【明慧日本2017年6月3日】天津市の法輪功学習者・黄礼喬さんの家族は先月19日、市第一中級裁判所に黄さんの控訴した件の状況を尋ねると、すでに5月2日に立件された(受理された)と言われた。22日、黄さんの代理弁護士・盧亭閣さんが担当の裁判官と連絡をとると、中級裁判所は再審の準備をしているとの情報を得た。
黄礼喬さんと妻の葛秀蘭さん
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黄さんは天津市にある鋼管会社の元エンジニアである。法輪功を学んでから病気が完治し、「真・善・忍」の教えに従い、会社でも好人物であると好評を得た。しかし、法輪功を学んでいるとの理由で何度も拘禁され、労働教養処分になり迫害され、有罪判決を受けた。黄さんが労働教養処分に処せられた期間、会社は一方的に雇用契約を解除した。そのため黄さんは2010年4月、会社を告訴し、天津東麗裁判所は同年6月21日に案件を受理した。
しかし、黄さんは警官に仕返しされて、監視され尾行された。2012年4月7日、黄さんは法輪功の文言が書かれた資料を貼り付けた時、尾行した警官に身柄を拘束された。翌月、黄さんは断食で迫害に抗議したが、灌食されて重体に陥った。その結果、黄さんは車イスに乗り入廷し、開廷された。
9月26日、市河北区裁判所は黄さんに懲役7年の不当な判決を宣告し、市の西青刑務所に拘禁した。その後、ビン海刑務所に移送した。
黄さんは絶えず控訴したが、控訴状はすべて刑務所側に差し押さえられ、握りつぶされた。妻の葛さんは長年にわたり、法曹機関、刑務所、刑務管理局の間を駆けずり回り無罪を訴えたが、打開策はなかった。反対にそこで非難され脅迫を受け、25日の間拘禁されたこともあったという。ここ5年の間、黄さんとの面会も禁じられたままである。
葛さんは刑務所管理局に、面会できない理由を公開するようにと求めた。法曹機関は後ろめたく、最終的に今年の1月11日午後、5年ぶりに面会が叶ってやっと会えた。
3月22日午前9時、弁護士および黄さんの家族は黄さんがサインした告訴状を持ち、市第一中級裁判所を訪ね、立件を求めた。