山東の善良な女性・欧陽海燕さんは迫害中に死亡
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 【明慧日本2018年8月31日】山東省肥城市袁寨村の法輪功学習者・袁栄玉さんと妻の欧陽海燕さんは、正直で温厚な人と周りから評価されている。しかし、十数年来、中国共産党による法輪功への迫害政策の中で、夫婦2人は何度も迫害を受けた。2018年7月19日、村民は妻の海燕さんが、原因不明の負傷を負って死亡したことに気づいた。その時、夫の袁さんは懲役1年の実刑判決を宣告され、拘禁されていた。


欧陽海燕さんの生前の写真

 法輪功を学ぶ夫婦は善良で、皆に信頼されている

 海燕さんはかつて胃炎、胃下垂、神経性頭痛などの病気を患い、大変苦しんでいた。1997年に法輪功を学び始め、3カ月後、海燕さんは持病が自然に治り、元気になり顔に赤みがさし、生まれ変わったかのように回復した。

 袁さん夫婦は農業の傍らで、布の販売をする店舗を構えていた。ある日、海燕さんは泰安市へ商品の仕入れをして家に戻り、商品の数量を確認すると、1000元分の布を多く受け取っていることに気づいた。そこで、直ちに業者に連絡して、わざわざ返しに行った。業者は「法輪功を学ぶ人は本当にいい方です!」と感動した。

 1年前に夫婦とも不当に連行される

 2017年6月4日午後、肥城市公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らは、袁さんの家に押し入り、2人を押さえつけて家財を押収し、そして、2人を汶陽派出所まで不当に連行した。

 当日の夜、派出所の尋問室で警官らは袁さん夫婦に対して罵ったり、殴ったり、脅したりして夫婦2人に自白を強要した。警官はまた海燕さんの頭部を殴り、髪の毛をわし掴みして引っ張ったり、両足を蹴ったりした。

酷刑演示:毒打
拷問の実演:暴力を振るわれる

 2日間苦しめられた海燕さんは、頭部、腰部を負傷して両足は腫れあがり、意識を失ったため、自宅に戻された。夫の袁さんは肥城留置場に拘禁された。

拳打脚踢
拷問の実演:殴打される

 1月前に夫婦とも不当な判決を宣告される

 2018年6月のある日、肥城市裁判所と国内安全保衛部門の警官らは、突然、家まできて押し入り、海燕さんを連行して、懲役2年6力月の実刑判決を宣告し、さらに、罰金1万元を科した。夫の袁さんは懲役1年の実刑判決を宣告され、罰金5000元を科された。

 高齢の姑はショックを受けて、海燕さんが連行された当日に、亡くなった。

 1カ月の間に 一家は引き裂かれ、肉親を失う

 不当な判決を宣告された海燕さんは、ずっと自宅で警官により厳重に監視される状態であった。それから裁判所から、「泰安市へ行って身体検査をしなさい」との知らせを受けたが、海燕さんは「私は罪を犯しておらず、あなた達こそが犯罪者です。断固として断ります」と拒否した。裁判所と派出所の警官は「手錠をはめても、引っ張って行くぞ」と言った。派出所の関係者の話によると、その時、法的な手続きを作成しているところだったという。

 7月19日午前10時頃、村民は海燕さんの家はいつもと様子が違い扉が全開していることに気づいた。村民たちは近づいてみると、そこには顔面が赤く腫れ上がり、腿部、腰部を負傷し、皮膚は殴られたあとが膨れがあがった状態の海燕さんは、すでに昏睡状態で庭に横たわっていた。

 同郷の村民たちはすぐ海燕さんを病院に運んだが、病院は受け入れないため、再びに家に連れて帰った。その日の夜、海燕さんは亡くなった。

 肥城市の公安局国内安全保衛部門は「直ちに遺体を火葬しろ!」と命令

 肥城市公安局国内安全保衛部門と汶陽派出所は、「直ちに遺体を火葬して、速やかに処理しなさい」と命令を出したため、親族は7月20日午前、海燕さんの遺体を火葬した。


拷問のイメージ図:自白を強いられる

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/4/372030.html)