古い按排の肝心な時刻も、天象に刻まれました。これらの大きな事件の節目節目を顕現させれば、私たちはその中から正法修煉の度々の延長が見えてきます。それによって不信の要素を排除し、最後の修煉の機縁と時間を大切にすることができます。
本文は大法修煉の中での個人的な悟りなので、次元の限りがあります。適切でない部分があれば、皆さんからご指摘を頂ければ幸いです。
(前文に続く)
今まで、私達は1999年、2001年、2003年、2012年、2016年の天象の精確な節目を表し、正法が旧勢力の束縛を突破し、時間を度々延長してきたことを展開しました。2017年に入り、この年の天象はさらに不吉で険しいものです……
図: 2017年の天象 歳星(木星)が角宿と亢宿の間を通過し、『推背図』は乾坤が造り直されることを予言
図: 2017年の天象 歳星(木星)が角宿と亢宿の間を通過し、『推背図』は乾坤が造り直されることを予言しました。
1. 『推背図』:乾坤は角宿と亢宿の間で造り直される
金聖嘆(中国、明末清初の文学評論家)が批評の註を付した『推背図』の第52象では、最後の一句が「乾坤の再生は角亢にある」となっています。その深い意味をもっとも簡潔に表現すれば「歳は角亢にある」となり、すなわち、歳星(木星)は角宿と亢宿の辺りにあります。上の2016~2017年の天象図を見ると、歳星は2016年11月15日前後から順行して角宿の天象区域に入り、順行して角宿を守り、逆行すれば太微を守る位置にありました。2016年11月15日~2017年12月3日の間、歳星は角宿と亢宿の間にあります。これらの天象はどんな重大な事件を意味し、なぜ『推背図』に書かれたのでしょうか?
2. 歳星が角宿と亢宿の辺りにあれば 王が更迭される
歳星は中国古代の木星に対する呼び名です。木星が天空で運行する際、一回りの運行周期はおよそ12年(11.862年)です。中国の古代において、天空が平均的に12星次(西洋の12星座とまったく関連性がない)に分けられていて、木星は毎年一つの星次を通過するため、歳星と呼ばれるようになりました。
「西周武王が殷商を討つ際、歳星は鶉火(中国古代の12星次の一つ)にあった」というのは、3000年前の歴史書『国語』に記載された当時の天象に関する描写で、西周武王が殷商を討つ際、木星は12星次の一つである鶉火の範囲に入ったという意味です。
【一回目の王の更迭】
上の天象図を見てみると、2016年11月15日から木星は順行して角宿の範囲に入り、2017年2月7日から順行して角宿に留まり、蒼竜七宿の竜の右の角を犯すことになります(蒼竜七宿とは、中国古代の神話と天文学を結合した産物で、角、亢 、氐、房、心、尾、箕によって構成され、それぞれが竜の角、喉、前足、胸、心臓、尻尾、尻尾の動きによって形成される旋風を意味する)。歳星は角宿にある二つの星のうちの右側の星に留まるため、すなわち、右の角を犯すことになります。この天象の意味は『史記・天官書』や『漢書・天文志』にて、すでに答えを探すことが不可能です。
紐を解くには、『推背図』の作者である李淳風氏のもう一つの著作『乙巳占』(おつみせん)から解答を探さなければなりません。天文学、天象学の専門書として知られる『乙巳占』には、作者が発明した天文観測機器「三重環渾天儀」の構造と使用方法に関する描写以外に、24の風向の名称、気象の予測方法、太陽や月、天空にある全ての惑星や星宿の運行規律が書かれていて、さらに異なる天象に関する占いの解釈もありました。そこに、歳星の天象学における運行の意義に関して、「歳星が右の角を犯す際、天下の王が更迭される」と書かれ、大凶の天象とされています!
【二回目の王の更迭】
再び、歳星が逆行して太微に留まる天象をみてみましょう。『乙巳占』では、木星が逆行して太微に留まることを「軫宿(しんしゅく)に留まる」と呼んでいます。上記の天象図をみると、中国古代では天象が経て方向に分割されるため、太微の左側が軫宿の上に位置しており、ここでいう「逆行して太微の左側に留まる」天象は、李淳風の「逆行して軫宿に留まる」と全く同じ天象で、呼び方が違うだけです。
『乙巳占』によると、「木星が逆行して軫宿に到達し、そこに留まれば、国に喪が生じ、君民が服装を変え、天下の王が更迭される天命なり」、大凶の天象です!
【三回目の絶滅の天象】
2017年12月22日、木星は氐宿の門に到達し、乗船のように、近距離で氐宿の右側の星の上方に乗りました。『乙巳占』では、「木星は氐宿の右側の星に乗れば、天下に洪水、または兵隊が現れる」とされています。
洪水でしょうか? または兵隊でしょうか? 以前なら、占いを行ってこの意味を確かめなければならなかったのですが、大法を修煉した今、私は慧眼通を通じて以下のことが見えました。2017年のこの歳星の天象は、旧勢力の安排の中では不吉で、極めて険しいものです。2012年12月21日からの旧勢力による延長の中で、さらなる高次元の旧勢力の按排が現れ、2017年を新旧紀元の交替の境目と定めました。上記の「洪水」は、まさに神韻公演の演目にあった「大津波」です。この津波はどれほど大きいものでしょうか? 『聖書』に記載された大洪水よりも大きく、すべての陸地、高原、全人類を飲み込むほどのものです。大法の真相を知り、中国共産党から脱退した人々のみが直接済度され、新紀元に入り、津波が過ぎ去った後の文明の廃墟にて、一から新しい文明を築き上げていくことになります。
「これほどの大きな津波であれば、生き残る人がいることは可能でしょうか?」と聞く人がいるかもしれません。
実はこの時間の節目は、旧勢力が最後に定めた神佛の真相が大いに顕れる時間点です。『旧約聖書』でモーゼは神の奇跡を大いに顕したのではないでしょうか。紅海を切り開いて、正神を信じる100万人のユダヤ人を救ったのではないでしょうか。今度の旧按排の映像の中には、同じように聖人(子羊)が最終的に神の奇跡を大いに顕し、大法の真相が分かって、サタンの側に立っていない衆生を救うように按排しました。もちろん、正法はこの旧按排を変えて、神通力で今回の津波を消し、神韻の演目の中の暗示のようです。しかし、この天象は終結の意味を変えることは恐らくないと思います。
法輪大法を修煉した後、私たち大法弟子は多くのこのような災難を師父が消されていることを分かっています。しかし、消すことはただ消すのではなく、消したらそれぞれ小さな災難に変えられ、そして人類を救う前提として、衆生の罪業を背負う人が必ずいて、そうして2016~2017年の旧い天劫の関を乗り越えられます。実は毎回正法が旧按排を突破し、時間が延長されるとき、全て師父が衆生の罪を背負っています。
3. 「6.10」と「12.3」天象による善悪が現れる
2017年の歳星の軌跡によると、再び人間の善悪を天象上に刻みます。
図の中の木星が、太微に侵入して留まり、つまり太微を脅かす節目は2017年6月10日、6.10です! 610弁公室は、江沢民が設立した法輪功をもっぱら迫害する非法組織であり、公安、検察院、法院の上に位置し、権力は法律を超えた存在です。1999年6月10日に成立したので610の名前になりました。役割は全国の公安、検察院、及び法院に命じて法律を歪ませ、迫害を実施することです。太微垣について前回述べましたが、政府に対応しています。天象は再びこの迫害を代表する時間の節目を、太微に侵入して留まる位置に刻みました。6.10が代表する江沢民派の迫害政策が、新政府に対する最大の威嚇であることをもう一度表しました。これは2016年の「熒惑が心宿に留まる」という天象、中国共産党を代表する「7.1」が権力者に被害が及んだことと驚くほど一致しています。
もう一つの時間の節目(2017年12月3日)を見ましょう。これは「乾坤再造在角亢(乾坤は角宿と亢宿の間で造り直される)」、「歳在角亢(木星は角宿と亢宿の間)」が終わる時間です。では「12.3」はどういう意味でしょうか?
1999年12月3日は中国共産党が、王治文などの法輪大法研究会の人たちを公開裁判する日付だったことを、「99年の大災難」を経験した大法弟子は覚えているでしょう。しかし公開裁判の前に急遽通知が来て、裁判が延長されました。なぜ延長されたのでしょうか? 表面の理由を省いて深い原因を見てみると、古い弟子たちはこれが圓満成就についての試験であることを法理上で分かっていますが、しかし当時大法を守る人は非常に少なく、多くの人はまだ状況を見たり、あるいは迷ったりしていました。それ以外にも自分を守るために表に出たくない人も多くいました。このため、師父がその時の裁判を止めて延長されたのは、もっと多くの大法弟子に無私無我の正覚を悟らせるためです。その後、裁判の開始日は12月26日に変わりましたが、表に出て法を守る弟子が少し増えただけで、まだまだ限りがあり、合格したのは非常に少なかったのです。
「12.3」は、旧勢力の按排の中で人間が大法弟子をはじめて裁判する日付であり、現在と未来の人間が永遠に覚えるべき教訓で、乾坤が造り直された後に刻まれ、人類の新紀元の開始になります。
4. 『推背図』の中に中国共産党の運命:1989~2017
『推背図』第五十二象(金聖嘆版)
「彗星乍見 不利東北(彗星が急に顕れ 東北が不利になる)」:ハレー彗星が顕れ、東欧と中国の北方にある旧ソ連が不利になり、天が共産主義陣営を攻める。
ハレー彗星について一番最初に記されたのは『春秋(時代)』です。『推背図』の作者・李順風は中国古代の屈指の天文学者として、少しのずれもない日食を予測しました。52象でハレー彗星の天象を通して世間を予言したのは不思議なことではありません。『推背図』の予言の中で表れた多くの天象は、正確な時間の印になります。
1986年2月、ハレー彗星が現れました。3月、旧ソ連の共産党書記長・ゴルバチョフは彼の改革「新思考」を実施しはじめ、共産主義陣営に民主、自由の風潮を起こしました。1989年東ヨーロッパが急変し、共産主義陣営の八つの国が社会主義を放棄しました。1990年ドイツが統一され、1991年ソ連が崩壊しました。この国際的な環境変化の下で、中国本土で1986年に学生運動が起こり、民意に合致していた胡耀邦は失脚しました。89年に再び学生運動が起こり、民意に合致していた趙紫陽が軟禁され、その後「六四天安門事件」が起こりました。
「踽踽何之 瞻彼樂國(理想の国を向かえるため 孤独で険しい道を歩く)」:趙紫陽が失脚して腐敗官僚たち(鼠)を離れ、孤独に理想と民主、自由を向かえるために身を捧げました。
図の中の太陽は、趙紫陽の名前を指しています(趙紫陽の「陽」は太陽の意味)。図の中の君王と似ている人物は趙紫陽を指し、面北背南(顔を北に向け、背を南に向けている)、天子に見えますが詳しく見れば「面南背北」(顔を南に向けて、背を北に向ける)の天子ではありません。権力は鄧小平が握り、鄧小平は天象に認められた実権を握る天子でした。(訳注:中国古代の帝王が天地を掌握することを「面南背北」と称します)
「攙槍一點現東方(彗星が東北に現れる)」:攙槍星(彗星の異称)が来た後、天安門で民主運動を起こした愛国の学生を銃殺しました。
「吳楚依然有帝王(吳楚という場所に帝王有り)」:吳楚という場所に新しい帝王が出現しました。江沢民は六四天安門事件の学生の血を踏み台にして出世しました。
「門外客來終不久(外から来た客は長く滞在できない)」:「客」は『推背図』の中で外来の民族、異国を指しています。ここでは「西から来た幽霊(訳注:『共産党宣言』によると共産党は幽霊である)」中国共産党を指しています。共産党はドイツで生まれ、ソ連を通して、中国本土が引き継ぐということです。
「乾坤再造在角亢(乾坤は角宿と亢宿の間で造り直される)」:深い意味を解釈すれば、「歳星(木星)が角宿と亢宿の中にある」という意味です。2016.11.15~2017.12.22の間に歳星が角宿と太微垣の所に留まり、再び亢宿の範囲に侵入します。前の天象を参照すれば、歳星が角宿と亢宿の範囲の付近にある時、大凶天象「絶滅、王の更迭、6.10の脅威、大水難」が発生するということです。『推背図』ではこの段階でもう一度乾坤を造ることを予言しています。
図:2017年歲星(木星)が角宿と亢宿の間に運行する時、『推背圖』の予言によると乾坤が造り直される
前回に述べた低い次元の旧勢力が按排した大津波は、新旧文明の交替として、新たな乾坤を造るということです。しかし、『推背図』の文字上の意味はすでに大津波の旧按排を突破しました。つまり、乾坤を造り直すことは、天下が変わり、共産党が崩壊することです。中国共産党の寿命は高い次元の旧勢力の定めによれば、2017年を超えることができません。
中国共産党の終結は迫害の終結で、法を正す終結を意味しています。では正法は再び今回の旧勢力の延長の堺を突破するのでしょうか? さらに高い次元の旧勢力は、対応する延長の按排を作ったことがあるのでしょうか?
5.2017年、大凶天象の堺
1999~2017年の間に各種の大凶天象が頻繁に出現
1999年:火星が氐宿の外に留まり(1万人以上の法輪功学習者が中南海に陳情)、火星が角宿に留まり、その後、亢宿に侵入(中国共産党の江沢民集団が大法を弾圧しはじめ、宇宙で正邪の大戦が始まる)
2001年:熒惑が尾宿に留まる(サタン・江沢民の足が傷つけられた)
2003年:二つの罰星が氐宿に侵入(疫病の天罰が降ろされる)
2004年:木火水の三星が太微垣に侵入(このシリーズでは述べていない)
2008年:火金水の三星が太微垣に侵入(このシリーズでは述べていない)
2009年:土水金の三星が太微垣に侵入(このシリーズでは述べていない)
2010年:土火金水の四星が太微垣に侵入(このシリーズでは述べていない)
2012年:熒惑が太微垣に留まる(天が滅佛の罪を攻める)
2015年:火金木の三星が太微垣に侵入(このシリーズでは述べていない)
2016年:熒惑が心宿に留まり、その後、熒惑が氐宿に留まる(天がサタンを攻め、宇宙の大審判を行う)
2017年:歳星が角宿に留まり、その後、太微垣に留まり、また亢宿に侵入し、氐宿の右側の星に乗る(絶滅、王の更迭、大水難)
太微は朝廷や政府を代表し、中国共産党に対して特別な意義があります。1999年から2017年の間に太微は絶えず罰星に侵入され、対応しているのは全て天罰です。近年、世の人々は常に「天が中国共産党を滅ぼす」ということを言っており、これは天象の根源があります。中国共産党は、迫害を維持するため旧勢力に絶えず延長されなければ、これらの天罰によって早い段階で崩壊することになります。しかし、いくら延長しても天が滅ぼす末日からは逃げられません。
2017年後、2017~2040年の23年の間は危険な天象が少なくなり、2031年と2040年だけは大凶の天象像です。
2019年、水金火の三星が太微垣に侵入(三星の距離が遠く、危険は少ない)
2029年、熒惑が太微に留まる
2031年、熒惑が氐宿に留まる
2040年、土火木金水が五星連珠し太微に侵入する
つまり2017年を過ぎると、天象上で集中して起こった大凶天象が過ぎ去りました。なぜ過ぎたのでしょうか? 2017年は「乾坤が角宿と亢宿の間で造り直される」年で乾坤が造り直された後、人類の新紀元に佛を害する要素がなくなり、対応する巨大な天罰もなくなりました。天象は文字のない天書であり、異なる次元に按排されたことが、その中に全て現れています。しかし、上から下まで貫通していてずれがありません。2017年は堺となり、大凶天象は貫通していないので、旧勢力が按排した正法への迫害は徹底的に終わります。
師父は『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』で「しかし、現在の形勢や現在私が行なっているこのことの状況、現在の状態から見ると、旧勢力が按配したものはそう長くないのです。そうではありませんか?」と説かれました。
筆者が自分の今の修煉状態の中で理解しているのは「旧勢力が正法のために按排した迫害の機制は、2017年の『乾坤が造り直される』後に終わります。その迫害の後の部分は、宇宙の法を正すこととあまり関係がありません」。師父は「逆手に取り」と説かれました。私個人としては次のように理解しています。「古い計画が全て終わり、どうやって逆手に取るのでしょうか? 恐らくこれは宇宙の法を正すことが終わるということを意味しています」
このようなことではないでしょうか? 神韻の啓示を見てみましょう。
(続く)
次集の目次
古今の天象から正法修煉の延長について考える(15)
——2017:新旧交代 極めて危険である(下)
6. 法を正すことが終わりを迎え 神韻から啓示が見られる
7. 法を正すことが終わった後の行方は? 神韻からヒントが得られる
8. 迷いの中で迅速に向上できる修煉の機縁が、じきに締め切られる
9. 障害を打ち破って正しい信念を見出し、理性を持って奮起し真に精進する