師を信じ法を信じ、魔難を乗り越える
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 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2021年8月14日】20年間の私の修煉の道を振り返ると、最初の病気治療と健康保持の目的から、法を正す師に手伝う大法弟子になるまで、迷いや苦しみ、不平不満を感じたこともありましたが、最終的には法の中で目覚め、そして揺るぎなく歩んできました。何度も何度も私を救ってくださった師父に、心から感謝を申し上げます。

 20年間大法を学び、学法することは形ではなく、心を静めて敬虔な心で学法しなければならないと、やっと分かってきました。修煉の中で、どんな事に遭っても、内に向けて探し、法理を正しく悟り、それによって段々と向上していくのです。次は私の体験談で、認識上、浅いところがあると思いますので、ご指導のほどよろしくお願いします。

 師父は私を危険から守ってくださった

 2009年、上海で世界貿易会議が開かれたとき、私は協力関係のある取引先の人に、法輪功迫害の実態を伝えるDVDと小冊子を送りました。WTO会議期間中だったので、上海に送られた郵便物は厳重にチェックされました。郵送してから間もなく、宅配便会社の配達員が私の会社にやって来ました。当時、大法弟子に対する迫害の状況は非常に深刻で、多くの人々が法輪功の真実を知らず、無意識のうちに中国共産党(以下、中共)に協力して迫害を加えました。配達員は私の郵便物を公安局に報告すると脅し、2万元(約35万円)を求めました。私は、彼に「中身を知っていますか?」と聞くと「分かっています」と答えました。私は「内容を見ましたか? それは法輪功と法輪功学習者(以下、学習者)が無実の罪に陥れられ、迫害されている真実です。法輪大法は人々に良い人になることを教え、『善には善の報いがあり、悪には悪の報いがある』という天理を教えるのです。『天安門焼身自殺』は噓偽りの宣伝で、世界を欺くための虚言です」と伝えました。

 私と配達員は会社の面接室で話していました。面接室に何度も人が入ってきたので、私はとても緊張し、会社に知られるのではないかと恐れ、配達員に「そんなにお金がないので、1万元(約17万円)なら借りて渡します」と妥協し始めました。私が動揺しているのを見て、配達員は固く2万元を主張した後、仲間と相談すると言って帰りました。

 仕事を終えて帰宅した後、どう考えても自分が間違っていたと思いました。大法弟子として、どうして常人に脅かされるのでしょうか? これは旧勢力が私に対する迫害と試練だと気づき、決して騙されてはいけないと思いました。「人を救うことは何も悪いことではない。大法を修煉することは間違っていない」と信念を固めました。真実の分からない人が中共に利用されて大法弟子を迫害すると、大きな罪を犯してしまうのです。私は大法を守り、衆生を救う基点から考えるようになると、心が落ち着きました。私は一晩中発正念を続け、師父にご加持をお願いし、配達員に真相を伝え、彼を救おうと決めました。

 翌日の昼休みに、配達員から電話が来ました。私が電話に出ると、配達員は緊張した声で「早く送金してくれ。今日中に金をもらえないと、必ず公安局に告発する。公安局は向かいにあるから」と催促しました。私は動じずに穏やかな口調で「あなたに悪いことをしてほしくないのです。『善には善の報いがありで、悪には悪の報いがある』ことを忘れないでください。私の言うことを聞けないなら仕方ありません。お金を渡すわけにはいかない」と淡々と言って、電話を切りました。

 それから数日が経ち、その配達員は再び私の会社に姿を現しました。配達員は「この前、家に帰って母にその話をしたら、自分の労働で報酬を得るべきで、良心に反するようなことをしてはいけないと言われました。実は、配達の仕事はとても大変で、辞めて商売で生計を立てようと思っていましたが、お金がなくて困っていました。その時、あなたの配達物を利用してお金を騙し取ろうとしました。あなたは告発される危険も恐れず、私のために法輪功迫害の実態を伝え、善悪には報いがある天理を教えてくださいました。本当に申し訳ございませんでした」と謝りました。

 私は彼の謝罪を受け入れ、彼が真実を知ったことに心から嬉しく思い、師父の慈悲なるご保護に感謝しました。今回の経験を通して、私は修煉者としてどんな時でも、すべての念と考えが大法に合わなければならないと痛感しました。

 師を信じ法を信じ、執着を放下して魔難を乗り越える

 中共は20年以上もの間、学習者を迫害し、嫌がらせをしてきました。「学習者は常に中共が狙っている主要なターゲットだ」と、旧勢力は私の恐怖心を強め、迫害を認めさせようとするのです。しかし、恐怖心と正しくない観念こそ迫害を引き起します。

 2018年の初め頃、私は家族とよその地域に行き、帰る時、買い求めた2冊の大法の本を鞄に入れて汽車に乗りました。席に座っている間、駅を出る時のセキュリティチェックで、本が見つかるのではないかと不安でしたが、法輪大法は宇宙の根本的な大法であり、衆生を救うためであり、大法の本は合法的に出版されており、何の問題もないと思いました。しかし、いろんな雑念で心は落ち着きませんでした。汽車から降りた後、駅の中で何度も道を間違えましたが、それは師父のご暗示だと悟らず、結局、駅を出る時に鞄をチェックされ、大法の本が見つかってしまいました。そのため、私は9カ月以上拘置所に不当に拘禁されました。

 拘置所の中で、私は威嚇され、侮辱され、殴られ、そして誘惑されても動揺しませんでした。「私は罪を犯していない。大法を修煉することは間違っていない。私がやっていることは正々堂々としている。修煉の中で漏れがあっても、師父のお教えに従って正すので、中共のいわゆる法律は私には無効だ。私を無罪釈放すべきだ」と終始一念を固く守りました。

 拘置所の規定によると、拘留された人は、最初の3カ月間は、いわゆる規則を暗唱し、食器洗い、床やトイレ掃除、当番などをしなければなりません。私は自分が無罪であり、ここにいるべきではないと思い、すべての要求に応じませんでした。私が毎日煉功をしたため、警官らは私に手錠と足枷をかけ、食事を与えず、冬にシャワ-をするとき、お湯も出してくれませんでした。それに、ほかの拘留者に私と話すことを禁止し、話すと処罰しました。このような状態は間違っている状態で、大法弟子であるべき環境は、慈悲かつ和やかであるはずだと思いました。どんな心が邪悪に隙を突かれたのか、内に向けて探しました。すると、私には修煉者としての慈悲心がなく、戦う気持ちで迫害に立ち向かっていることに気づきました。これは党文化の表れではないでしょうか? その闘争心を取り除き、大法弟子の善と慈悲を示すべきだと思いました。9カ月以上の不当な拘留中、地方公安局と検察庁は私に、どのような手続きがあるか、どのような結果に直面するかを教え、私にサインさせ、師父と大法を裏切るよう脅しました。しかし、私は動揺せず、心の中で「私は大法弟子だ。法輪大法を修煉することは間違っていない。必ず正々堂々とここから出ていく!」と言い続けました。私はサインのところに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい。私を迫害する人は罪を犯している!」と書きました。

 私は迫害に直面して揺ぎ無く信念を守りました。一方、不平不満な気持ちや恨み、歓喜心、顕示心、色欲心などの多くの執着心が見つかり、一つ一つ取り除くようにしました。それにしても、「真・善・忍を修めているのに、なぜここまで迫害されなければならないのか?」と、悲しみと悔しい思いをして、しばしば涙を流し、私を迫害する人を恨んでいました。

 当時、拘置所でドラマが放送されました。主人公の女性はとても強く、どんなに不公平に扱われても涙を流しませんでした。「自分は修煉者なのに、常人よりもできないのか?」と、私はショックを受けました。

 私は師父の法を思い出しました。「怒り恨むこと、不平、涙をたたえて忍ぶことは常人が世間体に執着する忍です。まったく怒り恨むことがなく、不平に思わないことこそ修煉者の忍なのです」 [1]

 私は「このまま落ち込んではいけない」と思うと、目が覚めました。どこにいても、大法弟子の行うべきことを行わなければならないと思いました。それ以来、休憩になると、私はすぐに座って発正念をし、人心を見つけると、大法に則って正し、心性を高めました。だんだんと心が静まり、どんなことも私の心を動かすことができませんでした。

 ある日、同室の年上の女性が、私に「あなたの顔がとてもやさしく見えますよ」と言ってくれました。また、若い女性から「あなたの顔色はとてもきれいで、白くて赤みがさしています」と褒められました。

 翌日の午後2時過ぎ、私が発正念をしていたところ、拘置所のドアが開かれ「○○、出所です!」という声が聞こえてきました。

 私は両手を合わせ、心の中で「師父、ありがとうございます!」と言い、そのときの気持ちは言葉では表現できません。私は師父のご加持の下で、堂々と拘置所を出ました。

 私が不当に拘束されていた期間中、同修たちは私を助けるために、全体的に非常によく協力してくれました。私の家族も各関連部門に行って、私の出所を求めてくれました。今回の教訓を通じて、私はこれから、師父の慈悲なる済度に背かず、確実に修め、最後の道をしっかりと歩みます。

 疫病情勢の中で人を救い、奇跡が現れる

 法を正す時期の大法弟子として、私たちの最大の責任は衆生を救うことです。2020年の初め、中共ウイルスが武漢から発生し始め、都会も田舎も封鎖され、人々の往来もできなくなりました。まだ救われていない非常に多くの衆生がいますので、私は心の中でとても焦っていました。私は明慧ラジオの最新の音声をダウンロードし、安全のために外で電話をかけ、人々に真相を伝えました。その効果はとても良く、最後まで聞いた後、三退する人もたくさんいました。衆生は救われるのを待っています! そのほかにも、私たちは明慧ネットからダウンロードした中共ウイルスに関する真相資料を持って出かけ、配っていました。中共が環境を封鎖できても、私たちの衆生を救う歩みを止めさせることはできません。電話や資料を受けとった人々の反応から、私は彼らの喜びを感じられました。

 町の封鎖が解除されてから、私たちは基本的に夜に外で真相の電話をかけていました。その過程で、たくさんの奇跡が現れました。今年は雨が多かったのです。ある日、私は同修と一緒に出かけて、電話で真相を伝えようとしました。家から出て間もなく、突然強い風が吹き始め、雨が降りそうでした。私たちは同時に風の神と雨の神を思いつき「私たちは大法弟子です。今は傘を持っていません。衆生が済度を待っているので、2時間待ってください。大法弟子のやるべきことが終わってから、雨を降らせてください」と両手を合わせました。不思議なことに、雨は本当に降りませんでした。私たちが真相を伝える電話をかけ終わった後、家に入るとすぐに大雨が降ってきました。

 またある時、私たちが出かけた時には、すでに大雨が降っていました。傘をさして電話をかけるのは不便だったので「雨やどりできる所があって、邪魔されずに電話をかける場所があればいいな」と思いながら歩いていると、目の前に大きな木が見え、その木の下の土は乾いた状態でした。私たちは再度、大法の奇跡を体験しました。

 3回目に出かけた時、雨は降っていませんでしたが、途中で降ってきました。私は空を見上げて、雨の神にもう一度お願いしようと思いましたが、できませんでした。しかし、不思議なことに、雨がすぐにやみました。雨の神は私の心が分かっているかのようでした。この事を通して、私は「衆生を救う心さえ持っていれば、誰もが助けてくれます。旧勢力もあえてあなたを動かすことができません。師父は私たちに衆生を救うようにと教えて下さいました。すべては師父のご按排で、私たちは足を運んで、口を動かすだけなのだ」と理解しました。

 うまく行なわない時もありました。任務を完成させるような心理状態で出かける時や、人々の態度を気にしすぎる時には、罵ったり、悪い言葉を口にしたり、冗談のように聞いたり、脅迫したりする人も多くなり、それによって、心が左右されやすいのです。法を正すこの最終段階に、一つ一つが大事になり、どんな時でも法に則って無条件で内に向けて探すだけで、最後の道をしっかりと歩むことができるのです。

 師父、ありがとうございます!

 同修の皆さん、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「忍とは何か」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/7/421653.html)
 
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