「忍」を修めることについて
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文/江西省の大法弟子  

 【明慧日本2020年10月5日】私は修煉を始めたばかりの頃「どうしたら圓満成就することができるのか」と考えていました。私が法を勉強しているときに、師父は「あなたがこの特性に同化すれば、得道した者となるのです」 [1]と説かれているのを見ました。その時は、真・善・忍という宇宙的な特性に一刻も早く同化して実践していこうと思いました。それ以来、何かをするたびに、真・善・忍に同化しているかどうかを考えています。ここでは、私が実感した「忍」についてお話します。

 今まで、私は第五式の功法を煉っていた時、足を組むと右足の踵骨(しょうこつ)のところが痛くて全身が震えるほどでしたが、基本的に坐禅をしている途中では、煉功音楽が終わるまでずっと我慢して足を下ろさないようにしていました。右足の痛みがひどくて、とてもつらく感じた時に自分はどうして一時間も足を組んで煉功を続けられるのだろうか? と考えると、やはり「忍」に頼っていました。「忍」がなければ、この関を乗り越えることはできないし、次元が下がって修煉を続けることもできないかもしれません。「忍」があるからこそ、スムーズに修煉を続けることができたのです。「忍」は素晴らしいです!

 私達の学法グループでは週に一度、集団学法があります。学法を終えた後、その一週間、中国共産党の組織から脱退を勧めるためのリストをまとめてネットで情報を発信しています。たまに同修の家に泊まることもあります。あるとき、向かい側の隣人が、私が昨夜帰ってこなかったのを見て、大家さんに「昨夜、隣は帰ってこなかったけど、まさか夜の仕事をして楽に金儲けをしているではないか」と言っていました。それを聞いた時、怒りがこみ上げそうになりましたが、自分は「忍」に同化し、同時に同修の安全を考えなければならないと思い、黙っていました。このハードルをあっという間にクリア出来、隣人と3年間平和に暮らしていました。その後、向かい側の隣人が家を買って引っ越すことになりました。「忍」は素晴らしいです!

 以前、私は美容室を営んでいたので、親のヘアカットをするため、2020年6月3日に実家に帰りました。実家に到着したとき、父は家にいましたが、母は私の後から家に入ってきました、母は手荷物が多かったため、私を見るとご機嫌斜めになりました。そして母に「何でバス停まで迎えに来なかったの? もう髪をカットする必要はないから、帰っていい、これからも実家に帰って来ないで」と散々言われました。私は静かに聞いていました。

 2カ月後に母から「父の足が腫れているから病院に連れて行く」と電話がありました。私はその日のうちに実家に戻り、家事の手伝いをしたり、庭の水やりをしたり、胡麻を刈ったり、干したりして、10日間滞在しました。母は感動して「いい娘だね」と言ってくれました。

 私が気付いたことは、母に怒られて家に帰ってこなかったら、本当の意味での溝ができてしまい、母と娘の関係の調和がとれていなかったのではないかということです。[忍] は素晴らしいです!

 師父は「忍とは心性を高める鍵です」 [2]とおっしゃっています。地元で一緒に修煉している老夫婦がいたのですが、夫は口うるさいタイプでした。例えば「どうして買ってきたばかりの野菜が新鮮ではないのか、炒め物はまずい、ご飯は加熱し過ぎだ、あるいは加熱不足、硬い、柔らかい」と毎日口うるさく言っていました。同修の妻は何も言わずに、どんなことでも大目に見ていました。煉功点は彼女の自宅でしたので、10年前から順調に運営されています。師父のご加護でる一方では、同修が「忍」に同化して心性が向上している、そして正しい道を歩んでいたので、とてもスムーズに法を実証することができたのだと思います。「忍」は素晴らしいです!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「忍とは何か」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/2/412809.html)
 
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