【慶祝513】ボーナスの支給
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文/湖北省の大法弟子 浄明

 【明慧日本2020年10月26日】昨年(訳注:2019年)の営業業績が規定の年間目標を30%上回って全うしたので、社長は私たちのチームを認め、チーム全体に対する奨励として100万元(約1,568万円)を出しました。さらに社長は、このボーナスを分配する権限を私に与えました。

 この会社に携わる前の個人的な調査および社長との会話を通じて、会社全体が破産の危機に瀕していることを理解していました。売れ残り資産が90%に達し、会社にはコアコンピテンシー(訳注:同業他社に対して優位性を持つ事業)がなく、さらに中核チームがなく、従業員は仕事に対してみな一種の能天気な態度であり、会社は策略と利益の争いであふれんばかりだったので、社長は真実の情報を知ることが難しく、会社の利益は容易に推測できました。当時社長は私に会社の消極的な局面を変え、優れたチームを形成するよう希望し、さらにそのチームが会社に利益をもたらし、ある種の好循環に入り、会社がその地区で存在感を出せることを希望しました。

 知り合いの多くの同業者がこの仕事の面接を受けた時、皆その困難さにたじろぎ、同業者たちの言葉で言うと「このプロジェクトは成立してすでに10年近く経っても実りはなく、経営は成功せず、ここで自分のキャリアを台無しにしてはいけない」ということでした。

 社会の中で、私はプロの経営者(訳注:経営コンサルタント)であり、同時に大法弟子です。法輪功の師父はずっと私たちに、善意で人を助け、常に相手のことを考え、他人のための生命に修め遂げなければならないと教えてくださっています。社長が私を信頼してくれたのも縁なので、私は快く社長の誘いを受け入れ副社長職に応じました。

 私の初めての廃業寸前の会社であり、会社のためにゼロからチームを作り将来の発展計画を制定しました。新しい仕事のポストで、私はできる限り大法の「真・善・忍」の法理に基づいて自分を律しました。従業員の警戒心に直面し、さまざまな非協力と傍観的な態度に直面しましたが、気にせずに従業員たちと言い争いませんでした。会社の視点から出発しそれに基づき、プロジェクトを改めて組み替え、市場の切り口を特定し、実現可能な事業計画プランを策定しました。私は社長にプロジェクトの経営理念と損益分岐点について説明した後、社長の認可と大きな支持を得て、1500万元近く(約2億3,556万円)を費やしプロジェクトのアップグレードを引き受けました。

 現行の市場のルールによると、新しいプロジェクトは12~18カ月以内に事業の75%に到達できれば開業に成功したと言えますが、私たちのプロジェクトは10年近くにわたって完成していないプロジェクトの改造であり、難易度がさらに高く、さらに困難でした。全体的なプランが完成した後、私はプランに沿って人員を配置し、組織構造を改善して完全にし、実行可能で有効的な作業手順の規則と制度を制定し、できる限り自分の職務と責任を全うするように最善を尽くしました。

 プロジェクトの全体的な進捗状況に応じて、段階的に従業員を採用し、会社の収益を上げコストを下げました。前後して11カ月もたたないうちに、チーム全体の結成が完了し、同時にプロジェクトもすっかり新しい様子で100%市場に投入して運営し、地元で小さくない奇跡を作り出すことができました。さらにチーム全体が1年弱の協議と調整を通して、会社のために大きな利益をもたらし、既定の任務の130%を達成しました。ですから社長は喜んで、100万元(約1,568万円)を出してチームを褒賞しました。

 当時の市況や関連制度に応じて、企業幹部として、同時にまたプロジェクトの第一責任者として、ボーナスの分配比率において市場の既存の指数を参照すると、18~20%は私が貰う権利がありました。しかし私はこのようにしませんでした。なぜならこのプロジェクトは私一人の功労ではないことを私は知っていたからです。チームの中で、私のアシスタントはこのプロジェクトの中で大きな役割を果たし、その立派な交渉スキルと誠実な仕事の態度により、多くの契約が順調に締結されたからです。さらにプロジェクト全体が1カ月前倒しで運営に投入できその功績は偉業であるとは言え、私は仕事内容と責任において他の人を上回るそのアシスタントの尽力を、簡単に無視するわけにはいきませんでした。

 職務上の階級に従って評価した場合、そのアシスタントのボーナスが7%を越えることはありませんでした。しかし社長がボーナスを分配する権限を私に与えたのであれば、他の従業員のボーナスの割合に影響されない状況下で、私は自分のボーナスの一部をそのアシスタントに与えることができました。そこで私はそのアシスタントの比率を12%にあげ、私の比率を13%に下げました。数万元少なくなりますが、私は大きな損失とはまったく思わず、かえってとても落ち着きました。

 私が全体のボーナスプランを社長に提示した時、アシスタントのボーナスについて、実際にそのアシスタントが職責を果たしたことを社長に報告し、その個人的な能力の突出した部分を含めて私はすべて伝えました。報告後、私は社長に「○○は職務の階級上ではこの比率に達していませんが、彼の仕事の能力とこの1年の惜しまぬ努力が、会社のために作り出した価値は、そのすべてが彼の業績であると私は思い、すべての卓越した働きにより、彼はこの分配基準に達しています。会社が承認してくれるよう懇請します」と言いました。

 社長は私の話を聞いた後、私が率先して従業員のためにボーナスの比率を上げる申請をしたことに、思いもしなかった私のこの動きに感動して私の提案を認め、すぐにサインし、財務部がすぐにボーナスを支給するように手配しました。その後、アシスタントは私に感謝し、私もただ簡単にそして静かに「これはあなたが受け取るべきです。来年も引き続き努力し、頑張ってください!」と言いました。

 もしかしたら多くの人が私がこのように行なったことをばかげていると思うかもしれません。本当のことを言うと、以前私もこの不思議さを感じることがありました。大学を卒業し仕事を始めて最初の数年、どうすれば多くお金を稼ぐことができるかとひとすじに考え、毎日いつも金持ちになることを考えながら、どんなお金であろうと、お金を稼ぐことができればそれでよかったのでした。物欲が強く、営利目的の世の中で物事の成り行きに従い、自分より強い者に出会うと嫉妬し、憤懣やるかたなく、自分より弱い者に出会うと、軽蔑し細かく詮索しました。一緒に会社に入った同僚が私より先に昇進した時は、口では祝福しましたが、内心は気持ちがすっきりしないことでいっぱいで、その同僚の能力はあの程度なのに、どうして先にその同僚を昇進させるのかと思いました。それは仕事上のさまざまな非協力として現れ、さらにその同僚がたまには失敗してほしいとさえ希望していました。この状態が続き、自分を肉体的にも精神的にも疲れさせ、精神の緊張と抑圧で、身体の具合も悪くなりました。

 もともと自分は名利と復讐の世界で混乱し、互いに争い騙し合って生きていくのだろうと思っており、人生を無駄に過ごしてしまいました。しかし偶然に、幼いころ学んだ法輪大法を思い出し修煉の念が再び生まれました。

 私が仕事をしている街に母親が来て、私のために貴重な書籍の『轉法輪』を手に入れ、私と一緒に五式の功法煉功しました。その瞬間、私は幸せで泣き出し、浮世の中で迷った一人の子供が再び家に帰る道を見つけたかのようでした! 法輪功の法理はすぐに私の心の中のすべての抑うつと困惑を晴らし、私は自分がまったく新しい生命に変わったかのように感じ、毎日大法の光の下で、この上ない殊勝さと幸せを感じました。

 世の中のすべてをすぐに見通し冷めた見方をして、多くの執着を放下しました。私は二度と同修とポストの上下を争わず、また運命の不公平に文句を言わず、生活と仕事の中の困難に対してすべて笑顔で相対することができ、苦しみを楽しみと考えることができるようになりました。また法輪功は私の知恵を開き、私の心を開いてくださいました。以前は手を焼くだろうと思っていた難題を、現在(訳注:2020年5月)は簡単に処理できるようになり、さらに往々にして半分の労力で2倍の効果を得ることができました。

 不思議なことに、私が二度と自分の損得に極力構わなくなった時、知らず知らずのうちに多くのことがみな変わり、仕事の環境が緩和され、効率が高まり、同僚との間の緊張状態が和気あいあいとした雰囲気に変わりました。少ししてから、ヘッドハンターからの推薦で、私はさらに良い仕事を見つけ、給料が2倍にアップしました。

 このすべては、私が法輪大法を修煉した後に起こった大きな変化であり、慈悲深い師父は弟子のために改めて人生の修煉の道を按排してくださいました。大法は私の心を変え、また私の人生を変えてくれました。真・善・忍に同化した後、私は幸せで楽観的な法輪功の一粒子になりました。

 弟子は必ず師父の教えに従い大法の中で、無私無我で他人を優先し自分を後にする一つの生命を精錬しなければなりません。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/19/406309.html)
 
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