文/中国の大法弟子が口述 同修が整理
【明慧日本2020年8月7日】変面(中国雑技のパフォーマンスの一種、 一瞬でお面の絵柄が変わるというもの)は変臉(へんれん)とも言い、川劇(中国四川省の伝統芸能)の大技の一つで、役者が舞台で演じるときに観客から度々拍手喝采を浴びます。ある日、私は法輪功迫害の資料を配りに行ったとき、近距離でリアル版の「変面」を見ましたが、それはとてもドラマチックな出来事でした。
うちの近くに地下通路があり、人の流れが多いため、政府は警備業者に委託して警備員が常にその近辺をパトロールしています。ここの警備員と住宅地の警備員とは全く違っており、ここの警備員は皆全員が力が強く、たくましい若者ばかりです。
ある日、私はその地下通路で法輪功迫害の資料を配布する時、突然、10メートルくらい先にいたある警備員が怒って、怒鳴りながら私の方へ突き進んで来ました。非常に凶暴な様子でしたが、その瞬間、私は法輪功の資料を配り人を救い済度することは、最も正しいことだと思いました。師父は「もし大法弟子が皆正念を持ち、正しく行なうことができ、いかなる情況下でも正念で物事を考え、すべての弟子が迫害の前で恐れる心が生じなければ、誰があなたを迫害し得るのでしょうか! 完全に法に則っている人を誰もが動かすことができません」[1] と説かれました。その時、私は恐れる心が全くなく、まして逃げることや隠れることもなく、正々堂々と彼の方にまっすぐに歩んで行きました。彼は凶暴な態度で、私をぐっと掴もうとしました。しかし私は彼に近づいて、「こんにちは、私は人を救い済度するためにここへ来ました」と言い出した途端に、彼はまるで数年ぶりに会う親戚のような態度で、親切に笑顔いっぱいで私に「誰かと思ったら、あなたでしたか」といいました。
その瞬間に、この警備員の顔はドラマチックな変化を見せ、本当に四川オペラの「変面」のようでした。実は私はこれまで彼とは面識が全然なく初対面でした。師父は私に恐れる心がないのを見て取られ、彼の背後の邪悪要素を取り除いてくださったため、彼の善良な一面が現れたのだと思いました。本当に「念を正しくすれば悪は直ぐに崩れる」[2] ということでした。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』
[2] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「恐れ無し」