明慧法会|ウィキペディアの項目を通じて真相を伝える
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文/イスラエルの大法弟子

 【明慧2019年5月29日】

 慈悲で偉大なる師父、こんにちは!
 同修の皆さん、こんにちは!

 2018年6月、同修が私に、定年退職者向けのウィキペディア(ウィキメディア財団が運営しているインターネット百科事典のことで、コピーレフトなライセンスのもと、サイトにアクセス可能な誰もが無料で自由に編集に参加でき、世界の各言語で展開されている)編集講習会に一緒に参加しませんかと誘ってきました。私は戸惑い、それは私と何の関係があるのかと考えました。すでに退職して、文章を書いていますが、ウィキペディアの内容を書いたことはないので、自分に何ができるのかわかりませんでした。1年6カ月修煉した新しい修煉者として、真相を伝える何らかのプロジェクトに参加したいと思い、自分で計画していたプロジェクト、あるいは自分がやりたいプロジェクトであるかを問わず、真相を伝えるプロジェクトに参加したかったのです。そこで講習会の参加に同意しました。修煉が始まってから、師父はすでに私のために按排してくださったからです。それらの計画を受けるべきだと思いました。

 師父は『ヒューストン法会での説法』の中で「あなたが修煉したいので、私は修煉者を向上させるためにあなたの修煉の道、そして生活を新たに按排します」[1] と説かれました。

 講習会では技術的な内容を主に教えました。私たちはどのようにソフトウェアを使うかを学び、勉強したものを練習しました。ある同修は私に次のことを言いました。「ウィキペディアに特別な文章をアップしたいのです。以前、数回やっても削除されましたが、講習会が終わった後、その文章をもう1回アップできるかもしれません」。その時、私はあまり興味を持っていなかったので、文章の内容や削除理由について、同修に聞きませんでした。

 講習会が終わる前に、すべての参加者がレポートを提出させられました。その同修とイスラエルの法輪大法情報センターを協調する同修のおかげで、私は『中国研究家』という人の英語文章を翻訳することを承諾しました。その人は人権活動家でもあり、作家です。内容の多い文章でした。以前その人権活動家について聞いたことがないし、研究内容も知りませんでした。その文章を英語から訳しました。私はそのように要求されたからです。

 翻訳しながら、私は中国の法輪功学習者が臓器を摘出された事実と、その作者について多くを知りました。問題が起きた時やどのように進めるか分からなくなった時、講習会の先生が私を助けてくださり、先生と友達になりました。私が文章をウィキペディアにアップして2分後、文章が削除されました。私はびっくりしましたが、心は動かされませんでした。以前に同じ状況を聞いたことがあり、師父が私を助けてくださると思いました。なぜ、この状況が起こったのでしょうか? 忍耐力と寛容度を増さなければならないし、機嫌が悪くなったり、怒りの情に心を動かしてはいけないのです。原因を探してみて、講習会の先生の助けとご意見により、次に何をすべきかがわかりました。

 師父は『轉法輪』第四講の「業力の転化」のなかで、「平素から慈悲の心を保っていれば、問題が突然現われても、たいてい一息おいて考える余裕があります」[2] と説かれました。

 私は講習会の先生の意見に従い、文章を直してもう1回アップしました。私はとても満足し、休憩しました。任務がすでに終わったと思いました。情報センターの協調人は私に法輪大法の創始者に関する文章を翻訳するように勧められました。それは伝記的内容を含んだ長編の英語文章でした。翻訳した時、私は尊敬する師父の事績を知りました。こんな重要な文章をアップできて、自信と満足を感じました。

 師父は『轉法輪』第一講「本当に高い次元へ人を導く」のなかで、「絶えず執着心を取り除くことこそ人間の修煉の過程のすべてです」と説かれました。

 内に向けて探して、自分が名利、自尊、成就感を重視し過ぎていたことを発見しました。今回これらの執着を取り除かなければなりません。

 どのように執着を取り除くのか

 法についての認識は限られています。まず、執着があることを認めなければなりません。執着がある時、私はそれを識別でき、体内にそれを感じます。その種類の執着は私に喜びを与え、常人が好む喜びを私にもたらせるのだということがわかりました。修煉者としてそれを取り除かなければなりません。愉快な気持ちや名に対する執着を放棄しようと決めました。他の同修にウィキペディアのプロジェクトをやっていることを教えませんでした。協調人と私だけが私が何をやっているのかを知っているだけで、次にどのようになるのかを観察していました。

 翻訳と編集の仕事がそろそろ終わる時、協調人は法輪大法の創始者の文章をヘブライ語のウィキペディアには、アップしないという決定を突然私に伝えました。協調人は理由を説明しませんでしたが、米国の法輪大法情報センターの責任者に相談した上で、その決定を出したようでした。私は原因を知りたかったのですが、教えてもらえませんでした。英語バージョンがあるのに、なぜ、ヘブライ語バージョンはできないのか、わかりませんでした。

 私は自分の意見を堅持し、協調人と争論しました。翻訳文をアップすることを放棄したくない、という私の希望を協調人は尊重し、長く時間をかけて翻訳した文章であることを協調人は理解しました。私は自分の執着を意識し、協調人に理由を聞かないことにしました。私は協調人の決定に従いました。しかし、多くの時間が無駄になったので、がっかりしました。数日後、この文章を翻訳しながら、私は師父をもっと理解し、師父の生活と師父がどのように法をお伝えになったのか、について理解しました。私にとって、重要な収穫だったのは、自分の挫折感を克服できたことです。名利、時間、自尊、才能に執着する心、および自我を証明する心はすべて執着心です。私は自分ですべてのことを決められるわけではないことに気づきました。

 その後、師父は『二〇〇三年元宵節での説法』のなかで、「皆さんは将来根本的な私が誰であるかを知ることができません。宇宙の如何なる生命も根本的に私が誰であるかを知らないのです」[3] と説かれました。

 それから、私は協調人の決定を受け、文章をアップすることをやめました。

 翻訳の仕事を続けて、ヘブライ語のウィキペディアの内容を増やすべきであることは明らかでした。ウィキペディアに文章をアップし、インターネットを利用することは、今まで会ったことがない、あるいは永遠に会うことのない衆生に真相を伝えるルートであると意識しました。ウィキペディアを読む人が多く、ウィキペディアは開放的なルートです。もう一度協調人に相談して、中国の生体臓器狩りに関する重要なレポートを訳すことを決めました。

 翻訳した時、その文章の内容が古いと気付きました。原文が英語で書かれている他の2編のレポートを見つけました。一つは2016年のものであり、もう一つは2018年に発表されたものです。2編の内容をまとめ、訳文の中に加えました。

 翻訳しながら、絶えず新しい内容を入れて、人権を守る文章に他の言葉で説明された文章をリンクさせました。同修が校正し、私が文章をウィキペディアにアップしました。資料を翻訳し、書き、閲読する過程で、中国の法輪大法修煉者が強制的に臓器を摘出された事実をより多く知りました。私の知識は絶えず増えてきました。

 その後、法輪功に関する文章を翻訳し、また生体臓器狩りの情報をほかの文章に織り込み、それはたとえばジェノサイド(大量殺害。集団殺戮・さつりく))や中国の人権についての文章でした。今までずっと文章が完成する前や、翻訳を行う前に、私はさらに豊富な経験を積みたいと思っていたのだ、ということがわかりました。講習会が終わった後、私がずっと文章を書いていたので、講習会の先生が私を指導してくれました。先生はいつでも私の質問に答えてくれました。

 私は計画を立てたことがなかった

 同修がアップしようと試みましたが削除された文章は、中国の法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出された報道でした。正しい行い方は最初から文章を作ることだと思いました。私は計画し始め、材料を集め仕事の準備をしました。同修たちが書いた文章を読み、それらは次から次へと削除されていきました。文章を書き始める前に、「ウィキペディアの削除」に関するウィキペディア講習会が開かれるという告知を受け、私の前任の先生(今は友人)が講義しました。必ずこの講習会に参加して、このテーマについて深く理解し、どのような方法をとるべきかをマスターしなければならないことがわかりました。講習会では削除された文章の例と、削除された理由を取り上げました。私は静かに座って聞きました。討論には参加しませんでした。

 他方、もし文章が削除されたならば、次に同じ名前の文章をアップすることは難しいということでした。これを聞いた時、ハラハラし、なぜなら「私が今書いている文章について、最初から書くことに意味はなく、アップされる可能性は低く、すぐに削除される」ということを暗示しているかのようだということに気づいたからでした。講習会の2人の参加者はウィキペディアの古参の編集者でした。古参の編集者たちは「経験豊富な編集者の助けがなければ、削除された文章を改めてアップすることはできず、もし編集者の助けがあれば改めて書くこともできる」と漏らしました。私はこらえきれずに「削除された文章をアップしてください!」と言いました。私は2人の古参の編集者に懇願しました。編集者たちの助けを求めました。自分が知らない人に助けを求めていることに、私自身が驚きました。編集者たちが私を助けてくれる可能性があるのであれば、私は編集者たちに助けを求めなくてはならない、ということがはっきりとわかりました。

 古参の編集者の1人が見てくれることに同意してくれました。また他の「臓器狩り」という名前の文章もヘブライ語に翻訳されており、2編の文章の違いが編集者にはわかりませんでした。そこでこの問題について編集者に説明する機会ができました。中国で起こっている生体臓器狩りについての私の説明に編集者は驚き、これが編集者が私を手伝うきっかけとなりました。編集者は検索し、ウィキペディアの文書の中から削除された文章を探し出しました。その文章を読んだ時、文章の内容、きちんとした書き方と文章の深さ、さらに多くの文献の引用について編集者の印象が深まり、この文章を改めてウィキペディアにアップすることが決まりました。この文章には15言語のバージョンがあることに、編集者の印象は特に深くなりました。編集者はどこを直すべきかを私に伝え、この文章が改めてウィキペディアにアップされ、削除されるいかなる理由も見つけ出されないようにするために私に伝えました。マウスをクリックした後、文章は再びヘブライ語のウィキペディアに戻りました。さらに多くの作業が必要となりましたが、私は非常に喜びました。

 協調人に電話をかけてこのことを伝え喜びを分かち合い、同時にこの満足感に浸ることはできないこともわかりました。これがさらに多くの人にはっきりと真相を伝えるある種の機会であることに私は気づき、たとえば、古参の編集者に対してがそうでした。講習会の先生は私の許可を取った後、講習会のすべての参加者あてに電子メールを送り、生体臓器狩りについて伝え、その後にアップされた文章のリンクも参加者に送りました。そして、すでに600人がその文章をクリックして読みました。他の同修の助けを借りて、私は絶えずその文章を改善していきました。私は快適な家の中で、静かな部屋の中で書きますが、無限に多くの人と接触することができるのです。ウィキペディアのメリットは文章の持続性にあるのです。

 師父は『精進要旨三』「真相を伝える根本的な目的」の中で「これはなぜ大法弟子が真相を伝えなければならないかの理由であり、目的は邪悪の虚言をなくし、共産党の本質を認識してもらい、人間が神佛に対して犯した罪を払い、それによって衆生を救い済度するためです」[4] と説かれました。

 「無為」の状態を抱き、いかなる求める心も抱かずに、私は第2期の講習会に参加しました。文章の中からあの文章を探し出し、さらに改めてアップできるなどは思いもよらず、さらにあの文章が中に保留されていたことも知りませんでした。講習会に参加している間、古参の編集者の助けを得、編集者は積極的にあの文章を再びアップし、私は特に何もせず、すべては自然に起こり、本当に奇跡であり、あるいは師父のご加護でありました。

 物質を追求することにはまったく意義がないことに気づきました。この可能性が起こることに気づいたことはありませんでした。静かに、無為の状態下では、物事は軽くなり、骨を折らなくても解決できるのだ、ということに気づきました。ものごとは確かにこのようになりました。

 師父は『轉法輪』「第八講 周天」の中で「本当に高い次元への修煉は無為であり、いかなる意念活動もありません」[2] と説かれました。

 資金調達で真相を伝える

 イスラエルのウィキペディアの協調人が電話してきて、米国とイスラエルの老人を援助するために用いる米国の財団に割当金を申請したことを、私に伝えました。このお金はウィキペディアのために定年退職者が講習会を開くための援助に用い、私が参加した講習会のようなものだということでした。割り当て金を許可するかどうかを決定する前に、講習会に参加したことのある人に、インタビューすることを財団は要求してきました。ウィキペディアの協調人は以前、中国が法輪功修煉者を迫害していることを全く知らず、私がアップした文章を読んだ後、明らかに印象を深くしました。協調人は迫害と生体臓器狩りにに対して驚きました。これが価値のあるテーマであると協調人は考えました。そして、私がインタビューに参加することを協調人は選びました。

 最初、私はインタビューを受けるかどうか迷い、財団の代表に対して何を言えばいいのかわかりませんでした。協調人が私に何を言わせたいのかを私は尋ね、講習会の学習経歴とその後の翻訳の仕事について述べるように、協調人は示しました。実際は、私が事実と真相をはっきりと述べるよう協調人は暗示していました。それは非常に明確な暗示であり、それを無視することはできませんでした!

 英語のインタビューの準備をしなければならないと気づきました。

 私たちが神韻のチケット販売でセールストークを準備したことを私は思い出しました。セールストークの訓練を通じて、いかに積極的に交流するのかをマスターしました。かつて、私と一緒にセールストークに携わった同修に一緒に練習してくれるよう頼み、同修は同意しました。私たちは電話で英語で会話しました。同修は講習会の状況を私に述べさせ、私が書き編集した文章の内容を述べさせ、正確な用語を使って、迫害と生体臓器狩り、および法輪功の真相についての題材について、述べさせました。インタビューの練習が終わった時、同修はいろいろと指摘してくれました。これで実際のインタビューに十分な準備ができました。

 幸運なことに、私は電話で裕福な米国の財団のトップに真相を伝えました。迫害や法輪功についてこのトップは以前聞いたことがありませんでした。私とトップとの会話が終わった時、私がヘブライ語に翻訳したウィキペディアの文章のリンクを送るよう提案すると、トップはこのテーマについて、さらに多くを理解できる機会が得られたことを喜び、私との会話と電子メールで送られてきた感動的な文章のリンクに感謝したので、ウィキペディアが資金を獲得できることを私は祈りました。

 それぞれの場所において、的確性のある行動によって、いかに多くの縁のある人と接触するためのルートを切り開くか、あるいは、インターネット上で人から人へ真相を伝える機会をいかに切り開くのか、について私は探ってきました。私は引き続きウィキペディアのプロジェクトで仕事をしていくつもりです。

 尊敬する師父に感謝申し上げます。

 イスラエルの同修の皆さん、ありがとうございました。

 法に則っていない交流内容があれば、同修の皆さんのご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志
師父の経文『ヒューストン法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [3] 李洪志師父の経文『二〇〇三年元宵節での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「真相を伝える根本的な目的」

 (二〇一九年ニューヨーク法会の発表文章)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/24/387760.html)
 
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