輪廻転生の外へ
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年11月17日】私は2回ほど夢を見ました。私は夢の中で2人の歴史上の人物に生まれ変わったようでした。私は歴史の勉強が得意ではなかったので、ネットで夢中になって2人のことについて調べました。その後の何日間かは不本意ながら妄想していました。よく考えたら、これらのことに対して、認識をハッキリとした方が良いと思いました。

 知恵と勇気、正義と勇敢、成すところがあるなど、この2人の人格にはいつも自分が好きで、憧れを持っていました。これはとても強い執着であると私は認識しました。現実でろくに満足を得られないとき、時空を超えて幻想的な満足を求めて、自分を慰めようとし惨めでした。

 輪廻は確かに存在しています。輪廻のことを知っておけば、自分の修煉には一定の正面意義があります。しかし、もし上手く把握できず、夢中になりすぎると、邪悪に隙に乗じられ、執着が拡大されてしまい、それが干渉になります。ある同修が自分の輪廻の中で、某異性同修との関係性が分かったあと、その同修と親しくなり、情が厚くなりました。もう一人の同修は妻との前世の因縁関係を知ると、色々な悩みを抱え込んでしまいました。大法弟子がもし執着心を持つと、見た輪廻転生も偽物かもしれません。邪悪は一種の仮想世界を作ってしまい、すなわち幻想です。または輪廻転生中の執着心と関わる場面をわざと見せつけて、その隙に執着がどんどん拡大されます。それは天目が開く状態の修煉や閉じた状態の修煉も関係ありません。例えば、欲望への執着、憎しみへの執着、幸福への執着、恨みへの執着、富への執着、能力への執着、性格への執着、外見への執着、社会的地位への執着、名誉・功利・達成感への執着、自己への執着などが挙げられます。 だからこそ「輪廻転生」を見つめる正しい概念と明確な意識を持ち「輪廻転生」そのものから飛び出していくべきなのです。

 師父は説法で明白に説かれました。時には、執着しすぎると大法を後回しにしてしまいます。生々世々の輪廻は大法を待ち、大法と縁を結ぶためであって、同時に人間の栄光を創造しつつ、大法を伝える際に必要な文化を作っていきます。現在の社会には「役者」という職業があって、これもただ偶然ではない、よく考えると分かるはずです。実際、生々世々私たちは生涯にわたって俳優であり、どんな役でも、本当の自分ではありません。我々が暮らしている地球は舞台や劇場であり、人間自体と人類社会のすべては道具であります。どんな役割になっても、大したことはない、誰もがこのように歩んできました。ただ、自我の世界に陥ると、自分が演じるキャラを重くみて、天狗になりがちです。庶民も演じたことがあるのに、なぜ教訓を覚えないのでしょうか? それは執着があるからです。こう見ると、人が転生の際に「孟おばさんのスープ」(記憶を無くすための飲み物)を飲んで、過去を忘れる必要が本当にあります。

 俗世の栄光が本当の栄光ではない、未練する価値もないのです。神様の目には「情の中に乾坤を舞う」 [1]。「地面で泥まみれに遊んでいるのです」 [2]。のようにしか写っていません。本当に大事にしなくてはならないのは、今日、大法弟子になって、師父と共に居られて、万古不遇の宇宙大法を得ることでした。黄金を手に入れたのに、レンガを欲しがることで、悟性が低すぎます。この貴重な機縁を大切にして、最終的にすべての衆生が師父と共に帰ることが、この世に来る私たちの真の目的なのです。

 師父は何度か、自分が異なる境界の中で転生したことを見せて下さいました。道家の姿や、菩薩の姿になることもありました。異なる宇宙空間では、我々も異なる姿になるでしょう。最終的に何になるのかは円満になるまでは知るすべもないのです。何かトラブルが起きたとき、歴史的な原因が分かれば、安心できそうな感じですが、実際は要求なのです。まさに歴史を知っていれば、なんにも修めずに心性を向上できると思うのでしょうか? それに、何にもかにも見えてしまうと、悟る必要がなくなります。修煉は、悟性を求められています。悟性が向上し、心性が向上すれば、レベルアップすることができます。結局天目を閉じたままで修煉する人がほとんどになります。みんなが法に基づき、心性を修め、輪廻の因果関係を知っても知らなくても関係なく、上手に修めます。師父が説かれたように「上士は見てもよく、見なくてもよく、悟りによって圓満成就します」 [3]。そのため、輪廻転生に執着する必要はありません。

 個人的な意見ですが、妥当ではないところがあれば、ご指摘ください。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『ニュージーランド法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「何のために見えないのか」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/2/414524.html)
 
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