内に向けて探し、善の心が顕れると境遇が変わる
■ 印刷版
 

文/香港の学習者が口述、同修が整理

 【明慧日本2021年4月21日】

 尊敬する師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 私は80歳過ぎた香港の大法弟子で、1997年に法輪大法の修煉を始めました。修煉する前、私は病気だらけで、全身の関節が痛くてとても辛かったのです。病気治療と健康維持のため、80年代に、私はいろんな気功を試しましたが、あまり効果が得られませんでした。当時、金儲けの気功師が多く、気功は佛や菩薩が住む清浄なところではないと思いました。

 私と夫は共に読書が好きで、ある日、本屋で1冊の『法輪功』を買ってきました。家に帰って夫は本を読み始め、私は少し離れた所で自分の事をしていました。しばらく本を読んでいた夫は立ち上がって、本の中の動作を真似ながら練習しました。不思議なことに、私は強いエネルギーで身体が後ろへ押されたように感じました。私は驚いて、「どうしてこんなに力があるのか?」と不思議に思いました。そのことがきっかけで、私と夫は一緒に法輪大法を修煉することになりました。

 現在、私は香港の銅鑼湾の真相拠点で、法輪功迫害の実態を伝え人々を救っていますが、すでに10年になりました。衆生を救う過程で、私たちのすべての念と考えはとても大事であると分かってきました。中国共産党(以下、中共)が法輪功を弾圧する専門組織である「610弁公室」の香港機構の青関会の悪人の前でも、警官の前でも、善の心が顕れると、境遇がすぐに変わってきます。ここで、私は自分の体験談を通して、皆さんとお互いに励まし合いたいと思います。

 真相拠点で、私たちは中共の臓器狩りを暴露する横断幕と看板を掲げます。ある人は「看板の写真が怖くて、見ることができない」と言い、看板の前で大騒ぎしていました。私はすぐに駆け寄り、その人に「あなたはとても善良な人なので、中共によるこのような邪悪な事を見られないのです」と言いました。すると、その人は静かになりました。しかし、しばらくして、また騒ぎ始めました。私は内に向けて探すと、自分の心が純粋ではないことが見つかりました。先ほどの話には、その人を救おうとするよりも、相手を落ち着かせて騒ぎを鎮めようとする気持ちがあったのです。当時、その人は興奮状態で、私はゆっくりと法輪功迫害の実態を伝えることはできませんでした。その時、私は師父のお言葉の「あなたの善を守って」[1] を思い出しました。私はその人に「あなたの善を守って」と言うと、その人は私を見て、何も言わずに去りました。

 その人が離れてから、私は内に向けて自分を探しました。往々にして、真相拠点に来て妨害する人や、特に大法に反対する話をする人に腹がたっていました。笑顔を見せ、迫害の実態を伝えていても心の中では反感を抱き、相手を対立の立場に立たせました。人を救う心が純粋でないため、良い効果が得られないと気づきました。実は、この人たちの言動は私の心に向かってきたものなので、私は慈悲を持って対応すべきでした。

 ある時、香港食物環境衛生署の人が真相拠点にやって来て、理由を付けて妨害し、私たちの看板を奪おうとしました。私は1人で相手の3人から取り戻そうと必死になり、「とにかく、あなた達の思うようにはさせない」と思いました。結局、彼らは警察に通報し、私を警察署に連れて行きました。

 警察署で、1人の警官は私の取り調べを記録していました。私は絶対に協力しないと「法輪大法は正法です」と言いました。その警官は私の言った通りに書いていましたが、突然「正法の『正』はどう書きますか?」と私に聞きました。私はちょっといぶかって、「『正』も書けないのに、どのように正しくなりますか?」と揶揄しました。

 私はその警官の事を何年も笑いましたが、その後、やっと自分こそ正しくなかったと気づきました。当時、私の心には善がなく、慈悲をもって対応しなかったので、警官に「正」の書き方を聞かれたのです。

 当時、私は警官らと膠着状態になり、警察は私に500香港ドルの保証金を払わせ、家に帰らせました。しかし、未解決のため、警察署に行って報告する必要があり、私は合わせて5回も警察署に足を運びました。実は、5回とも、私に内に向けて自分の問題を探すようにとヒントを与えていたのに、それが分かっていませんでした。

 ある日、警察署に行くと、1人の女性警官が私に10本の指の指紋をとると要求しましたが、私は拒否しました。私は夜遅くまで粘り、最後、眠くなった女性警官は私に協力して欲しいと何度も言いました。その後のある日、この女性警官は私たちの真相拠点を通りかかった時に私を見かけ、わざわざ私の所に来て話しかけてくれました。彼女は私に「あなたは善であるべきです」と言いました。私はびっくりしました。これは師父が彼女を通じて、私に善の心を持つべきだと教えてくださったと悟りました。「私の善は表面にとどまるだけで、心の奥までには届いていなった」と思いました。

 次回警察署に行くと、別の女性警官からまた指紋を採集すると言われました。その警官を見て、最初から反感を抱きましたが、ふと「このように対応してはいけない、慈悲をもって、善の心で接するべきだ」と思うようになりました。このように考えると、不思議なことに、その女性警官は私に向けてニコッと笑い、指紋を採集することもなく、この事件をすべて終了することになりました。

 それからしばらくして、警察署に行って看板を受取るように通知が届きました。看板を取り戻す際、私に得意な気持ちが生じ、それは修煉の漏れなので、警官は良い顔をしてくれませんでした。

 この出来事を通じて、真相拠点で人を救う過程の中で、人心をもってわれわれが直面したことを見てはいけない、正念を持つべきだと分かってきました。

 師父は「修煉の中で、皆さんは良いことに出会っても、良くないことに遭っても、すべて良いことです。なぜならば、それらは皆さんが修煉しているからこそ、現れたことだからです」[2]と語られました。

 真相拠点へと看板を運ぶことも修煉の状態が現れます。私が看板を運ぶ時にエレベーターが停電することがよくあります。停電に遇う度に「またか」とイライラし、看板を階段から運ぶのがとても大変に思いました。しかし、その後、私は自分の観念を変え、苦に耐えることは良い事で、エレベーターが使えないことは苦しみをなめることなので、感謝すべきだと思うようになりました。すると、看板を運ぶことがすぐに楽になりました。

 その後も警官らは時々真相拠点に来て、私の身分証明書を記録したりしました。私はその機会を利用して、警官らに法輪功迫害の実態を伝えました。時間がない時には、警官らに「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」を覚えるように伝えました。時には、「私は中立的な立場です。あなた達法輪功の味方でもないし、ほかの誰かの味方でもありません」と言う警官もいます。そんな時、私は「中立的な立場はありません。正の味方でなければ、必ず邪の味方になります。ですから、必ず正を選んでください」と言いました。

 現在、香港には「国安法」が出されていますが、私たちは依然として毎日真相拠点に「天は中共を滅す」の横断幕を掲げ、毎日のように法輪功迫害の実態を伝え、世の人々を救い済度しています。師父は慈悲の心で私たちを済度してくださり、私たちは衆生を目覚めさせる使命を果たさなければなりません。

 師父の詩『洪吟五』「羽を豊かにする」[3]

 羽を豊かにする

 臥龍は見えないのに、不思議な出来事がある

 山中に潜み、羽を豊かにする

 邪魔や乱鬼は、自ら得意気になるが

 一旦、臥龍が飛び上がれば、空を覆えるのだ

 現在、邪魔や乱鬼は、自ら得意気になっており、特に香港ではそのような状態になっています。師父は私たちに「羽を豊かにする」時間を与えてくださいました。これらの時間は非常に得難いので、私は内に向けて探し、修煉中の漏れを修めなければなりません。絶えずに内に向けて探し、自分のすべての念と考えを修めることができれば、私たちは将来羽ばたくことができます。

 以上は私の体得ですが、法に符合していない所はご指をお願いします。

 師父、ありがとうございます!

 同修の皆さん、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟四』「あなたの迷いを解き開く」
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「シカゴ法会へ」
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟五』「羽を豊かにする」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/15/423361.html)
 
関連文章