文/中国山東省の大法弟子
【明慧日本2022年10月4日】(前文に続く)
悪夢再び見ず
30歳の女性で不法に公金を強請り取った受刑者がいました。彼女は家で美容院を経営し、容姿端麗でした。ここに来て彼女は常に自分の見た悪夢のことを話しました。ときには夢のなかで、洪水が起きて留置場の壁が倒れ、人々がみんな水に浸かっていたと話しました。またときには、誰かが自分を殺そうとして追いかけ回っていたと話しました。
ある日の朝食の時、彼女は人里離れた墓のそばで1人の女の子が人の血を吸っていて、その女の子は自分も食べようとした夢を見たと話しました。彼女は自分が見た様々な夢を語り、ほとんどが恐怖で奇怪なもので、現実味を帯びていませんでした。
私は彼女に大法が迫害されている事実を伝えました。何回も伝えてやっと受け入れてくれ、三退をしました。「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という心からの九文字を常に心の中で唱えるように伝えました。
彼女が真相を受け入れ、三退した後、私は彼女に「今夜からあなたは再び悪夢を見ることがないことを保証します」と伝えました。翌朝彼女に「昨夜は悪夢を見ましたか?」と聞くと彼女は嬉しそうに「昨夜は本当に夢を見ませんでした」と言いました。それ以降彼女は再び悪夢を見ることはありませんでした。
彼女はもう自殺しようとしなくなる
監房に40歳で独身の受刑者が入って来て、自宅では小さなレストランを経営していたそうです。彼女は0.3グラムのドラッグを他人のために買ったために、手錠と足かせをつけて入ってきました。彼女は逮捕され、収容されているという事実を受け入れられず、幾度となく自殺を図ったので、厳重に管理され、拘束具をつけられていました。
彼女の声は嗄れていて、胸部に圧迫感を感じており、人を見る目つきはとても複雑でした。最もひどいのは彼女の両足の裏が裂けていて、暗い赤色で、小さな水ぶくれがあり、膿が流れていて、冬でも綿入れの靴を履けないことでした。それはとても気持ちが悪くて、私は見る勇気がありませんでした。それは真菌感染症で、治すのはとても難しいという人もいました。多くの人は彼女から距離を取って、感染するのを恐れていました。
私は彼女を救うために自ら話しかけました。彼女は生活費がなく、日用品が買えなかったので、私はトイレットペーパーやインスタントラーメンなどを彼女にあげました。彼女は地面で寝ていたため、私は夜に自分の綿入れの上着を彼女にかけてあげました。
だんだんと私たちはどんな話でもするような仲になりました。私は彼女に大法の素晴らしさついて伝え、「天安門焼身自殺」は中共が演出したもので、世の中の人々を騙すための嘘であり、中共が人が良い人になるのを許さないことやなぜ三退をする必要があるのかを話しました。彼女はすべてを受け入れ、そのうえ青年団と少年先鋒隊の組織から脱退しました。
数日後、彼女の声はだんだんと清亮になり、胸部の圧迫感や息苦しいといった症状も明らかに軽減され、目つきも清らかになりました。性格も楽観的になり、自殺しようとしなくなり、担当の警官が彼女の拘束具を解きました。彼女の変化はみんなに見え、きれいな声が聞こえました。彼女は歌うことが好きでした。これは再び大法の不思議な力を実証しました。
彼女の患部はだんだんと小さくなっていき、最後にはかさぶたができ、足の親指の一部を残してすべて治りました。私は常に彼女に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という心からの九文字を念じるように促しました。徐々に彼女は正常に歩けるようになり、時には隊列訓練に参加することもありました。私がそこを離れるときに彼女はすでに完治していました。
自宅でも治せなかった病気ですが、この暗黒の留置場で法輪功迫害の真実を聞いたことによって治りました。後になって分かったことですが、彼女はとても活発な人で、朗らかでお喋り好きな人でした。彼女は嬉しそうに、出所したら私の家に遊びに来ると言い、私の電話番号を聞きました。
善の考えが生じると、福の報いがついて来る
ある50代の女性は収容されてから一年以上過ぎていました。聞いた話によると、彼女は結婚詐欺などでお金を騙し取った理由で捕まったそうです。夫とは離婚し、息子と娘は面会に来ないし、誰一人彼女に生活費を用意しせんでした。ある人は、彼女がよく人のものを盗み、以前人のものを盗んだことで警官から罰を受けたこともあると言いました。それに彼女の言動が下品だったので、多くの人は彼女を見下していました。ただ1人だけが、たまに彼女に食べ物を渡していました。
私が非合法に収容されて入ったばかりの頃、彼女は私に非常に親切で、古いTシャツを貸してくれましたので、私は着替えができるようになりました。私は非常に感激し、買ったものはすべて彼女と一緒に使ったり食べたりしました。中には日常の洗面用品やトイレットペーパーやお菓子などがありました。私の助けで彼女は以前のように辛くはありませんでした。毎回ちょっとだけの歯磨き粉のためや一回石鹸を使うため人に頼んだり、恥ずかしそうに警官から一卷のトイレットペーパーをもらったりして、他人がお菓子を食べるのを見ているだけのようなことは、なくなりました。彼女の気持ちもよくなりました。
彼女の足は常に膿疱ができていて、よくなったりわるくなったりしていました。また、彼女は口内炎を患ってから数か月が経ち、呼吸する時は臭いにおいが出ていました。警官は彼女が悪事を働きすぎたから頭から足まで壊れたのだと言っていました。さらに彼女は常に処罰を受けていました。私は何回も彼女に大法について伝え、善には善の報いがあって悪には悪の報いがあることや身を処する道理などを聞かせました。彼女はよく受け入れてくれ、さらに三退にも同意しました。
ある期間、彼女の口臭が急にひどくなり、三メートル以上離れたところからでも匂いがしてきて、皆は彼女に近づくことを避けていました。彼女が通り過ぎると皆重い口臭で吐きそうになりました。
7、8日過ぎた時、彼女の口臭は急になくなりました。何の治療も行っていないのに口内炎も完全に治りました。彼女は気持ちもよくなって、私に「ありがとう」と感謝しました。私は「私に感謝するのではなく、大法の師父に感謝してください。大法の師父があなたの身体を浄化してくださいました。この間あなたの口臭がひどかったのは大法師父があなたの体内の汚い物質を外に押し出していたからです。それが終わったから、あなたもよくなりました」と彼女に教えました。彼女は嬉しそうに笑いながら「そうですね。大法は素晴らしいですね」と言いました。私は「これからも『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を覚えてくださいね。そうすると必ず災いが転じて福となります」と伝えました。
その前まで彼女とコップを共用する人は誰ひとりもいませんでした。今は彼女と同じコップを使って水を飲んでいる人がいます。これは些細なことだと思われますが、彼女にとっては大きな出来事でした。彼女は嬉しくて「出所したら私は絶対あなたに会いに行く、そして法輪功も学ぶ」と言いました。
彼女は全身の病気がなくなっただけでなく、他の方面でも福の報いがありました。彼女は自分の罪がとても大きく、それほどたくさんの悪いことを働いたことを知っていたため、控訴することをあきらめていました。さらに彼女のために留置場外で人に頼んだりする人もいませんでした。しかし、彼女は突然一つの通知書をもらい、中には彼女が騙した、返却するべき金額が5万元分減らされたと書いてありました。これは彼女が想像すらできなかったことです。人に善の考えが生じれば福の報いがついてきます。
「あなたはあまりにも優しすぎる!」
2019年秋、少し寒くなった時、監房に60歳超えの女性が入ってきました。彼女は家が強制的に取り壊されて陳情に行ったという理由で収容されました。家が取り壊されたのに、まともに補償金も受けられず、陳情に行ったら捕まり、不公平を訴えるところがなかったので、彼女は一日中いつもしかめっ面をしていました。さらに誰も彼女とロッカーを共用したい人がいなかったので、監房のリーダーはある人のロッカーを指定して、ものを置くように指定しました。しかし、使う時常に制限されていたので、彼女はよく密かに泣いていました。
彼女の両足は腫れていて、ふくらはぎは普通の人の二倍ぐらい太かったのです。頭には黄色のにきびができたせいで痒くてたまらず、いつも手で頭皮をかいていました。
私は自ら彼女と自分のロッカーを共用することを提案し、彼女は自由にものを取り入れることができて喜びました。付き合いが多くなって喋る時間も増えました。私は何回も大法の真相を伝えて中共の邪悪を教え、彼女は全てに賛成しました。彼女に三退させようとしたところ、彼女は中共のいかなる組織にも参加したことはありませんでした。
監房の中には生活費を持ってない人が数人いました。私は毎回買い物をすると、その人たちに分けてあげました。中には日常用品やトイレットペーパー、歯磨き粉、石鹸、ソーセージ、お菓子などがありました。彼女は不機嫌になって「自分も足りないのになぜ他人に分けますか?」と言いました。特に私と仲良くない人になると「あの人はあなたに友好的ではないのに、なぜ彼女にも与えますか?」と不平に思います。私は「あの人には生活費もないので、ここでどれくらい難しいかわかるでしょう」と答えました。でも彼女はものを両手で覆って「あの人たちはあなたに感謝していません。彼女らに与えるより犬にやった方がましでしょう」と言いました。私は変わらず「ここのご飯は栄養がないし、単調なので、他の人が食べているのを見るとどれくらい辛いことでしょうか。あの人たちに本当に必要なものですよ」と言いました。彼女は気が進まない表情で「あなたは優しすぎる」と言いました。
監房のリーダが三退した
2020年新年後、中共ウイルス(武漢肺炎)のパンデミックが起こりました。多くの工場が仕事を止め、生産を停止したため、留置場でやっていた手作り作業もなくなりました。皆は勉強や世間話に夢中になっていました。私は大法の書籍の中の師父の説法を思い出したり、発正念したり、伝統文化の書かれた本を読んだりしていました。
ほとんどの人が大法が迫害されている事実を聞きました。最後に私は監房のリーダーに真相を伝えました。リーダーは「法輪功のことを話すのは警官に禁止されています。実はあなたが他の人と喋っていたことを私はすべて知っています。ただ私は知らんぷりをしていただけです。なぜならあなたは優れているからです」と言いながら三退に同意しました。
人々に希望をもたらす
留置場での一年以上の期間に、私は誰と付き合ってもトラブルや争いが起したことなどありません。監房の他の人たちはほとんど毎日のように大小異なる争いを起こしていました。それもそのはずで、30人が一つの部屋で一つの床で寝ていて、詰まっていたからです。もともと気持ちが悪いのに、様々な人もいて、皆の気持ちが抑えつけられていて、何かトラブルを起こして鬱憤を晴らそうとしている人もいました。
私は大法弟子であり、最も偉大な法輪大法によって造成された生命なので当然彼女たちとは違います。真・善・忍に従って継続して真相を伝えることこそ、私がやるべきことです。
一年以上、私と四六時中一緒にいた人たちは真心で「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と念じ、三退をしたため、それぞれ心と身体の状況が改善されました。彼女たちは真相を理解したからこそ、人生に希望を見ることができました。
(完)