日本の議員、法輪功学習者・王乖彥さんの即時釈放を中共に求める
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 【明慧日本2024年5月30日】東京・六本木にある中国大使館前で5月28日、法輪功学習者(以下、学習者)と地方議員が集まった。そして、今年4月に中国共産党(以下、中共)当局によって不当に連行された学習者・王乖彥(おう かいげん)さんの即時釈放と、法輪功に対する迫害の即時停止を中共に対して訴えた。

 SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)代表である逗子市議会議員・丸山治章氏は、中国大使館前で「忠告書」を読み上げ、中国大使館のポストに投函した。

图1:二零二四年五月二十八日,日本法轮功学员和议员来到东京六本木的中国大使馆前,呼吁立即释放今年四月被中共绑架的法轮功学员王乖彦。正在宣读“忠告书”的丸山治章先生(左二)

中国大使館前で5月28日、今年4月に中共によって連行された学習者・王乖彥さんの即時釈放を要求。「忠告書」を読み上げる丸山治章氏(左から2番目)

 中国で起きている迫害

 カナダの人権弁護士であるデービッド・マタス氏の調査によると、中共は、良心の囚人から大規模かつ組織的に臓器を摘出しており、年間6万から10万件の違法な臓器移植が行われ、巨額の利益を上げている。その主なターゲットは、拘禁されている学習者である。

 英国ロンドンの民衆法廷(中国法廷とも呼ばれる)は「(生きたままの)強制的な臓器摘出は、中国各地で長年にわたって大規模に行われており、法輪功学習者はその供給源の一つであり、おそらく主要な供給源である」「ウイグル人に対する集中的な迫害と医学検査は、比較的最近の出来事である」と最終的な書面による判決を発表した。

 2021年、国連の12人の特別報告者(訳注:特定の人権問題を調査、監視、報告、勧告するために任命された独立した専門家)は、中国で発生している学習者などの良心の囚人の臓器摘出について懸念を表明する共同声明を発表した。

 丸山治章氏は、今回読み上げた忠告書の中で、中共政府に対し、迫害されている人々への弾圧と監禁を停止し、強制収容所を閉鎖し、強制的な臓器摘出を停止するよう要求した。また、今回連行された学習者4人、日本人の王乖彦さんを含む全員の即時釈放を訴えた。

 忠告書は、中国政府に人権を尊重し、良心に問いかけ、自由な思考を促進し、人権侵害を止めるよう求めている。

图2:忠告书

忠告書

 王乖彦さんの救出を訴える

 王乖彦さんは陝西省寶雞市の職業技術学院で教師を務める学習者である。1999年以降、中共による迫害を受け続け、何度も拘束され、拷問を受け、不当な判決を下された。

 明慧ネットの報道によると、2024年4月11日、王乖彦さんは他の学習者の家にいたところを警察に強制連行され、寶雞市第二留置場に拘禁された。家族が釈放を求めたものの、家族との面会も許されなかった。

 法輪功は「真・善・忍」の理念に基づいて心性を向上させる修煉法で、多くの人々がその恩恵を受けている。王乖彦さんは、法輪功を修煉することで産後の病気が治り、以降26年間、薬を一切服用していない。法輪功の修煉が王乖彦さんの健康状態の改善に大きく貢献した。

 2015年、中共最高裁が「案件があれば必ず立案しなければならず、告訴があれば必ず受理しなければならない」と発表して以来、20万人以上の学習者が江沢民を訴えた。王乖彦さんも江沢民を告訴することに参加した。

 丸山氏「中国の学習者と平和的に戦っていきたい」

 丸山氏は「4月初めに、中国本土で王乖彥さんを含む4人が強制的に拉致または収容されたことが報告されました。この情報を受けて、私は捨て置けないと感じ、抗議活動を行うことを決意しました。親が無実で何の理由もなく連れ去られ、連絡が取れなくなる状況は想像を絶するものでした。張一文さんが中国語で公開状を読み上げるのを聞いて、私は中国語が理解できなくても、その苦しみや絶望は伝わってきました。早急に解決すべきだという気持ちが強くありました」と語った。

 中国で行われている人権侵害に対して、丸山氏は「この抗議活動は、世界平和への取り組みの一環です。世界の平和を守るためには、中国やロシアなど国連常任理事国が行っていることを厳しく監視し、解決に向けて取り組む必要があります。その過程で、臓器狩りや法輪功学習者、少数民族への迫害など、深刻な人権侵害の問題が浮き彫りになっています。これらの問題を解決するために、私たちSMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)は積極的な活動を展開していきたいと考えています」と語った。

 中国で自分たちの無実を訴えている学習者に対して、丸山氏は「中国の法輪功学習者は、体を鍛えて、人格を磨いているわけですけれども、それがどうして犯罪になるのか、強制収容されるのか、全く理解できません。ですから私は、中国共産党政府に対して声を上げていきたいと思いますし、中国の法輪功学習者も本当に命がけで自分たちの正義を訴えているわけですけれども、それは絶対に無駄にはなりません。諦めないで一緒にやっていきたい、一緒に戦っていきたいと思っています。どんな小さい力でも、正しいことは最後には認められます。私は皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います」と応援のメッセージを送った。

图3:丸山治章先生说:“我愿与中国的法轮功学员一起努力”

「私は中国の学習者と一緒に頑張っていきたいと思います」と語る丸山治章氏

 娘・張一文さんの訴え

 日本在住の学習者である張一文さんは、日本と国際社会の良心的な正義ある人々に、母親を救出するために協力を求めている。また、中国政府に対して法輪功の迫害を停止するよう要求した。張一文さんは、学習者たちは中共の弾圧に屈することなく信念を貫き続けており、法輪功が精神と身体の健康に寄与することを強調した。そして、張一文さんは、公開状を読み上げた後、中国大使館のポストに公開状を投函した。

图4:宣读公开信的张一文

公開状を読み上げる張一文さん(中央)

 張一文さんは「陝西省宝鶏市公安局の警官は、学習者を1年前から尾行し、今回の大規模な連行を計画していたことがわかりました。母は1999年から25年間、不当な判決で何度も拘禁され、私の成長過程で私が母親と過ごした時間は5年にも満たないのです。現在、宝鶏第二留置場は家族の面会を拒否しています。私は母親の状況について何度も電話で尋ねましたが、警察と留置場はどちらも回答を拒否しました」と語った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/29/478148.html)
 
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