ドイツの新しい学習者の修煉体験
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文/ドイツの大法弟子

 【明慧日本2021年8月2日】私は子どもの頃から性格がおとなしく、欲しがる物も少なく、敏感で気弱でした。他の子供たちは人形やおもちゃのために喧嘩をしますが、私は争ったり、戦ったりすることが嫌で、石や花、それに自分しか見えないものと話をしたり、1人で静かな所で遊ぶのが好きでした。そのため、他の人との相性があまり良くないと思っていました。

 思春期に入ると、「仲間入り」のプレッシャーも高まり、他の人と同じようになりたいという気持ちがありました。私は露出度の高い服を着て、酒を飲み、異性と接触するなど、社会に適応するのに何年もかかりました。さまざまなことに執着するようになり、自分自身を制御することができなくなりました。学校での成績も悪くなり、いろいろと良くないことをしてしまい、両親を失望させました。

 しかし、私の心の中ではいつも「私がしたことは間違っている」という声が聞こえるように感じました。今になって、私は、誰もが佛性を持っており、心の深い所では善悪がわかっていると思っています。しかし、当時の私は佛性に従うのではなく、魔性を放任し、やりたい放題でした。皆がそうだったので、それが間違いだとは思いませんでした。

 そのまま数年が経ちました。私の心は汚れ、当初の純粋な自分とはほど遠いものでした。心の中のその声は、私を正しい道に導こうとしますが、「みんながやっていることは間違っていない」という現代的な観念が私を阻んでいきました。

 23歳になった頃、ある日、私は元々の自分を思い出しました。今の私は、いわゆる現代的になりましたが、実のところ、楽しいと感じていません。本当の自分を失ったことに気付いた私は、本来の自分を探そうと決意しました。それ以降、私はたくさんの悪い習慣や良くないものを捨てるようになりました。

 私は良い母親になり、両親を幸せにしたいと思うようになりました。私は自分の意志に反する他の男性との性的行為をやめ、酒もできるだけ飲まず、他人のことを先に考えるようになり、新たな人生を築こうと努力しました。しかし、なぜか、正しい道を歩もうとすると、大変な苦しみを伴いました。当時それがよく分かりませんでしたが、修煉してから、それは自分が無知の中でたくさんの業力を作ったため、このような苦しみに耐えて業力を返していると分かりました。

 私の母は伝統的なセラピストであり、漢方を学んだことがあります。母を通して、私は佛教の理論に興味を持つようになり、より良い人になりたいと思っていました。

 私の生活は正常な軌道に乗り、精神状態が向上したのを感じました。しかし、それがある程度で止まり、数年経っても変わりませんでした。今考えてみると、私は自分の執着心を見つけることができず、それらは良くないものだと気づかなかったのです。

 修煉の初め頃

 ある日、私は古くからの友人に連絡を取り、精神面や信仰について話しました。友人は「法輪大法を修煉している」と私に言い、その後、1冊の『轉法輪』を送ってくれました。数ページ読んで脇に置き、ほぼ1年過ぎました。

 ドイツでは、「師父」の概念はなじみがなく、私は「誰にもついて行きたくない、自分で悟りたい」と思っていました。なんと幼稚な考えでしょう。将来、師父にどれほど感謝するか、当時の私には知るよしもありませんでした。

 1年後、何の成長もない私は、幼い頃の自分や、その時見えたものを思い出し、たくさんの疑問の答えを得ようとしました。私は再び前述の友人に連絡し、法輪大法について話しました。会話を通して、私はもう一度『轉法輪』を読む意欲が強くなりました。改めて読み始めると、二度とやめることはありませんでした。

 『轉法輪』の第二講「天目の問題について」を読んだとき、子どもの頃、他の人と違うところは悪い状態ではないことが分かり、心が打たれました。本の内容には、私が以前に持っていた形のない考えに触れることもあり、初めて理解し、多くの疑問が解き明かされました。その一方、次元に限られ、まだ理解できない内容もありました。

 学法を通して、元々の自分と後天で形成された自分があり、両者には相違があると分かりました。

 同時に、私の体にある状態が現れました。『轉法輪』を読んでいたとき、体に強い痛みを感じました。夜になると、火に触れたように熱くなり、最初は風邪やインフルエンザにかかったと思いました。しかし、翌日は元気になり、仕事や育児も通常通りに行い、試験のために効率的に勉強することもできました。

 ところが、夜になると、また突然激痛が走り、特に足に火傷をしたような感じがして、病気ではないかと不安でしたが、翌朝になると、前日と同じく、すべてが正常になりました。このような状態が3、4日続きました。

 その数日後、私は学法をしている時、『轉法輪』の中にこのようなことが書かれていました。「われわれは、高い次元をめざす修煉ができるように、その身体を浄化してあげなければなりません。最も低い次元で修煉する際には、身体を完全に浄化する過程があります。つまり、頭の中の良くない考えや、身体のまわりの業力によってできた場、身体に不健康をきたす要素などを、全部きれいに取り除くということです」[1]

 また、師父は「どんなに『病気』で苦しいと感じていても必ず来てください。 法は得難いものです。 苦しければ苦しいほど、物事が極まれば必ず逆の方向へ転化するので、身体全体が浄化されようとしており、浄化されなければならないことを苦しさそのものが物語っています」[1]と語られました。

 私は恐れませんでした。師父が私の病業を取り除いてくださるとはっきり分かっていました。

 修煉初期の強い妨害

 私は修煉への信念が固まり、近くの同修たちと一緒に煉功をするようになった頃、突然、強い妨害がやってきました。家族や友人から邪教の話を聞きました。ユーチューブで煉功の音楽を探している時、たくさんのネガティブな情報が目に入りました。当時、私はまだ本当に法を得ていなかったので、とても動揺し、不安を感じ、煉功する時もさまざまな考えが生じました。

 学法の中で、師父は「煉功し始めると、直ちにそんな有様になります。多くの人は、そのわけを深く考えずに、ただ不思議に思い、煉功できないのを悔しく思います。その『不思議』という思いに阻まれますが、実はそれが魔の妨害にほかならず、あなたを邪魔するように人に指図しているのです」[1]と説かれました。

 幸いなことに、いろいろな問題に直面する度に、『轉法輪』からそれに関連する法理が現れました。これは偶然ではなく、師父は私を加持され、私の信念を固めさせてくださっており、私が法に基づいて悟り、法を得させるためです。

 現在の私

 修煉してからしばらくが経ちました。私は毎日同修たちと一緒に学法をするほかに、互いに交流もしました。それによって、私は自分の執着心を一つ一つ見つけ、それらを取り除くことができました。私の法に対する理解も深まり動揺せず、正しいことと、間違っていることを判断でき、自分の次元で法理を真に理解するようになりました。

 また、はっきりではありませんが、、瞬間的に他の空間が見えました。師父は「慧眼通では、壁を隔てて物を見たり、人体を透視したりする能力はありませんが、他の空間の様子が見えます。 わたしはなぜこうするのでしょうか? こうすればあなたは常人の見えないものが見え、それが本当に存在するものだと知ることができるので、煉功の信念を深めることができます」 [1]と語られました。

 最初は、幻想か、それとも本当に見えたのか、確信できませんでした。師父は「実際にあなたには本当に見えたのです。あなたはそれを幻覚だと思っていました。多くの人は見えた時それを想像したものだと思います。皆さんに教えますが、人の目が物を見る時、すでに慣れており、目で見たと思っています。しかし、あなたは考えたことがありますか。何かが見えたということは視神経を通じて脳に伝導して画像を映し出し、脳に反映したことによって何かの物体が見えたのです。あなたの目はただカメラのレンズのようなもので、それ自身が物を分析し、映し出すことはできません。脳が画像を映し出しているので、我々が天目を通じて見たものと人が想像したものも、皆脳に映し出されているのです。何を想像するかは脳の中で行なわれており、物が見えたのは脳に画像を映し出しているからです。これによって、見えたのにそれを想像だと思ってしまう人がいます。しかし同じではないのです。あなたが想像して見たものは、それほど実像のようには見えず、動くこともできず、固定された画面だけなのです。しかしあなたに本当に見えたものは動いているのです」[2]と説かれました。

 私に見せてくださったのは、私の信念を固めさせるためと確信する

 少し前から、私は周りの人たちに法輪功の真実を伝え始めました。私の正念が強くなるにつれ、法輪功について正しく理解する人や興味を持つ人がだんだんと多くなりました。

 思春期の15歳の息子は、以前、信仰や精神に関わる話題になるとすぐに立ち去り、まったく興味がありませんでした。現在は突然法輪大法に関心を持つようになり、私たちはほぼ毎日大法について話します。以前は想像もしていなかったことでした。

 師父は「わたしの言葉をそのまま述べて、先生がこう話していたとか、本にはこう書いてあるとか、を付け加えて言うべきです。なぜなら、そのように話せば、大法の力を帯びるようになるからです」[1]と語られました。

 息子に『轉法輪』に書かれた言葉を繰り返すことで、私が言ったことは確かに大法の力を持っていました。

 私はいつも母や友人、同僚に法輪功迫害の実態を伝えています。これから、私はより範囲を拡げて、多くの人々に法輪功迫害の実態を伝え、師が法を正すことを手伝い、人を救いたいと思っています。

 最後に、私に修煉の機会を与えてくださった師父に、感謝を申し上げます。

 不適切なところがあれば、ご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『シドニー法会での説法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/7/28/428818.html)
 
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