アメリカ人エンジニア中国語版『轉法輪』を読む日々
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 【明慧日本2021年5月11日】(明慧記者・伊蓮)スコット・チン(Scott Chinn)さんは、アメリカ人の法輪功学習者(以下、学習者)である。世界中の他の学習者と同様に、『轉法輪』を読むことは彼にとって毎日欠かせないことである。1999年から22年が経ち、スコットさんは最初の数年間英語版の『轉法輪』を読んでいたが、今では中国語版の『轉法輪』を毎日1時間読むようになった。その過程で、彼は健康な体、穏やかな心、そして幸せな笑顔を得た。

'图2:斯考特和他的儿子和女儿在一起(摄于2019年)'

スコットさんと息子と娘(2019年撮影)

 典型的な西洋人エリート

 1970年生まれのスコットさんは、大学で分子生物学を専攻した。 卒業後は、カリフォルニア大学バークレー校に入学し、分子生物学の博士号を取得した。 1990年代はコンピュータ業界が急成長していた時期で、スコットさんはソフトウェア開発を中心とするコンピュータ分野に転職した。

 大学時代のスコットさんは無神論を信じていたが、人生の究極の疑問(人はどこから来て、どこへ行くのか)について、始終答えを見つけることができなかった。その後、仏教やヒンズー教を試し、老子の『道德経』を読んだこともあるが、スコットさんはやはり心の中に苦しさや空しさを感じ、納得できなかった。

 法輪大法の修煉に入る

 1999年6月、中国人の同僚から法輪功を勧められ、スコットさんは『轉法輪』を読み始め、早速、ニューヨークのウェストチェスター地区にある煉功に通うようになった。スコットさんは毎日、早起きして朝の煉功に参加できたことは不思議なことだと思った。さらに彼を驚かせたのは、法輪大法の師父である李洪志先生の弟子は世界中に1億人以上いるということだった。

 スコットさんは以前、200人以上の弟子を持つ密宗の先生に従事していた。ある日、病気になったその先生は「自分が病気になったのは、弟子たちの業力を背負ったからだ」とスコットさんに教えたことがある。結局、その先生は亡くなった。ならば、1億人もの弟子に教える先生は、どれほど強大な力を持っているのだろうと考え、法輪大法を修煉し始め、すぐに他の修行をやめた。

 法輪功を習い始めた時から、スコットさんは『轉法輪』という本の力を感じた。当時、彼はまだ29歳の青年で、よく不安になったり怖くなったりして、特に嫉妬心が強かった。好きな女性が他の男性と一緒にいると、すぐに嫉妬してしまった。 その良くない心を正してくれたのが、まさに『轉法輪』という本だった。スコットさんは本を読むとすぐ、自分に何の問題があるのか、その問題が生じる原因が分かるので、その不足を修正すれば、やがて問題が解決した。このように『轉法輪』の導きのもと、彼は絶えず上へと向上していき、スコットさんはこれが修煉の過程だと言う。

 また、彼は生物学やコンピュータを研究していたが、李洪志先生が『轉法輪』で述べられている内容は、本当の科学だと感じたという。

 中国語を独学する

 法輪功を学んでから1カ月後、中国では法輪功への残酷な迫害が始まった。 2002年、法輪功の潔白を証明し、中国の人々に法輪功を理解してもらうために、スコットさんと世界中から集まった70人の西洋人学習者は北京に行き、天安門広場で平和的に陳情を行ったが、すぐに天安門の警官に連行され、近くの留置場で一晩拘束された。留置場で、横暴な態度で暴力を働いた中国の警官たちに、大法から恩恵を受けた話をした時、警官の誰もが英語が分からないことに気づいた。 翌日、彼らは中国から強制送還された。

 この出来事はスコットさんの一生忘れられない記憶となり、彼は中国語を学び、話せるようになることを誓った。そして、中国語を学ぶ苦難の道を歩み始めた。

 仕事があり、2人の幼い子供の面倒を見なければならないため、スコットさんは語学学校を通うことができず、空いた時間を使って勉強しなければならなかった。彼の教科書は、中国語の『轉法輪』であった。中国語で流暢に読むために、スコットさんは三つの中国語の学法グループに参加し、緊張、恐怖、恥ずかしさ、失望などの苦しい試練を経て、ようやく中国語で『轉法輪』を流暢に読めるようになった。

 中国版『轉法輪』を読んで現れた奇跡

 スコットさんは同年代の人たちと比べてとても若い。40代や50代を過ぎたアメリカ人の多くは、太ってお腹が出ているのが通常である。 ところがスコットさんは体格が良く活力に満ちている。現在、50代の彼は、龍舞いチームの先頭リーダーを務めており、20代や30代の若者たちに負けない運動能力と対応力を持っている。また、22年の修煉の中で、スコットさんは一度も病気になったことがなく、会社を休んだこともなかった。

'图3:斯考特参加纽约市中国城游行,担任西人舞龙队的龙头手(摄于2017年)'

龍舞いチームの先頭リーダーを務めるスコットさん

 2015年から2020年のコロナ感染症が発生するまで、スコットさんは毎日、ニューヨークのロックフェラーセンターに行き、中国人観光客に法輪功迫害の実態を伝え、自らの体験を語った。彼は中国語で観光客とコミュニケーションをとることができ、2002年に天安門で陳情したときに立てた誓いを実現した。

 おわりに

 スコットさんは、「法輪大法は、私を導き人生の幸せを見つけた灯台です。この世界にどれほどの暗黒があっても、大法の光はずっと私の人生を照らし、世間の乱れから私を解放し、幸せと穏やかさをもたらしました。私にとって、大法は無限の知恵の源でもあり、人生や宇宙に対する困惑を解かしただけでなく、人生においてすべてを高め、困難に立ち向かう方法を教えて下さったのです」と語った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/4/28/423783.html)
 
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