【明慧日本2022年10月29日】「中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)」は10月20日から24日まで、ノーベル平和賞の候補となったカナダの国際人権弁護士、デービッド・マタス氏を招いて、奈良、横浜、東京の3カ所で講演会を開催した。講演会では、マタス氏が中国共産党(以下、中共)による生体臓器狩りの現状を詳しく説明した。
日本の多くの議員が会場に駆けつけて支持を表し、中共による残虐行為を非難した。そして、日本政府が独立した調査を行い、国際社会と協力して中共の悪行を阻止するよう呼びかけた。
10月20日から「中国における臓器移植を考える会」は奈良・横浜・東京の3カ所で講演会を開催した |
議員「日本はこの問題に関して国家的な立場を取るべき」
衆議院議員・石橋林太郎氏は「さまざまな国際的な調査があるわけですが、他国や他の機関が行った調査などをそのまま鵜呑みにするのではなく、日本国政府としてきちんとこの問題を調べるべきだと思います」と指摘した。
衆議院議員・石橋林太郎氏 |
三重県四日市市議会議員・萩須智之氏は「国際司法裁判所や国連などに働きかけることが実際には有効だと思いますが、日本も国を挙げて働きかける必要があると思います」と述べた。
三重県四日市市議会議員・萩須智之氏 |
神奈川県逗子市議会議員・丸山治章氏は「日本政府に対しては強い態度で国連の改革を訴えていただきたいと思います。そこからこの人権蹂躙、臓器収奪をやめさせる方向に持っていってほしいと思います。臓器狩りを必ず阻止できるように私たちも活動していきたいと思いますので、これからも皆さんを応援していきます」と支持を表した。
神奈川県逗子市議会議員・丸山治章氏 |
デービッド・マタス氏「日本も『臓器移植ツアー法』を完備すべき」
国際人権弁護士のデービッド・マタス氏は「中共は、いつも罪のない集団を政敵として選び、その団体を憎むように人々を扇動してきました。法輪功は中国で非常に人気があり、中共に弾圧されるまでは、法輪功学習者の人数は共産党員の人数を上回っており、そのため、法輪功は中共に弾圧されました。その大きな理由の一つは、中共が臓器移植で巨額の利益を得ていることです。中共は生きた人の臓器を摘出するために大量の法輪功学習者を虐殺し、その臓器を中国に移植手術に行く外国人に販売するなど、一種の殺人貿易のようになっています」と語った。
国際人権弁護士デービッド・マタス氏 |
また、マタス氏は「台湾は臓器強制摘出による移植手術に反対することへの対応をしっかり行っており、隣国の日本も『臓器移植ツアー法』を完備すべきです」と指摘した。
マタス氏は「台湾は臓器移植ツアー法において、国際社会に対して非常に良い例を示しています。台湾では、提供された臓器が海外から来た場合、臓器を提供した国、都市、病院名などを具体的に報告しなければなりませんが、これは素晴らしいことで、日本でもこのような条例を導入すべきだと思います」と説明した。
マタス氏はこれまで何度も来日し、中共による生体臓器狩りの内幕を暴露するために情報を発信してきた。現在では多くの日本の議員や一般市民が中共の卑劣な行為を知り、非難している。