身は世間の中にいるが、心は外にいる
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――師父の『台湾法会へ』から悟ったこと

文/ニューヨークの大法弟子 雨竹

 【明慧日本2021年2月2日】11月中旬以来、私はずっとフェイスブックでアメリカ大統領選の不正とトランプ陣営の弁護士団の記者会見の最新情報をシェアしています。正邪の大戦の中で、ソーシャルメディアで繋がっている人々に少しでも早く真相を見てほしいという緊張感を持っていました。同時に、自分の身の回りで沈黙している大勢の人に希望を失ってほしくないので、彼らを励ましたいと思っていました。多くの人は冷たい態度だったり、主流メディアの報道を信じたり、彼らの観念に合わない声を聞きたくないので、想定した結果に達しませんでした。この過程の中で私にも闘争心や、人を説得しようとする心や自分自身を実証しようとする心も生じました。多くのアメリカ人にとっては、アメリカ大統領選はすでに過ぎたので、結果もすでに決まっていると思われています。これらのことに対して私は非常に困惑し、衆生がデマに騙されたことに困っていました。

 師父の新経文『台湾法会へ』の中で「真相を伝える際、自分を常人と混同しないよう、自分の立ち位置を正しく決めるべきです。こうしてはじめて、巻き込まれることなく、より良く行うことができます」と説かれました。この説法を何回も繰り返して読みました。師父が自分の問題に回答してくださっているように感じました。しかし、師父がおっしゃったのは一体どういう意味でしょうか。

 少し時間が経つと、師父が非凡な状態との境界を説かれているではないかと悟りました。もし私が常人のような激動と不満を持っているのなら、うまく把握できず常人のように政治闘争や抗議になってしまうかもしれません。正義を持っていますが、善と慈悲が足りないため、世の人には影響を与えられないし、彼らを呼び起こせないし、人を救い済度することもできません。しかし、もしここで沈黙し、問題を見て見ぬふりをしているなら、心性の問題に関わります。どうすればうまくバランスをとれるかずっと考えていました。

 師父は私の心の中の疑問を見て、学法の時に異なる説法の中で説かれた副元神に関する法に注目させてくださいました。師父が『轉法輪』の中で「人間の副元神は多くの場合、主元神より次元が高く」[2]、『各地での説法八』「二○○七年ニューヨーク法会での説法」の中で、「副元神は三界の中にいませんが、三界の範囲にはいます。私はこの机の範囲内に立っていますが、机の中に入っていないと同じで、だから人間の副元神は修煉して成就し、天に戻ることができます」[3]と説かれました。

 副元神が三界の中にいないのは、つまり三界の中の物質で構成された生命ではなく、高次元の物質で構成された生命だと悟りました。大法修煉者として、私達は「五行に居ず、三界を出る」[2]べきであるため、自分も「俗世に居ながらも、念はこの世にありません」[4]ようにしなければなりません。選挙の状況を把握する必要もあるし、自分自身の情報源を封鎖するのではなく、メディアの同修が工夫して整理した選挙に関する情報で真相を伝え衆生を救い済度するべきです。しかし常人の抗議と違い、常人の情に陥ったり動じられたりせず、良いニュースや悪いニュースに動じてはいけません。同時にこのチャンスを利用して、真相を伝える中で自分自身をきれいにし、自分の執着と情を最大限に取り除かなければなりません。常に自分自身に「何かのニュースや動画をシェアするときに、衆生の賛成や承認を求めるためではなく、自分の心をさらに純正に置くべきです。下手をすれば外界の反応や評論に妨害されやすくなります」と言い聞かせます。

 そのほか、発正念も重視しなければなりません。心を込めてしっかり発正念をした日は、自分が見たニュースは正義の陣営に有利なニュースが多く出るし、逆にしっかり発正念をしなかった日はトランプ陣営に不利なニュースが多く出ることに気づきました。もし私たち大法弟子たちが皆心を込めて頑張るのであれば、この過程の中で法の基準に満たしているのであれば、良い結果が出るのは当然でしょう。

 悟ることができても良く行えているという事にはなりません。私の状態は師父の要求からはるかに離れていると思いますが、これからさらによくできるよう自分自身に厳しく要求します。

 この文章を書いて、皆さんと共に頑張りたいと思います。個人の悟りで次元の限りがあるので、足りないところがあれば慈悲なるご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『台湾法会へ』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3] 李洪志師父の経文:『二〇〇七年ニューヨーク法会での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『各地での説法五』「二〇〇五年マンハッタン国際法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/12/11/416363.html)
 
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