巨額の現金を目の前にして心が動じない
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2017年8月15日】私は今年70歳で農村に住んでいます。以前有料の公衆電話ボックスを経営していました。ある日の午前8過ぎごろ、1人の男性が電話ボックスに入って通話した後、急いで帰りました。

 彼が行った後に確認してみると、黒いカバンが落ちていたのが見つかりました。拾ってみると中身は固くきっちりとした形で感触からすぐ札束だと分かりました。カバンを開けないまま電話機の下にあるラックに入れ、タオルをかけて安全な場所に隠しておきました。それから落とし主を待つことにしました。

 当時は、我が家の経済状況が思わしくなく、お金が必要な時期でした。しかし巨額の現金を目の前にしても心は動じませんでした。数年間法輪功を修煉しているので、相手を優先的に思う心、常に他人を思いやる気持ちを忘れずに、どう対処すべきか内心で分かっていたからです。彼はきっと急用があったに違いありません、さもなければ、うっかりして大金を落とすわけがありません。私は法輪大法の修煉者なので絶対に悪いことをやってはいけません。私はずっと落とし主を待っていました。午後3時ごろにやっと汗だくの彼が現れました。私を見ると「おばちゃん、黒いカバンをみかけませんでしたか?」とあわてた口調で聞いてきました。「どんなカバンですか?」と聞くと、彼はカバンの特徴を説明してくれました。間違いないと断定した後、カバンを取り出して彼に見せました。彼は驚きの表情で「これ! これですよ!」と大喜びでした。

 彼はズボンのポケットからお金を取り出して私に差し出しました。100元、50元以外に細かい紙幣もありました。私はそれを見て「もしお金に欲があれば、あなたのお金はもう返ってこないでしょう」と、ことわりました。「紛失したと思った数万元のお金が戻ってきたので、どうしても感謝したいのです」と彼は言いました。「きょうお金が戻ってきたのは、私が法輪功を修煉しているおかげです。感謝するなら李洪志先生に感謝してください」と彼に告げました。

 彼は突然何か分かったかのように、しばらくして「いまは、おばちゃんのような良い人が少ないのです。本当に少ないのです。タクシーの運転手をしている友人がいて、ある時2万元の落し物を拾いました。そのお金を夫婦2人で北京旅行に使いました。きょうは、本当に良い人に出会いました。李先生、ありがとうございます! 李先生、ありがとうございます!」と感激しました。

 別れ際に、私は「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! と肝に銘じれば、災いから護られ、福を得ることができます」と真剣に彼に話しました。彼は「しっかりと覚えましたよ」と言い残し、重ね重ねお礼を言って別れを惜しみながら帰りました。

 大きな金はもちろんのこと、私は細かいところも同様に自らを厳粛に律しています。ある日、インソール(靴の中敷)を買いに出かけました。5角人民元のインソールを買って確認もせずに店主さんから受け取ったまま自宅に帰ろうとしていました。途中手でさわってみると、インソール2足が入っていたのに気づき、すぐ返しに戻りました。店主さんは経緯を聞いて、「わざわざ、どうもありがとう! そのままでも良かったのに」と私に言いました。私は「不正に物をちゃっかり取り込んではなりません」と言い残してその場を去りました。ところがいつの間にか、また1足分のインソールが入っていることに気づきました。そして私は再び戻って1足を返しにいきました。店主さんは「おばちゃんは本当にバカ正直ですね。こっそり持って帰る人をよく見かけますが、わざわざ返しにくる人は本当にいませんでした」と驚いた様子でした。「私は法輪大法の修煉者です。不正に物をちゃっかり取り込んではなりません」と再度強調しました。

 店主さんは、「法輪功は本当に素晴らしい! おばちゃんのように良い人が増えれば社会が安定するに違いありません。江沢民は社会の腐敗、動揺や不安や乱れを起こしてでたらめです。災いの原因を作っている元凶を取り除かなければ、国は安定を迎えられません」と真相が分かっているように言いました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/11/352317.html)
 
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