表面的な正誤と実質的な正誤
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2025年4月10日】私がまだ不満の心、批判の心、他人を恨む心を持っているのを見て、師父はこれらの執着心を取り除くための機会を与えてくださいました。

 ある日、私は同修のAさんと会う場所と時間を決めていたのですが、約束の時間から25分経ってもAはさん来ませんでした。最初、私は「焦らないで、もしかしたら同修には何か事情があって、時間通りに来られないのかもしれない」と自分に言い聞かせましたが、しかし、心の中ではやはり焦ってしまいました。師父がおっしゃった「文句を言わず 善良を保つ」(『洪吟四』「神聖なる歌」)を思い出し、心は次第に落ち着き、待ち続けました。30分以上が過ぎ、「もう来ないじゃないか。帰ろう」と思い、電動自転車に乗って走ったとき、Aさんの声が聞こえました。「場所を間違えて、向こうで待っていたんです。ずっと来ないのを見て、ふと思い出して、約束の場所はこっちだと気づいて、急いで来ました」。私は「どうして忘れたのですか?  主意識が弱くてぼんやりしているのでしょう」と言いました。更に、心の中では不満が湧いてきました。「あなたがなぜこんなことになったのか、執着を深く掘り下げてみなければ。以前も時間が守れず、早く来ることもあれば、遅れてくることもあり、時々時間を間違えたりして、頭がはっきりしておらず、真剣ではなく、責任感もない」。私たちが用事を終えて別れ際、Aさんは「今日はごめんね。長く待たせてしまって」と言いました。私は「『ごめんね』だけで終わるのですか?」と反問しました。心の中で腹が立ち、非難と不満が止まらず、すべて彼女のせいだと思っていました。

 Aさんと別れた後、私は「さっきまで師父の法『文句を言わず 善良を保つ』を念じていたのに、どうしてすぐに忘れてしまったのか?」と悔しかったのです。それは、私の空間場の範囲内、心の奥深くにまだこれらの悪しき物や良くない要素が残っていて、それを完全に掃除しきれていなかったからです。つまり、心と言葉が一致せず、修煉がしっかりしていなくて、表面だけを修煉していたに過ぎず、実質的な心性は基準に達していなかったのです。だからこそ、これらの良くないものが出てきて妨害しているのです。師父はそれらを暴露し、私にそれらを見極めて、消し去り、修正するように促してくださっています。これが師父の深い配慮による段取りです。

 家に帰って同修の交流文章を聞きました。同修の間でトラブルが発生し、師父の法を思い起こしました。「相手に口答えをしたら、実は私に口答えをしたことになります」(「マンハッタン説法」)これを聞いて、私はすぐに理解しました。そうです、師父は私を向上させるために同修を手配してくださったのです。以前の何度かは悟ることができず、人間の理屈で測り、すべて同修が悪いと思っていました。だから関門をうまく乗り越えることができず、心性を高めることができませんでした。私が彼女に口答えすることは、師父に口答えするのと同じではないでしょうか? 同修を不満に思うことは、師父を不満に思うことと同じではないでしょうか? どれほど大きな罪でしょうか! しかし、師父は私のような愚鈍な弟子を責めず、何度も機会を与えてくださいます。これは師父が再び私に按配してくださった機会です。どうして師父に何度も何度も心配をおかけすることができるでしょうか。

 Aさんに再び会った時、私は心から彼女に謝罪しました。彼女は「本来は私が悪かったのに、あなたが私に謝罪するなんて」と言いました。なんと素晴らしい同修でしょう! 私が何度も彼女に文句を言っても、彼女は決して怒らず、言い訳もしませんでした。私は本当にひどいことをしました。とても後悔し、自責の念にかられました。私は悟りました。表面的な正誤は、人間のこの次元の理屈であり、実質的な正誤は、より高い次元の理、すなわち神の理、正の法理です。常人の次元から抜け出すためには、常人の理屈で測ることはできず、正の法理に従って修めることによってのみ、人間から抜け出し、神に向かうことができるのです。

 Aさんは、私の焦る心、短気な心、不満の心、非難の心、恨みの心、正誤を争う心、不親切な心などを取り除き、私がより高い次元へと向上するのを助けてくれていたのです。私が常人の理屈に固執して人に容赦せず、外に押し付け、外に探し、人に執着心を探させようとしていました。これは外に向かって修めることではないでしょうか? これは魔道に走ることではないでしょうか? 「申し訳ありません」と言うべきは私でした。このことを考えると、私は恥ずかしく、また申し訳なく思います。同修に申し訳なく、師父の苦心の済度にさらに申し訳なく思います。師父は弟子の向上に本当に心を尽くしてくださいました。

 師父に深く感謝申し上げます!

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/30/490305.html
 
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