法輪功を学び、親を困らせた子供たちが変わった
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文/黒龍江省の大法弟子

 【明慧日本2024年3月19日】2020年から2023年初旬にかけて、中国では中共ウイルス(コロナウイルス)の感染が深刻化し、学生たちは自宅でオンライン授業を受けるようになりました。子供たちはスマートフォンやパソコンに触れると、ゲームをしたり、動画を見たり、良くないものを頭の中に入れてしまい、誘惑に負けて勉強もできなくなります。学校の先生が保護者に伝えると、親たちも頭を悩ませ、子供に勉強を促しますが効果が薄く、親は子供を叩いたり叱ったりします。

 1.「師父について本当の家に帰ります」

 我が家は放課後児童クラブを経営しています。2020年、コロナのロックダウンが解除したばかりの頃、児童クラブの10歳のセンセンちゃんの母親から電話があり、「子供は毎日スマホで遊んでいるばかりで、まったく止められません。その上、毎日死にたいと言ってどうしようもありません。先生、お願いです、うちの子を何とかしつけてください」と言われました。そこで私は、子供を連れてきてもらい、話を聞くことにしました。センセンちゃんは何年も私の児童クラブに通い、おとなしい女の子ですが、いったい何があったのでしょうか? 

 センセンちゃんは私に会うと、泣きながら「先生、私は生きたくありません。お母さんが憎いです」と言ったのです。私は彼女を腕に抱いて「いったい何があったの?」と尋ねると、「私がインターネットで遊んだり、スマホをいじったりしているから成績が下がったと言って、お母さんは毎日私を殴ったり、叱ったりします。時々、私を寝かせず、ずっとスマホで遊ばせます。この前、6日間も遊び続けたので、階段を上る時に気を失ってしまいました。お母さんはまた大きな棒で私を殴ります。もう生きるのは辛いので、毎日、どうしたら殴られることもなければ、勉強もしないで楽になれるのかと考えています。私は毎日、窓の前に立って、ここから飛び降りて死んでしまえば、すべてが解決出来ると思います」と泣きながら訴えました。それを聞いている私も言葉を失いました。

 私は「今日は思い切り、すべての悔しさを吐き出して泣きましょう!」とセンセンちゃんを慰めました。その後、私はセンセンちゃんの母親に「もしかしたら、更年期ではありませんか?」と聞くと、「更年期ではなく、うつ病です。毎日うつ病の薬を飲んでいます」と、病気のことを明かしました。私は「このような体調では子供の教育に対して、問題になるのもおかしくない」と思いました。私はセンセンちゃんに「あなたのお母さんはあなたを愛しています。お母さんはあなたに大きな期待を持っているから、少し焦っていたのかもしれません。大丈夫、これからお母さんに話してみるね、もう心配しなくていいです。そこで提案があります。先生の家にしばらく泊まって、あなたの遅れた授業を私が教えてあげます、成績はすぐに上がるわ。そうなれば、お母さんもきっと喜びますよ」と提案しました。センセンちゃんは賛成し、母親も賛成してくれました。

 以前、私はセンセンちゃんに法輪大法の良さと迫害の実態を伝えたことがあり、彼女は中国共産党(以下、中共)の少年先鋒隊を脱退しました。私は彼女に「お母さんはとてもかわいそうですね。あなたを立派に成長させるために、薬を飲みながら苦しみに耐えています。あなたはお母さんに感謝しないばかりか憎んでいるので、お母さんはお気の毒ですね」と言いました。センセンちゃんは私に「先生、どうしてお母さんと違って、先生はいつもこんなに優しいのですか?」と聞きました。「それは大法を学んでいくと、真・善・忍の決まりに従って暮らしていくと良い人になるからです。大法の師父は私たちに、怒ったり、憎んだり、恨んだりしないことを教えてくださり、どんな時でも他人のことを考えることができれば、自分にも優しくなれますよ。あなたも先生と一緒に大法を学びましょう!」と言うと、センセンちゃんはすぐに承諾しました。

 私たちは毎日『轉法輪』を学び、それから『洪吟』を暗記し、彼女に煉功も教えました。坐禅の時、センセンちゃんは足が痛くて汗をかいていても、私が動かないのを見て、 1時間も続けました。夜寝る前には、彼女に伝統文化と子供の大法弟子の修煉体験談を聞かせ、そして、人として感謝の気持ちを持つべきで、親孝行を重んじるべきなどを伝えました。次第にセンセンちゃんの母親に対する恨みは解けるようになりました。

 半月ほど学法して、センセンちゃんの悟りが良いと分かったので、師父が自殺と「安楽死」についての説法を彼女に読みました。自殺することは罪であり、しかも食べるものも飲むものもなく、帰る場所もなく、独りぼっちの苦しい状況になることを理解しました。センセンちゃんは「もう自殺なんてしません。師父、私は間違えました。私は師父について本当の家に帰ります」と言いました。私は「元気を出して、よく学校の勉強をして、大法も学びます。そして、娘としての責任を持って、将来お母さんに親孝行をして、お母さんを救うべきです。トラブルにあった時、他人のせいにするのではなく、自分の問題がどこにあるのかを探すのです」と言いました。

 次第に、センセンちゃんは大法の基準で自分を律し、自分と照らし合わせるようになりました。彼女は明るくなり、勉強もだんだん上達してきて、期末試験は三教科とも95点以上取れました。彼女は家に帰ると、お母さんを思いやり、世話をすることも分かるようになりました。センセンちゃんの母親は、子供の変化を見てとても喜び、「先生、(以前とくらべて)センセンの変化はあまりにも大きな違いです。これからも先生にお任せして、大学に進学するまでずっと面倒をみてください。ありがとうございます!」と言ってくれました。私はセンセンちゃんのお母さんに「大法の師父に感謝してください。彼女を救ったのは師父です。師父に感謝し、大法に感謝します!」と言いました。

 2.「私はまだ救えますか?」

 8歳のハンハンちゃんは、スマホで遊んだり、動画を見たり、特に恋愛の映画が好きで、20人以上の人とネット恋愛をしていて、真面目に授業を受けません。母親が遊ばせないと、ハンハンちゃんは薬を飲んで自殺しようとし、2回もおばあさんに止められました。母親は彼女を殴ったり、叱ったり直そうとして、心臓発作まで起こしましたが、まったく効果がなく、最後には私のところに子供を連れて来ました。

 私が検査したところ、ハンハンちゃんは宿題もしておらず、勉強がまったくできませんでした。私は、まずは彼女の心を変えようと思い、彼女に優しくしてあげて、忙しくなければ彼女と話します。ビデオの話題に触れると、ハンハンちゃんは少しずつ恋愛映画を見ていることや、彼女がどのようにネット恋愛しているか、何人かに振られたことを話してくれました。男と女の話をすると、とても楽しそうでした。この子の口からは何もプラスのものはなく、このようなことばかりでした。彼女が自殺を考えていたと聞いた時、私はショックを受けました。なんてかわいそうな子供でしょう、彼女はまだ8歳です!

 私は心が痛くなり、「彼女を助けなきゃ!」と思いました。私はまず彼女にスマホで遊ぶ害について話し、スマホ、パソコン、テレビが三つの魔のような存在であり、人類は恐ろしいところまで堕落してきて、同性愛や性解放は魔性であるなどと話しました。そして、神はこれらの悪い人を淘汰しようとし、疫病はこれらの人を淘汰しに来たと伝えました。ハンハンちゃんは「私はまだ救えますか?」と私に聞くと、私は「もちろん救われますよ!」と言いました。私は彼女に法輪大法のすばらしさを伝えました。「大法の師父は人々を救うために来られ、大法は人類に光をもたらし、人に真・善・忍を教えてくださいます。大法を修める人は、他人に監督されなくても、みな自分で自分を律することができます。大法を修煉することで、円満成就して天国の世界に帰ることができます」と言いました。

 「先生、私はまだ大法を学ぶことができますか? 私は悪い子なので、師父は私を要りますか?」とハンハンちゃんは聞きました。私は「大法の師父は慈悲深いです。あなたが自分を直そうとすれば、よく修めてください。師父はあなたを手放しませんよ。師父は人々を救いに来られたのですから」と言うと、ハンハンちゃんは大喜びしました。ハンハンちゃんは学法をするようになり、殺生や自殺についての説法を学んだとき、その恐ろしさを語り合い、自殺をすることは、すべて解決して楽になることではないことを認識しました。それから、二度と自殺しようとしませんでした。

 私のところで1カ月あまり勉強しているうちに、ハンハンちゃんは母親に迎えられました。翌日の午後、母親から電話が来て、「先生はどうやって教育しましたか? 娘は信じられないほど変わりましたよ! ハンハンは家に帰った後、私に謝りました。それだけでなく、おじいちゃんのために料理を作り、おじいちゃんを世話し、自分で洗濯もできました。ハンハンは自分でスマホを遊ばなくなったばかりでなく、スマホには魔力があるからと言って、私にも遊ばせません。そしてテレビも見なくなりました。ハンハンは私の体を心配して、家事も手伝ってくれるし、自分で勉強もできるようになりました。娘がこんなに成長して、本当に不思議ですね!」と喜びました。私は「今度来たら、ゆっくり話しましょう」と言いました。

 しばらくして、ハンハンちゃんの母親が来ました。私は母親に「ハンハンちゃんは法輪大法を学んで、真・善・忍に従って、より良い人になることを知ったからです」と言いました。母親は「先生の家の近くに家を買って、先生に教育させた方がいいかもしれません」と言うと、私は「あなたも大法を学べば、子供をよく教育することができます」と言いました。その日、母親は『轉法輪』を持ち帰って、中共の組織から脱退する「三退」もしました。それ以降親子で一緒に学法するようになり、時には、ハンハンちゃんがお母さんに法を学ぶように促すこともあり、法輪大法は一家を救いました。

 3.「あなたは本当に私のために現れた人です」

 子供の中で一番難しいのはモモちゃんだと思います。彼女はひとり親家庭の子どもで、小学5年生です。コロナの期間中、家でオンライン授業受ける彼女は、ドアを閉めて誰も部屋に入らせず、部屋の中で、タブレットやスマホで遊んでいるばかりで、宿題もしないで、お金でクラスメートから答えを買って書き写していたため、勉強の成績は一気に下がりました。そのため、学校の先生は何度も親/家を訪ねました。

 モモちゃんは気が強く、毎日のように母親とけんかをし、自分のお母さんに「手に負えないわがまま娘」と呼ばれました。母親はあまりにも怒って、ひざまずいて娘のことを 「お母さん」 と呼んだこともあったそうです。ある日、モモちゃんが母親に「私が死んだらお母さんはどうなりますか?」と聞くと、母親は「誰が死んでも、私は生きなければならない。私は両親を養わなければならない」と言って、その質問を気にしませんでした。

 その後、母親は何度もモモちゃんの自殺傾向に気づきました。モモちゃんはスマホでお母さん宛に「いつ死んだらいいか」と、遺書を書いたりして、ますますおかしくなりました。そして、気性が激しくなり、誰かに言われると、かんしゃくを起こして泣き止みませんでした。母親は息が切れるほど怒ってもどうしようもなく、毎日涙を流していました。

 ある日、モモちゃんの母親が私に電話をかけてきて、泣きながら「お願いがあるのですが、娘を先生に任せてもいいですか? 私にはとても手に負えません」と言いました。モモちゃんを救えるのは大法しかないと思い、私は「ここに連れて来て下さい」と了承しました。しかし、モモちゃんが来たことで、多くの問題がもたらされました。彼女は勉強しないばかりか、毎日インターネットの授業中に秘かにポルノ動画を見たり、ゲームをして遊んだりしていました。モモちゃんは毎日のように、誰とでも喧嘩をするし、誰のことにも口を出し、誰のものにも手を出し、お年寄りのものも盗んで食べるなど、厄介なことばかりでした。私は、一日中彼女から目を離すことができず、食事の時も落ち着きませんでした。しかも彼女はいつも他人のせいにして、自分だけが正しいと思い込み、誰かにちょっと言われると、すぐに何倍も言い返し、気が済まないと、窓から飛び降りようとしたり、他の子供の薬を飲もうとしたり、毎日興奮状態で、私にも恨みを持って罵ったりしました。

 モモちゃんが来てから、私たちの家は言うまでもなく、毎日騒ぎの連続でした。私の夫もモモちゃんの言動に怒ってしまい、「何かあったら大変なことになる」と言い、どうしてもこの子を引き取らせませんでした。私が見たところ、モモちゃんは何かに制御されているかのようで、とてもかわいそうでした。「彼女も大法のために来たもので、私は大法弟子として助けなければ、この子には未来がないのではないか? 彼女のお母さんはまだ40代で、これからどう生きていくのか? 難しいけど、大法弟子の私には通じる道があるはずだ」と思いました。

 師父は「慈悲は天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」(『洪吟二』「法正乾坤」)と語られました。

 「師父がおられ、大法があるので、恐れるものはない」と思い、モモちゃんと一緒に大法を勉強することにしました。最初の頃、彼女は学法をしている時も落ち着かず、いい加減にごまかし、任務を達成するような態度で、相変わらずいつも問題を起こしていました。これは、業力が彼女に法を得させないことだと分かっていました。私は彼女に「法を得ることは容易ではなく、そのために命を落としたこともあったかもしれない。大切にしなければならない」と伝え、伝統文化の物語を聞かせ、古来の男女の接し方やどうして女子は自重すべきかなどを話しました。また、殺生と自殺についての師父の説法を読み聞かせ、他人のために考え、人を寛容し、尊敬しなければならない道理を聞かせました。私はモモちゃんと一緒に『洪吟』を暗唱し、毎日10首を暗唱したほかにも、『轉法輪』を1講学びます。そして、金曜、土曜、日曜に2時間煉功をします。

 半年も経たないうちに、モモちゃんは言い返さなくなり、そしてよく「ありがとうございます!」と言うようになりました。9カ月目になると、彼女は落ち着いて椅子に座ることができました。私はモモちゃんが大法の真・善・忍に従って行うようになったことに気づきました。大法を学ぶことで、彼女は、人を殴ったり、悪口を言ったり、人をいじめたりすると、人に徳を与えることになると分かっているので、喧嘩をしなくなりました。それだけでなく、クラスメートの勉強も助けてあげます。私の母親は86歳で、私たちと同居しています。私が忙しいのを見て、モモちゃんはいつも私を助けたいと思っていて、母の世話をよく手伝ってくれて、手を洗ったり、食事を介助したり、おむつを替えたり、お茶を出したりしてくれました。モモちゃんの大きな変化を見て、彼女のお母さんも、おばあちゃんも、おじいちゃんも彼女が大きく成長したと褒めました。モモちゃんの母親は、娘の変化をみて、自らも法輪大法を修煉し、おばあちゃんも、おじいちゃんも三退しました。

 ある日、モモちゃんは突然私の腰に抱きつき、私の体に顔をつけて「先生はどうしてこんなに良い人ですか? 私は先生をとても困らせましたが、先生はずっと変わらず親切にしてくれました。以前は先生を恨んでいましたが、今は、先生は本当に私のために考えてくれる人だと分かりました。なぜ私にこんなに良くしてくれるのですか?」と何度も聞きました。私は彼女に「私は大法弟子だからです。私たちはみんな人を救い、お互いに呼びかけて目覚めさせる役目があるからです」と言いました。彼女は私に抱きついて泣きました。かつて「手に負えないわがまま娘」と呼ばれ、自殺傾向のあったモモちゃんは、今は明るく、人に好かれる良い子になりました。法輪大法はまた一人の子供を救い、一つの家庭を救いました!

 師父に感謝します! 大法に感謝します!

 (責任者編集者:文謙)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/12/470107.html)
 
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