文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年1月23日】(前文に続く)
三、自分の小さな店で真相を伝える
面と向かって真相を伝えることに、私はいつもずっとうまくできておらず、心の中でとても焦っていました。もしかすると師父が見ておられたのか、私を少し押してくださいました。
2018年9月、私は小さな朝食ショップを開きました。店に同修2人が来て、2人ともとても真相を伝えるのがうまく、その中の一人はほとんど誰とでも話ができ、真相を伝え、三退を勧めることができ、もう一人は何年も前から真相を伝え始め、経験豊富でした。私はとても喜び、私に真相の伝え方を教えてくれる人がいると、とても喜びました。
ある日、同修たちが店の中で顧客に真相を伝えているとき、内心にある懸念がよぎりました。続いて「店の中で真相を伝えることは、コミュニティーや警察署も含めて自分が法輪功修煉者(以下、修煉者)であることをすべての人に暴露していることに等しい」というマイナス思考がやって来ました。私はこの市場にやってきたばかりで慣れておらす、多くの人は私をまだ知りませんでした。市場の競争は激しく、人の心が純朴でなく、万一この市場で真相を知らない人が私を通報したらどうなるでしょうか? 考えているうちに、恐れる心が生まれました。
しかし私が明確にしていることの一つは「私は絶対に同修が真相を伝えることを阻止することはせず、衆生が救われることを邪魔しない」ということでした。私は師父の「人間の執着と、法を実証し衆生を救い済度することを妨害する観念はみな、取り除かなければならないものです。神の道を歩んでいる修煉者にとって、これら常人の心の執着を取り除き、これらの観念を変えることはそれほど難しいことなのでしょうか? もし修煉者がこれをも取り除きたくなければ、修煉者としての現れはどういうものなのでしょうか?」[4]という法を思い出しました。
私は黙って正念を発し、自分のマイナス思考を除去し、同修が店の中で真相を伝えることを妨げないだけでなく、さらに同修たちが衆生を救い済度するために便利な条件を提供すべきでした。自分自身が衆生を救い済度することを妨害する観念を取り除き、大法を実証する道を歩まなければなりませんでした。師父は「真相を伝え、衆生を救い、これはすなわちあなたが行うべきことです。これ以外に、あなたが行うべきことはなく」[5]と説かれました。
私は自分の小さな店にカバーをかけ(訳注:中共から見えないようにすること)、衆生を救い済度することを妨害するすべての迫害要因を阻止してくださるよう師父にお願いしました。私は行うべきことを行わなければならず、小さな店を衆生が救われるための場所にしなければなりませんでした。
同修から、私は多くのことを学び、口を開かないこと、話さないこと、恐れる心などのさまざまな障害を乗り越えました。だんだんと、毎日1人、2人と真相を伝え三退させることができるようになりました。私たちの小さな店に来た顧客に、時間がある限り、真相を伝え、三退を勧めました。店は本当に衆生を救い済度するための場所になりました。
ある清掃作業員は私たちの店の常連客でした。その作業員に真相を伝え始めた時、聞かないばかりでなく、私たちを脅迫し「ふざけるな! これで、もしあんたたちを通報したら、あんたたちはみんな捕まるぞ!」と言いました。私たちはその作業員のことをあきらめず、継続して機会を見つけ、異なった角度からその作業員に真相を伝え、その作業員の心を開きました。その後その作業員は三退しただけでなく、真相を伝える時、私たちが伝えるのを助け、この生命は本当に救われました。
ある時私たち3人はまた協力しながら真相を伝え、お互いに補い合うと効果はさらに良くなりました。店の向かいは饅頭を売る若い夫婦で、夫の方に何度も真相を伝えましたが、いつも三退せず、言い逃れをしていました。ある時、私は単独で夫の方に真相を伝えると脱党しました。また妻の方も三退させる計画を立て、私たちがこのように考えたのは、師父が按排してくださったからでした。その日、妻の方は早くから私たちの店に来て朝食を食べ、店の中は妻が一人でした。私たち3人はお互いを見て、微笑みました。しかし想像したほど簡単ではなく、同修2人が順番にたくさんの真相を伝え、あらゆる面からほとんど伝え、さらに妻の方に「人海茫々たりて遇ひ難し 偶然の遇いに微笑むも縁によるもの 心を静めて真相を聞こう この言のためにあなたは千年も待った 難を救う大法はすでに伝わり 一言一句の天機は、真言である」[6]という師父の詩を暗唱しました。しかし妻はまだためらっていました。
始めた時、私はそばにいて仕事をしながら、正念を発していました。その後に妻がどうしても三退しないのを見て、この生命に対して不安を感じ「この生命がもし脱退しなければ、本当に残念です、彼女は必ず三退できる」と慈悲の心が自然に浮かびました。
私は妻の方のテーブルのそばまで歩いて行き、はっきりと「奥さん! ご存じですか? 中国ではすでに3億3000万人(訳注:2020年11月現在)が脱党し共青団と少年先鋒隊から脱退しました。言い換えれば、奥さんのそばにいる4人のうちの1人が三退して平安を保つことを選択しました。この中には労働者や農民だけでなく、さらに医者、弁護士、上流階級の知識人、さらには党、政府、軍の役人さえいます。遼寧省の司法局長の李広生さんは実名で脱党し、上級外交官の陳用林さんも実名で脱党しました。皆中共の終末を見て、大きな建て物(訳注:中共)が崩壊しそうなのを見て、誰もが共産党の副葬品になり、スケープゴートにはなりたくありません。奥さん! 今日は代金は要りません、ただ奥さんの平安を求め、大惨事が来た時、私たちは平安を保ちます」と言いました。妻の方は幸せそうに笑い「あなたがそう言うのなら、私は本当に自分の平安を保たなければなりません! 私はやはり党員ですから(訳注:党員だからこそ三退しなければならない)」と言いました。
また一つの生命が救われ、妻の方が帰った後、私たち3人はみなとても感動し幸せな気持ちになりました。私たちは皆全体で協力する力を目にしました。
最後に師父の説法の一節を記し、同修の皆さんと励まし合いたいと思います。「更に、偶然に出会った人、生活の中や仕事の中で出会った人に皆さんは真相を伝えなければなりません。この世ですれ違って、話ができなかった人にも慈悲を与えなければなりません。済度されるべき人、更に縁のある人を失わないでください。実は多くの大法弟子が真相を伝えるときに、『今真相を伝えに行く』と言って、まるで今は真相を伝えに行くようですが、普段は真相を伝えていないかのようです。衆生を救い済度することは皆さんの現在の生活の中の全ての出来事に含まれています。もし皆さんがみなその重要性を認識し、はっきりと認識することができれば、更に多くの衆生を救い済度することができるかもしれません」[7]
(完)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年ワシントンDC法会での説法」
[3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「法を正す中で必要なのは正念であり、人心ではない」
[4] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「最後になればなるほど、精進すべき」
[5] 李洪志師父の経文:『二〇一五年ニューヨーク法会での説法』
[6] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「縁を話す」
[7] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
(明慧ネット第17回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)