新型コロナウイルス死亡率:青い州は赤い州の2~3倍
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文/李済、顔明

 【明慧日本2020年11月29日】米国の大統領選のデータと新型コロナウイルスの死亡者数を比較してみると、青い州(民主党を支持する傾向がある州)の死亡率は、赤い州(共和党を支持する傾向がある州)の2~3倍であることが判明した。

 青い州の死亡率は赤い州の2~3倍

 データを収集した時期は、2020年1月22日~11月11日、および米国大統領選の期間中(2020年5月1日~11月11日)。グラフは以下の通りとなる。

図1:青い棒は青い州の平均死亡率、赤い棒は赤い州の平均死亡率を表す。各州の死亡率は、その州の総死亡人数を新型コロナウイルスの死亡人数で割って算出したもの。データの収集期間は2020年1月22日~11月11日。

図2:赤い線は赤い州の死亡率、青い線は青い州の死亡率を示す。各州の死亡率は、その州の新型コロナウイルス感染人数を死亡人数で割って算出したもの。データの収集期間は2020年5月1日~11月11日。

 上記の人数はCDC(疾病予防管理センター)のCOVID Data Trackerのデータである。これまでのところ、選挙で不正行為が発覚したためにアリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ネバダ州、ペンシルバニア州、ウィスコンシン州など6つの州は再集計や法的措置を取っているため、今回の統計に入れていない。

图3:

図3:エポックタイムズ(大紀元時報)が作成した、2020年米大統領選挙戦の色比率マップ

 赤い州は25州:

 アラバマ州、アラスカ州、アーカンソー州、フロリダ州、アイダホ州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、モンタナ州、ネブラスカ州、ノースカロライナ州、ノースダコタ州、オハイオ州、オクラホマ州、サウスカロライナ州、サウスダコタ州、テネシー州、テキサス州、ユタ州、ウェストバージニア州、ワイオミング州

 青い州は20州:

 カリフォルニア州、コロラド州、コネチカット州、デラウェア州、ワシントンDC、イリノイ州、メイン州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ニューハンプシャー州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、オレゴン州、ロードアイランド州、バーモント州、バージニア州、ワシントン州、ハワイ州。 (注:ニューヨーク州はニューヨーク市を除く)

 赤い州より青い州の死亡率が高いのは普遍的な現象

 青い州の平均死亡率が高いと言っても、すべての州が高いとは限らないのではないか。同様に赤い州の平均死亡率が低いと言っても、すべての州が低いとも限らないと思う人がいるかもしれない。では、下記の計算を見てみよう。死亡率の一番高い州と低い州を除外してから算出した全国の平均死亡率は2.11%であって、青い州は20州のうち死亡率が2.11%を上回ったのは10州(50%)あり、赤い州は25州のうち4州(16%)しかない。このことは、青い州の死亡率が赤い州に比べて高いというのは、個別のケースではなく普遍的な現象であることをはっきりと示している。

 高齢者の人口比率は、死亡率に影響していない

 新型コロナウイルスの死亡者に高齢者、合併症死亡者も含まれているため、これらの要素が死亡率の違いに影響するのではないかと思われるが、答えは「影響がない」。具体的な例を挙げると、アイオワ州は赤い州で65歳以上の人口比率は17.4%、ニュージャージー州は青い州で65歳以上の人口比率は16.5%となっており、両者はほぼ同じだが、アイオワ州の死亡率は1.1%で、ニュージャージー州は6.3%となっている。このことは、高齢者人口の比率は死亡率の違いに影響がないことを示している。また、州全体の人口が多いなどが原因で赤い州の感染者数は青い州より遥かに多いが、死者数の合計は青い州より少ないことも事実である。

 新型コロナウイルスにも政治的傾向があるのか

 なぜ赤い州と青い州の新型コロナウイルスの死亡率がこんなに違うのか。ウイルスにも政治的傾向があるのだろうか? 私の考えでは、新型コロナウイルスに政治的傾向を持たないが、正邪と善悪についてかなり高い識別力を持っていると言えよう。

  今回のアメリカの大統領選挙は政治の範囲を遥かに超えている。明慧ネット編集部は「原則と基点をはっきりと分かっていなければならない」という文章を掲載し、「今回のアメリカの選挙は、善と悪、神と魔の戦いです。トランプ氏は、伝統に回帰し、中共(中国共産党)を解体するために、神によって選ばれた人です。これに対して、もう一方の人はアメリカ、さらには全世界に中共の社会主義のものを広げようとしています」と指摘した。これは、新型コロナウイルスの死亡率と今回の選挙との間の相関関係を説明できるかもしれない。各州の有権者の選択が、上記の結果をもたらしたと言っても過言ではない。

 もちろん、選挙のずっと前に新型コロナウイルスに感染して死亡した人も多くいるが、本文は、ウイルスと選挙の直接的な関係を探るものではなく、表面の現象を通して背後に存在する本質を探っているわけだ。そのような本質はすでにデータとグラフに提示されている。データとグラフに映っている現象を見て、正邪と善悪をはっきり分別して正しい選択をすれば、コロナウイルスに害されないことも可能ではないだろうか。

 トランプ大統領のウイルス対策は効果的なもので、共産主義撲滅がカギ

 周知のように、2020年1月に新型コロナウイルスが中国で発生して、現在も世界中に広がっている中、トランプ大統領はワクチンに頼らず(大統領選までワクチンの開発は成功していない)、マスクやソーシャルディステンスにも頼らず(トランプ大統領の選挙運動のほとんどは伝統的な、人と人が接触する方法で行われていた。ホワイトハウスの毎日の感染状況報告もネットミーティングではなく伝統的な会議で行われている)、アメリカで有効的に新型コロナウイルスを抑制した。トランプの「秘密武器」は何だろうか。中国共産党と対抗して共産主義を駆逐するという一連の正義的な行動ではないか? そうだとすれば、トランプ大統領を支持する赤い州に正義の味方になった有権者が多いため、コロナ禍の中で死亡率が低くなっているのも納得できる。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/17/415164.html)
 
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