私達を精進から隔てる怠惰と苦しみを嫌う心を取り除く
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文/中国の大法弟子 

明慧日本2022年4月12日】

 私は子供の頃からよくイライラしがちでした。長年修煉して、多くのものを取り除きましたが、根源を取り除いていなかったため、自分はよく苦悩していましたが、今日、私はついに怠惰と悩みのたねの根源を見つけることができました!

  世間の人々は常に良い生活を切望しています。彼らは苦難に耐えるのが好きでなく、甘い人生、愛情、快楽を好み、苦難に遭遇した時には眉をひそめ、不平を言い、しりごみをするのです。 

 修煉の中でも苦を嘗めたくなく、毎回の心性の関に遭遇するたびに、忍耐できない心が出てきます。もともと私と精進する心の間には、怠惰と苦しみを味わうことの怖れによる隔たりがあったことが分かりました。 

 昨日坐禅をしていると、自分の世界の多くの人が、「うるさい!」と叫び、他の多くの人は、「苦しい! 苦しい!」と叫ぶのが聞こえました。これは私が今までに経験したことがなかったことです。 

 坐禅した後、私はまだ「苦しみを嘗めて喜びとする」[1]を達成していないことがわかりました。これまで、苦難に耐えられないことを認識しておらず、それは大きな執着となっていました。 

 修煉においては耐える苦労は避けて通れないものであり、幸運を求める心を抱いてはいけません。私が悟ったことは、修煉において私達は常に善と悪、勤勉か怠惰か、苦を嘗めるのか快楽を味わうのかを選択しなければならないことに気づきました。苦しみに耐えられることも一種の無私な行為です。 

 すべての人心がみな私(し)であるというわけではありませんが、私達は選択をしなければなりません。本当の自分は善良で、美しく、勤勉で、怠惰ではありません。そして、本当の自分は穏やかで、怒りやイライラがなく、先天的に純真なのです。 

 この数日間、新しい学習者が私の家に数日泊まりました。家族が彼女の修煉に反対しているため、彼女は家に帰りたくありませんでした。彼女の母親は彼女を脅し、「あなたがもし、もう家に帰らないと言うのなら、私は警察に通報します」と言いました。私は彼女に家に帰って家族との関係を改善するよう勧めると、やがて彼女もあきらめがついたようでした。その後、私は彼女を家に送って行きました。 

 その日、私が住んでいた場所ではまだウィルスの感染はありませんでしたが、彼女を別の町まで送って電車に乗る頃になって、感染者が出たことが発表されました。彼女を送り終えた後、家に帰ろうとしたら、道路が通行止めになっており、そこから家には帰れなかったので親戚の家に泊まりました。実際、親戚の町ではまだウィルスの感染はありませんでした。しかし親戚の家から感染地域まではあまり遠くなく、車で約1時間ほどです。 

 私が滞在していた場所ではまだ感染者が発見されなかったので、私はあまり気にしませんでした。3日目の午前中、誰かが私に電話をかけてきました。感染防止関連の仕事の人からでした。どこにいるのか、ワクチン接種を受けたかどうか、さらには私を私の住んでいる地区に引き渡さなければいけない、と言いました。私はそれを聞きながらとても反感をもちましたが、電話を切り、テレフォンカードを抜いて、特に何もないだろうと思っていました。 

 しかし、事は思ったほど簡単ではありませんでした。電話が掛かって来た日の翌日の朝、私が泊まっていた親戚の家の近くの交差点がいくつか封鎖され、人と小型車が派遣されて順番に巡回していました。昼間と夜は外出させてもらえず、家の中に入ることは許されますが、外出は許されず、戸別訪問してPCR検査をするので、在宅して待機するようにと言われました。 

 その後何か変だと感じました。彼らはとても力を入れているようでした。きっとPCR検査のためだけではないのではないかと思いました。私は夜の発正念をすると同時に、内に向けて探しました。恐れる心があるかどうかも自分に問い返しました。その後、自分の気持ちがかなり落ち着いたと感じたので、12時の発正念を終えてから寝ました。 

 次の日、私は比較的早く起きると、姉(同修)は私が起きる前にすでに目を覚ましていました。姉はちょうど発正念をしているところでした。彼女は私が目を覚ましたのを見ると、私に言いました。彼女は夢の中で魔を見たと言いました。その魔は滑稽なものを見るのを待っていると言ったそうです。姉はその魔にどんな滑稽なものを見るのかと聞くと、魔は彼女(私を指して)がPCR検査を終えた後、彼女が隔離させられるのを見るのだと言いました。姉はさらに別の空間にはとても多くの魔がいて、まもなく周囲を取り囲もうとしていて、もう少しで包囲されるところだったと言いました。 

 そこで、私は姉に「自分から進んでPCR検査を受けに行ってもいいですか?」と言いました。姉が外にいるその関係の仕事をしている人達に聞きに行くと、彼らは外出しないで、家で待つようと言いました。 

 その後、私はそれならこっちからでかけて行こうと思いました。私はその後、出口を探して出ていきました。ちょうど道でPCR検査をしていたので、すぐにやりました。それ以前は、PCR検査をすることに抵抗感がありました。運転免許の試験ではPCR検査をしなければならないので、試験を受けに行きませんでした。検査をした時、特に気になることはありませんでしたが、口蓋の上の辺りに2箇所引っかかるものがありました。 

 振り返ってみれば、今回の小さな魔難は、PCR検査を受けたくもなく、感染予防の注射もしたくないという執着心によってそれらの魔に弱みを掴まれてしまったのです。私はウィルスに感染している地区から来たため、検査を特に恐れていました。彼らが私に電話を掛けて来た時、私は自分の中にある逃れたい心や傲慢な心理を見つけました。 

 さらに今回のことはますます私に携帯電話の危険性をはっきり分からせてくれました。彼らは携帯電話の位置情報サービスを通じて私を見つけました。以前、明慧ネットで携帯電話に関する文章を見ましたが、あまり気にしませんでした。携帯電話は便利な反面、危険な一面もあります。本当に慎重にならなければいけません。 

 携帯電話は特に大きな誘惑があります。情報量がとても多く、気を付けなければ修煉の時間を無駄に消耗してしまいます。それに気付いた時から私は携帯を手放し、心を静めて学法し、煉功し、発正念しました。それによって長く感じなかった感覚を発見しました。 

 もし私達が仕事をする中で携帯電話から離れることができないなら、ただそれを道具とみなさないといけません。絶対に、習慣にしたり、さまざまな情報を得ようとすることで貴重な時間を無駄にしてはいけません。 

 目立たない小さなことのようですが、かえって自分で面倒なことを引き起こしてしまいました。しかし、私はこの事を通じて自分も大きく向上しなければならないと認識しました。すると毎日自分が自分を向上させているような感覚がありました。しかし法は自分の要求ととてもかけ離れています。 

 昨日の夜、妹と私は家族の中で業を継承する問題について話している時、彼女は自分の短気な性格を発正念によって取り除くと言いました。私もそれはいいことです、と言いました。私は次の日の朝起きた時、実は短気な性格は苦を嘗めることの恐れの現れです、と妹に言いました。そして『洪吟』の最初の章の「その心志を苦しめる」を読むように言いました。 

「圓満となって佛果を得る 苦を嘗めるをもって楽とする

身を弄するを苦と算せず 心を修するは最も過ぎ難し

関という関は全て闖(こ)えるべし いたる処すべて是れ魔

百の苦一斉に降る 其の如何に活くかを看る

世上の苦に堪え得れば 世を出ずれば是れ佛陀」[1]

  他の人が自分に向かってぶつかって来るたびに、心が辛く感じ、その心は苦を自分で受け入れたくないので、必ず反撃を返してくるのです。 

 邪党に迫害された時、この詩を黙って何度も暗誦したことを覚えています。そして自分が苦しいと感じるたびに、「苦を嘗めるをもって楽とする」[1] ことができたかどうか自問します。 

 何年もの間、私は自分の「いらだち」と「怠惰」な生命を放縦してきましたが、今日、私はついにその根源を掘り起こしました。それは苦しみを嫌う心です。 

 私達の身体には多くの消極的な物質があり、それが私達を怠惰で、いらいらさせ、動きたくなくなり、やるべきことをやらせず、完成させるべきことを完成させないのです。それゆえ、学法、煉功、真相伝え、発正念も追いつかなくなります。或いはいい加減になり、自分の修煉に大きな障害となっています。 

  私達の空間場に関して、それらの消極的な物質は細かくて粘着性があり、それらの良くない物質を取り除く過程は、まさに修煉過程の一つであり、固い意思を必要とします。 

 もともと自分の身体にはいつも全身に倦怠感がありましたが、その原因がわかりませんでした。修煉を始めてから20年以上経つのにまだあまり多くの変化が見られません。今になってやっとこの種類の消極的な物質に気づいたのです。各種の執着の結合体である、怠惰、イライラ、苦しみに耐えられない、享楽を好む心などです。 

 その物質はコールタールのように真っ黒で粘着性があり、生々世々で少しずつ蓄えられた業力です。以前はずっとそれに触れる事はありませんでしたが、今やっと自分が以前には分からなかった執着と業力に気付くことができました。 

 個人的な悟りですので、法に符合しない所があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 
李洪志師父の著作:『洪吟』「その心志を苦しめる」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/25/440427.html)
 
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