2020年、迫害により危篤に陥った学習者の一部実例(一)
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 【明慧日本2020年11月5日】(中国=明慧記者)明慧ネットの報道によると、今年1月から9月までの間、十数人の法輪功学習者(以下、学習者)が、中国共産党(以下、中共)の刑務所、留置場、派出所で迫害され死亡した。本記事では、最近、明慧ネットで報道された、迫害により危篤状態に陥った学習者の一部の典型的な事例を収集している。

 一、刑務所で迫害を受けた実例

 1、唐山市の頼志強さん 冀東刑務所で酷く迫害され危篤

 河北省唐山市の頼志強さん(50代)は、河北冀東刑務所で3年以上にわたり厳しく取り扱われ、酷く迫害されたために、2019年から脳血栓の症状が現われた。現在、頼さんは寝たきり状態に陥り、全身が動かず、胃にまで挿し込まれた灌食用の管は長期間挿入されたままである。水が供給されないために、唇はバリバリに乾燥している。たまに、監視人がちょっとタオルを絞って数滴の水を口に入れると、頼さんの口は動くが話はできず、その際に涙を流したという。

 家族は何度も面会を要求したが、刑務所側にすべて断わられた。1月の中旬ごろ、頼さんの妻がやっと夫に面会できたが、担ぎ出された頼さんは、全身がほとんど動かない状態で、対面した妻の泣く姿に何の表情もなく、知らない人を見ているようであった。

 頼さんは唐山市の協和病院に送られて1カ月以上「治療」を受けた後、9月9日に刑務所に戻された。「治療」の間、頼さんはずっと重い足かせを付けられていた。

'中共酷刑示意图:手铐脚镣'

拷問のイメージ図:手錠と足かせを付けられる

 家族は頼さんが重症のため仮保釈を求めた時、刑務所側は「司法局が許可しないのだ、そこで話し合いなさい」と言った。家族は司法局を訪ねたが、中に入ることさえできなかった。

 2、懲役11年の吉林省の劉慶さん 刑務所で迫害され危篤

 吉林省扶余市の劉慶さんは2019年8月15日、現地の警官らにより連行されて留置場に送り込まれた。そこで酷く殴打されて負傷し、自立生活ができなくなったにもかかわらず、わずか12日後、懲役11年の実刑判決を言い渡された。同年9月23日、劉さんは吉林省第二刑務所に収監され、現在、命の危険に晒されている。

 劉さんは留置場に送り込まれた翌日、留置場の所長と趙という警官に酷く殴打され、腰と肋骨に重症を負い、腰を真っすぐ伸ばせなくなり、自立生活ができなくなった。

酷刑演示:暴打

拷問の再現:暴力を振るわれる

 劉さんは家族の大黒柱であり、娘は高校に入ったばかりだった。劉さんへの迫害は、家族に経済的にも精神的にも大きなダメージを与えた。

 3、福建省の張晶さん 福清刑務所で迫害により危篤

 福建省福州市の張晶さん(46)は10月、福清刑務所で迫害を受けて危篤に陥った。刑務所側は張さんの母親に電話をかけ、張さんが命の危険にさらされていることを伝え、母親に責任承諾書にサインをするよう要求した。母親は悲しみ憤り「刑務所に収容されたときは、息子は健康だったのに、あなた達が迫害してこのようになった。あなた達が責任を取るべきで、家族に責任はなく、サインしません」と言った。

 張さんは、2018年12月13日に懲役5年6カ月の実刑判決を宣告され、福清刑務所に拘禁された。2019年6月から「攻堅隊」に入れられ、洗脳による迫害を受け、何度も危篤に陥った。 

 2019年9月、張さんは断食して迫害に抵抗したため、体重が70キロから40キロにまで激減し、極めて衰弱して寝たきりになった。その後、張さんはずっと福州建新病院(刑務所病院)で、1年あまり強制灌食を受けた。

 張さんは福州市台江区三保に在住し、家庭では親孝行をし、社会の中では人に優しく、誠実で善良な男性として周りの人達に認められている。

 4、広東省の黄華傑さん 刑務所で拷問され重傷

 広東省掲陽市の黄華傑さんは広東省四会刑務所に拘禁された後、警官に指図された受刑者に殴打されて、口や鼻から血が出た。受刑者らは黄さんが「法輪大法は素晴らしい」と叫ばないように、黄さんの頭を下に向け、足を上に上げ、逆立ちの状態にして頭を地面にぶつけた。そのため、黄さんは重傷を負い、病院に運ばれた。

酷刑演示:撞头

拷問の再現:頭をぶつけられる

 黄さんは掲陽市掲東県の国土局建設用地部門の責任者だったが、9月20日、広東省人事庁と監察庁に共同で通達文を発表され公職を解雇された。その後、黄さんは何回も榕城区公安局に迫害を加えられた。1月15日、黄さんは掲東県公安局の警官に連行され三水労働教養所に送られた。

 2003年4月17日朝、黄さんは天安門広場で「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため、掲陽市に送還され掲陽市第一留置場に拘禁された。4月30日、新しくできた掲陽市留置場に移送され、懲役6年の実刑判決を宣告された。

 2004年11月、黄さんは梅州市梅州刑務所に収容された。刑務所で黄さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため、5年間刑務所の「厳管隊」に入れられ、あとの4年間独房に拘禁された。そこで黄さんは猛打され、食事に毒を投入され、野蛮な灌食、強制的な採血、強制的な注射、薬を飲まされ、吊るし上げられ、電気ショック、長時間睡眠を取らせないなどの拷問を加えられた。最もひどいのは、頭を壁にぶつけられた黄さんが、ヤミ診療所に運ばれ頭を8針縫ったことであった。

 2016年11月1日、黄さんは掲陽榕城区裁判所で不当に開廷され、数時間にわたる裁判が行われた。法廷で弁護士は法律に基づき、明確に説明し、黄さんの無罪答弁をし、その場にいる皆が感動した。しかし、最終的に黄さんは懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 5、広東省の医師・林介平さん 省女子刑務所で昏睡状態

 林介平さん(62)の家族は2020年7月19日、広東女子刑務所からの電話を受け、林さんが電解質異常になり、低カリウム、低ナトリウム血症で昏睡状態にあると告げられた。家族は重病のための一時出所を求めている。

 2018年3月1日、林さんは懲役4年6カ月の実刑判決を下された。同年8月13日、林さんは広東省女子刑務所に拘禁された。その後、林さんの足を骨折した。それについて、刑務所側は「歩き過ぎた」と説明した。

 林さんは広東省掲陽市の開業医で、1996年から法輪功を学び始め、慢性疾患が治ったうえ、前夫の子供の養育費の不払いも気にしなくなり、穏やかな気持ちで2人の子供を育て、心身ともに健康であった。林さんは村で評判がとても良く、良心的な医師と言われていた。

 中共が法輪功への迫害を開始した後に、林さんは上京し法輪功の無実を訴えたため、掲陽市の公安に拘禁され、6000元(約9万6千円)の罰金を科された。その後、さらに市の戸籍を取り消され、2人の子供と一緒に農村に追いやられ、苦難に満ちた日々を過ごした。2000年6月25日、林さんは懲役4年の不当な判決を下され、広東省女子刑務所に拘禁された。その間、手錠をかけられたまま、毎日朝から深夜まで重労働をさせられた。2003年、林さんは刑務所で、また壁に向かって座らされた。酷暑の中で立つ姿勢を強制された林さんは、両足が腫れ、皮膚もただれて、我慢できないほどの苦痛だった。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/30/414427.html)
 
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